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第2章 過酷修行と言われるヴィパッサナー瞑想より、毎日の実生活の方が過酷修行と悟った話。

毎度毎度のクセで、なかなかに本題まで辿り着く間にハプニングがあり、伝えているうちに2000文字を超えると言う、話すぎブログ、インド編・第2章。


第1弾はこちらに!


今回は、本題にとどりつくだろう!と思う!



朝。
インドに着いて、初めて迎える朝。


目が覚めると、トランジットのための簡易宿泊所だからか、早朝便で出て行く人が多くて、同室のドイツ人も居なければ、フロントのインド人もいなかった。


どうやってチェックアウトができるのか分からないままに、お金を払ったからもういいのか?と、自分を納得させて、宿泊所を出て、初めての一人旅、初めての一人チェックアウトを終えた。


この日から、瞑想センターへ行く予定で、センターには14時集合となっており、事前の調べでは、空港から近かった。そして、また、事前調べではUBER(タクシー配車アプリ。出発点・到着点を指定し、事前払い。)を使って移動するのが主流で、決してタクシーを道で「ヘイ!タクシー!」などと、拾ってはならない、拾った先に待っているのは“死”である、との記述を至る所で読み、移動には、何がなんでもUBERを使わねばならぬと、携帯を持って震えていた。



インドに一人で行くので、いつもなら持って行かない海外対応Wi-Fiを日本から持参した。
そのWi-Fiだけが頼りなのに、何故か繋がる時間と繋がらない時間があり、UBERは電波を必要とするので、使えない!?焦っていたら、



道端で、電柱の方に携帯をかざし、「NO〜!」と友達に悲しみながら訴え、友達はそんな悲しむ友人を見て、あはは!笑っているインド人女性たちを見かけた。

なるほど、これは、私だけでなく、ここら一帯の人が電波がないようだ。
そして、もう一人の友人の笑っている感じから、どうも深刻なことでは無いらしい。

この地域には、電波がある時と、電波が無い時があるんだな。
それは、彼女の悲しんでいる感じだと、いつかは分からないんだ。
電波があるときに、私の移動は全てをやり切らないと終わりだ。


そんな事を、道を歩きながら習得し、この国での“常識”を得ていった。
(ちなみに、5年前、私はこの時点で携帯を持ちつつ歩いているけれど、これは下調べでインドはモディ首相の政策で携帯を1人1台持ち、普及していると記事で読んだから。一方、同時期にフィリピンでは、セブ島での経験で未だに携帯は超・貴重品で、持ち歩いていると窃盗集団のターゲットにされた。事前に、その国での携帯普及情報は、盗難被害の軽減につながるのではないかと思う。)



道ゆく人びとから、南インドのこの地域の“常識”を観察することで一つ一つ教えてもらいつつ、お腹も空いてきたので朝ごはん屋を探すこととした。


“わたし、オシャレなところでご飯を食べたい。”


唐突に思った私は、一瞬繋がった電波でチェンナイのおしゃれカフェを検索。
Chamiers Cafe”という、イギリス式のカフェを見つけて、そこへ猪突猛進。
空港を基準にして、左手側が瞑想センター、“Chamiers Cafe”は、右手側。


明らかに、目的地から遠ざかるのだけれど、行きたいと思ってしまったら、もう変えられない性分で、もう何時間かけてでも行ってやろうと思った。


そして、Googleマップは、行き方にバスと電車と徒歩を提示してきて、
それを見た瞬時に、盲信していたUBER教を脱会した。


バス、、、。
超・満員の電車、、、。
車と車をよけて通る徒歩、、、。


何もかもが完璧で、私がインドに求めていたものだった。
もう、瞑想センターに行かなくても、朝ごはんのcafeに行くまでの体験でいいのでは。
訳の分からないバスに乗り、満員の電車の屋上に寝そべり、車と車をボリウッドのように踊りながら駆け抜ける。



私は、これをやりにインドに来たのでは・・・!?

楽しすぎる、インド・・・!

と、興奮しながら、バスターミナルまで来た。





時間的に、ものすごい通勤ラッシュで、てんやわんやしており、近くの女性に、「ここまでいきたいのよ〜」と話したところ、「電車もすごいラッシュだから、12番バスに乗って一気に行きな!」と、駆け抜けざまにアドバイスを貰い、そこらへんの女子高生たちに、「これどうやって乗るの?」と聞けば、乗ればOK!!大荷物やば🤣🤣、と爆笑され、

兎にも角にも、ラッシュ!ラッシュ!ラッシュ!

ボリウッドの夢は置いておき、これは静かにバスに乗るしかなさそうだ、と思い、バスへ乗車。

大きな荷物の私に、困惑した顔をしつつも、みんな席を譲ってくれて、どこまで行くの?とか、このお金よ、ある?とか、降りるときはボタンを押すわ、ただ座ってていいからね、とか、たくさんのママがいて、私はありがとう( ;  ; )ありがとう( ;  ; )と、また半泣きになりながら、いい所に来た、とインドを噛み締めていた。


バスの車内では、窓側に座らせてもらって、外を見ていたら、2人乗りのバイクが横に来た。
1台バイクに5人乗り、家族乗りと言うのも普通なインドでは、2人乗りが、私の目にはむしろ珍しくて、ほうほう!2人乗りも、やはりあるのか!とジロジロ見ていたら、
あれは、バイクタクシーで、男性の運転手しかいないから、女性はあまり乗らない。
と、隣の方に教えてもらった。


そういえば、バスもの中も、1台のバスの中に男性ゾーン女性ゾーンが半々であるようだった。
私も刈り上げしているけど、男の子!?女の子!?と聞かれて、席を案内された。



そうか、この地域では、かなり男性と女性が分かれていて、男性が女性に話しかけることもあまりなさそうだ。これは今後は、女性を中心に質問したり助けてもらったりした方が、身の危険がなさそう、また、この文化の中、安易に女性である私に話しかけてくる男性は危険と心得よう、と、また新たな“常識”を学んだのであった。
(ドアにぶら下がるのも、危険だから男性がやるから、いいのよ、とのことで、私のぶら下がりの夢は叶わず。)

(この後にも、美容院は美容師が男性しかいなくて、女性は他人の男性に髪の毛を触られるなんて!と言うことで、家でしか髪を切らない✂️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️話や、帰りの荷物検査は、女性レーン1つ・男性レーン9つと、完全な男女別姓が取られていて、ここでも多くの学びを得た。)


やっと辿り着いた朝ご飯。“Chamiers Cafe
(ここに入る前に、バスを降りてからの道のりで、車と車の間を踊るように通り抜けるという、ボリウッド現象をやり、色々な夢は達成された。)



あまりにも素直な、この地域の方々は、バックパッカー型のアジア女性が、めちゃくちゃに珍しいのか、かなりの確率で道ですれ違うと凝視してくださり(笑)
一方、ここのお店は、海外人が慣れているのか、とてもスムースに対応してくれた。
(大使館が周りに多くあり、海外の人が来るのかも。)
(オレンジジュース!飲みたい!やったあ!と伝えたら、コップ並々に注いでくれた↑笑)


ここまでで、色々満足した私は、やっと、紅茶を飲みながら、


それでー?
私、インドに何しに来たんだっけか?    と、振り返り、


ああ、瞑想センターの偵察、きつい、と言われるヴィパッサナー瞑想の体験・潜入をしに来たんだったと、思い出し、そーよー!そーよ!潜入よ!と、本来の目的を果たす為、UBERの手配を行い、瞑想センターへ向かったのだった。

(UBERの車中でも、UBERと契約している運転手だけど気は抜かないで、圏外で使える地図アプリを駆使して、ちゃんと目的地に向かっているのかを確認しながら乗車。実際に、UBER運転手であっても、ジャングルに連れて行かれ強姦などの事件が発生しているので、常に警戒は怠らない。)


そんなこんなで、またも、Googleマップに曖昧に書かれた瞑想センターへ。中がどうなっているのか、何が行われるのか、未だ分からず、、、。



あれ、長くなったので次に行きます。(笑)→③へ

https://note.com/guuzenno_sawady/n/n2f5b4d8ba0c6?sub_rt=share_pw

【チェンナイ瞑想センター】
ダムマ・セトゥ・ビパサーナ・メディテーション・センター
Dhamma Setu Vipassana Meditation Center


Googleストリートから、入り口の門の写真。
瞑想開始の時だけ、この門は開かれ、その日のうちに閉じられる。
その後は、終了時まで締め切りで、ずっと長ーい塀が辺りには張り巡らされている、、、。
つまり、一度入れば、逃げられないのである。




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地域冒険家による地域冒険記です。 基本的には、気に入った地域に何度も何度も足を運び数十年単位で入り込んでいきます。その他、単発にて地域の考…

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