![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99875749/rectangle_large_type_2_b6522b59f05541e9a87fe70970458ea3.png?width=1200)
【適応障害日記】初めての心療内科
うつの手前かもしれないと言われました。
地域の知り合いと、定期的にミーティングする機会があった。
この地域がどうすればもっと良くなるか、ビジネス的な観点からいろいろなイベントを企画したり、事業の構想を練ったりしてきた。
そのミーティングで、思い切って今の現状を話してみた。
文字が頭に入ってこないんです。
言葉が出てこないことがあるんです。
そうしたら、某有名コンサル企業で課長を務める知り合いから、
「それは、うつ病の初期症状かもしれない。病院を受診した方が良い」
とアドバイスを受けた。
自分もそう診断されて、治療を行ったが、その時の症状にとても似ている、ということだった。
実は、妻からも病院を受診することを薦められていた。
ただ、どうしても自力で回復できる!という反発心がぬぐえず、行動に移せていなかった。
尊敬する地域の人から、うつの手前かもしれない、と言われて、僕の気持ちが揺らいだ。
心療内科を受診しました。
精神科や心療内科を検索すると、通える範囲に2件見つかった。
とりあえず近いほうに電話をしてみると、なんと1か月先まで予約でいっぱいだという。
そんなに不調を抱えている人が多いのか・・・と驚きを覚えた。
と同時に、もしかしたら自分の症状も珍しくないのかもしれない。病院にかかるというのが正しい選択なのかもしれない。と、感じ始めた。
もう一つの心療内科は、比較的近い日程で予約ができるということだったので、そこに行ってみることにした。
2021年12月。
そういうわけで初めて僕は心療内科を受診した。
受診したのは大船にある「信愛クリニック」という病院。
多くの個室がある一軒家みたいな建物で、複数人の医師が診察を行っていた。内科や消化器内科も併設されているので、多くの患者さんでにぎわっている。地域の病院という感じだった。
個室に案内され、男性の先生と話をすることになった。
一通り症状を答えた後に、いくつか質問をされた。
印象に残っているのは、
朝よりも夜の方が調子が良いですか?
という質問。確かにその通りだったが、何か関係あるのかわからなかった。
一通り話し終えると、
「適応障害です。」
と一言、強く言われた。
え
自分の状態に病名がつくと思わなかったので、思考が固まってしまった。
「適応障害は治せます。そのためには、仕事をお休みしてもらう、家事育児から離れられる環境に身を置く、といった行動が必要です。ストレスとなっているものから離れれば、症状は改善します。」
淡々と、しかし強い語気で、先生が話を続ける。
でも、そんなことはできない、と心が反発した。
仕事を休めるわけない。家事育児を僕がやらなくて誰がするんだ。
「ひとまず仕事を休みましょう。半年から1年だと考えてください。また、薬の服用も始めましょう。」
薬??
精神科の薬??
それは、自分が自分でなくなってしまうような、とても強烈な言葉だった。
それを飲んでしまったら、自分はもう戻れないのではないか、そう思った。
「診断書を書きましょうか?それを提出して仕事をお休みすることはできますか?」
医師が続ける。
僕の頭の中は、混乱と反発と不安でいっぱいだった。
かろうじて話せたのは、
「すみません。まだ心の整理がつかないので、今日は診断書はいらないです。家族とも話してみます。」
ということだけだった。
とりあえず、次も受診することだけ決めて、その場を後にした。
帰りの車の中で、どっと不安が押し寄せてきた。
僕の人生はこれからどうなってしまうのだろうか。
これまで積み上げてきたものが、ガラガラと音を立てて崩れていく気がした。
自然と涙が出てきた。
適応障害。
それを自分は患ってしまった。
この先、どんな困難が待っているのだろう・・・
今日の振り返り
適応障害という診断結果に動揺してしまった自分OK!
それでも車を運転して無事に帰宅した自分すごい!!