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【トレーニングの質を上げる!代償動作を防ぐ方法とは?】
トレーニングをしていると、
狙った筋肉以外の部位が意図せず働いてしまうことがあります。
これは 「代償動作(コンペンセーション)」 と呼ばれ、フォームの崩れや怪我のリスクを高めるだけでなく、狙った筋肉への刺激が弱まる原因になります。
特に男性トレーニーに多いのが、
「見栄」や「重量へのこだわり」 から代償動作が
生まれてしまうケース。
無意識に重さを優先してしまい、
本来効かせたい部位とは違う筋肉に負担がかかってしまいます。
今回は、代償動作の具体例・なぜ起こるのか
・対処法を解説し、より効率的なトレーニングを
実現する方法 を紹介します!
1. 代償動作の具体例
代償動作はどんな種目でも起こりますが、特に以下のようなパターンが代表的です。
① ベンチプレス:肩が前に出る
本来鍛えたい部位 → 大胸筋
代償動作で働いてしまう部位 → 三角筋前部、上腕三頭筋
重量を扱おうとするあまり、
肩が前に出てしまい、大胸筋よりも肩や腕に負荷がかかる。
これにより、胸に十分な刺激が入らず、肩の怪我にもつながる。
② チンニング(懸垂):腕の力だけで引く
本来鍛えたい部位 → 広背筋
代償動作で働いてしまう部位 → 上腕二頭筋
広背筋を意識せずに懸垂をすると、
腕の力で引き上げる動作になってしまう。
結果として背中の筋肉が発達せず、二頭筋ばかりが疲れてしまう。
③ スクワット:膝が内側に入る
本来鍛えたい部位 → 大腿四頭筋、大臀筋
代償動作で働いてしまう部位 → 内転筋、膝関節
高重量を扱う際、股関節の可動域が足りなかったり、フォームが崩れると膝が内側に入ってしまう。
これにより膝への負担が増え、
怪我のリスクが高まる。
2. なぜ代償動作が起こるのか?(特に男性に多い理由)
① 重量にこだわりすぎる
トレーニングをしていると、
つい 「もっと重い重量を扱いたい」 という気持ちになります。
しかし、限界を超える重さで行うとフォームが崩れ、狙った部位に効かせることができません。
特に男性は 「より重い重量を持ちたい」 という心理が働きやすく、結果として代償動作が生まれやすくなります。
② フォームの意識が低い
トレーニング初心者や自己流で続けている人ほど、「とにかく動かすことが大事」 という意識になりがちです。
正しいフォームを知らずに行うと、
自然と体が楽な動きをしようとして代償動作が発生します。
③ 可動域が狭い・柔軟性が不足している
股関節や肩関節の柔軟性が低いと、正しいフォームを維持するのが難しくなります。例えば、スクワットで深くしゃがめない人は、代償的に膝を前に出しすぎてしまい、膝への負担が増します。
3. 代償動作を防ぐための対処法
では、どうすれば代償動作を減らし、
効率的なトレーニングができるのか? 具体的な対策を紹介します。
① フォームを優先する(重量よりも動作の質)
・まずは 軽めの重量で正しいフォームを身につける
・鏡でフォームを確認する、もしくはトレーナーにチェックしてもらう
・動画を撮影し、自分の動きを客観的に分析する
② 狙った筋肉を意識する(マッスルマインドコネクション)
・各種目で「どの筋肉を使っているのか?」を明確に意識する
・セットの最初に軽い負荷で 「狙った筋肉を感じる動作」 を入れる(例:ベンチプレスの前に軽いダンベルフライで胸を意識)
③ ストレッチ&可動域向上
・肩関節・股関節のストレッチを習慣化する
・可動域を広げるために 軽い負荷でフルレンジの動きを意識する
・モビリティドリル(関節の動きをよくするエクササイズ)を取り入れる
④ スローテンポでトレーニングする
・反動を使わず、ゆっくりと動作を行う(例:ベンチプレスの下ろしを3秒かける)
・スローにすることで、狙った筋肉にしっかり刺激が入る
4. 代償動作を減らして効率的にトレーニング!
代償動作を減らすことで、以下のようなメリットがあります。
✅ 狙った筋肉にしっかり刺激が入る → 筋肥大・成長が早くなる
✅ 怪我のリスクが減る → 長くトレーニングを継続できる
✅ フォームが改善され、より重い重量を扱えるようになる
「とにかく重量を上げることが重要」と思っている人ほど、一度フォームを見直すことをおすすめします。結果的に適切なフォームでトレーニングを積み重ねることで、より効率的に筋肉を成長させることが可能になります!
まとめ
✔ 代償動作は、フォームが崩れることで狙った筋肉に効かなくなる現象
✔ 特に男性は「見栄」「重量のこだわり」から代償動作が生まれやすい
✔ フォームを最優先し、可動域・意識・スローテンポを意識することが大切
✔ 代償動作を減らすことで、トレーニングの効果が飛躍的に向上する
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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パーソナルトレーナーからの情報でした!