温浴施設客のイメージを覆す、味の際立ったメニューづくりとは
原点は、温浴施設内の飲食店運営
グルメ王国は2002年創業、今年で20年目になります。HPの事例紹介をご覧いただくと、展開する飲食店8店のうち、半数以上が、温浴施設内の飲食店舗であることにお気づきになるはず。
そうなんです、もともとは温浴施設内の飲食店運営が原点。その成功を足掛かりに、南町田グランベリーパークの「越玄一斗」、アクアシティお台場の「STONE FACTORY Jr.」・ベーカリー「G'RANBAKE若葉台」と、展開を広げてきました。
温浴ビジネスにかける想いを、社長がついに語る
簡単に、事業について説明させてもらいましたが、経営者や企画担当者向けの業界誌「月刊レジャー産業」4月号で、社長のインタビュー記事が掲載されます。同誌4月号の特集は、「温浴ビジネス―新規マーケット獲得の時」。COVID-19の影響下で、温浴施設はどのようなアイデアを巡らせ、利用客を増やそうとしているか、興味深い記事が並んでおります( ..)φ。
”入浴のついで”利用を、リピーターにする戦略
テレビ東京の「カンブリア宮殿」、NHKの「プロフェッショナル」、この手の番組好きな私としては、グルメ王国成長の背景にある秘話など、興味をそそられるところ。
へ!?と思いましたが、確かに、美味しいお店に行きたければ、温浴施設の飲食店ではなく、メディアやSNSで話題のお店を探すのは、悲しいかな事実。温浴施設の飲食店を利用するのは、あくまでも、入浴のついで。その現実を受け止めて、どうやって集客するか。そこが、まさに成功の糸口で、記事でシンプルに語られていたのは、「徹底的にこだわったメニューを用意する」ということ。それが利用客にとって、温浴施設の飲食店というイメージを覆す強いインパクトになり、食事も目的にしてリピートしてくれる。言うにはたやすい、それを成し遂げるには、どれほどの苦労があったことか。
食べてみて分かる、味の際立ったメニューとは
入社早々、南柏天然温泉すみれにある「飯炊処ひかり」の広報用写真を撮影するため、店舗のある千葉県流山市まで向かいました。土地勘もなく、さらに方向音痴の私は、スマホのGoogleマップを見ても迷う💦本社のある町田を出て、電車と徒歩で2時間半以上、余裕でかかりました。
お店に着いた頃は、もう腹ペコ。情けない話ですが、広報用写真の撮影前に、腹ごしらえをさせてもらうことにしました。オーダーしたのは、「石焼き手ごねハンバーグ定食」。
メニュー紹介には、”直接仕入れる豪州産穀物飼育の牛の赤身のみ使用、添加物・保存料・防腐剤など一切不使用”、”下焼き・蒸らし・本焼きの三度も火を通して加熱”とあり、空腹で読みながら、それって味にどう現れるものなのか、期待が膨らみました。
いざ、ジュージュー肉汁弾けるハンバーグをひと口。アツアツ!肉の旨味が飛び込んでくる!思ったよりガツン!とした重たい味ではないのは、紹介文にあった”穀物飼育、赤身のみ使用、添加物不使用”が関係しているのかもしれない。肉汁がたっぷりのメンチカツを食べて、食べているときは満足ですが、後で胃が重くなることもある私でも、これはガンガン食べられる。割とポーションが大きめのハンバーグですが、完食。やっぱり、肉ってパワーフードなんですね。ひと口で体も心も元気にしてしまう、ほんとビックリ😲何ですか、このマジックは…。
おいしさの電流ビリビリ⚡が、次の利用を生む
SNSが大きな情報源となっている今、メニュー開発において、”インスタ映え”は今や必要条件のひとつなのでしょう。そういう意味で言うと、このハンバーグは、ザ・王道のビジュアル。もう一度言います、若い女子たちが、キャッキャッ😻しながらパクリのビジュアルでは、残念ながら、ありません。でも食べてみると、おいしさの電流が走るんです。
もっと、グルメ記者っぽく、おいしさを表現したいところですが、いや、本当においしさの電流ビリビリ⚡って走ります。この体験が、お客さんの心をつかんで、次の利用を生む。愚直なほどストレートに、おいしさを追求する。これこそが、うちの、グルメ王国の突破力なんですね。
秘伝のソースみたいに、おいしさを追求する熱意や苦労が、じっくりじわじわしみ込んだ、これまでの軌跡。それを、もっと紐解いてみたい、そう思うのでした。