とあるゲーセン店員の振り返り 「ゲーセン椅子の片付け方」
ゲームセンターの後片付けといえば椅子の上げ下ろしやスタッキングを思い出します。
何故椅子を上げていくかというと・・・
閉店間際のプレイを止めることが出来る
閉店するぞ閉店するぞという圧
床掃除しやすい
こんな理由があったかと。
店によってやり方は違うと思いますが、私の関わったお店は基本的に筐体の上に乗せる手法でした。
大切な筐体の上に椅子なんて重いものを乗っけるなんて!
と思われるかも知れませんが、筐体はかなり頑丈ですしコンパネをガンガン叩く御仁やお尻を乗っける御婦人の重量に比べれば椅子なんてかわいいものです。
勿論レバーやボタン、コンパネ表面に傷がつかないように載せるわけで。
ただ掃除は上から下へ・・・と考えると朝番が掃除を始める際に乗っかった椅子が邪魔になるのですよね。もし朝番が椅子を下ろした際に筐体上が汚れたままだとせっかく綺麗にした床をまた汚してしまいます。
なので慣れた夜番店員は椅子を上げる前に塵をはたき落としておいたりと。まぁその分床が汚れるので役割分担や話し合いが上手くいってないと朝番夜番で戦争が起きるのですが(;´Д`)
ゲーセン椅子なのでスタッキングすれば?という話もあるのですけど、そうなると別途椅子を置くスペースがいるわけで狭いゲーセンにはなかなか難しい相談です。
あとスタッキングは収納と再設置で時間がかかる欠点もあります。
店舗レイアウトに設置筐体、椅子のタイプや営業方針でベストな答は変わってくるのですが、やはり閉店ギリギリまでお客さんに楽しんで貰おうとすると傍からみて雑なやり方になっていく感じです。
快適な椅子ほど(重さがあったりで)片付けに手間がかかる傾向があるので、馴染みのお店の椅子がどんなものを使っているかを見ても面白いかもしれません。目立たない部分で気を使ってくれてたりするかも?
とはいえ「近所の店なんてパイプ椅子だぜ!」なんて場合もお客さんへ向けての愛が足りない等では無いので誤解無きよう。
投資する部分は店によって違うわけなので・・・まぁ基本的にビデオゲーム主体のお店だと予算が厳しい場合が大半の様ですが(TдT)
(閑話休題)
そういえば常連さんのなかにはわざわざプレイ後に椅子を上げてくださる方もいましたね。
その瞬間を見たり、戻って来た時にお客さんはおらずともそんな状況に出くわすと心がじーんと温もりに満たされる感じです。
とはいえ店員目線としてはあまりおすすめは出来ないのですよね。何故かというと置き方にもコツが有りまして、不慣れだと筐体を破損させるかも知れないからです。またそれ以上にお客さん自身が怪我をすると目も当てられません。
そんな温かいお客様が怪我なり弁償なりといった不利益を被ることだけは回避したいわけです。もっと先に天罰を受けるべき人がいるので。
またいつの間にか「椅子を上げる」暗黙のルールが浸透してしまうと、不慣れな方も場の空気を乱さない様に必死で椅子を上げる羽目になります。
私も何度か白馬の騎士プレイ的に慌ててふらつく椅子を横から支えに行った事がありますよ・・・イケメンでなくて申し訳ない(TдT)
なので基本的には触らずで、やるとしても無理はしない。とにかくハウスルールに従う形が一番です・・・なんだかラーメン屋の食後のどんぶりの扱いみたいですね(笑)
え、単純に椅子上げをやってみたい?(゚∀゚)
仕方ないなぁにょびたくん、それなら下の再生ボタンをクリックじゃよ!
<前のお話>
<とあるゲーセン店員の振り返り>
ゲーセン店員時代の実体験フィクションを都度書き溜めています(゚∀゚)