サイコガンは本当にかっこいい武器なのか? (スペースコブラ)
男らしさという言葉があります。
昨今ジェンダー問題や性格の中性化等一歩間違えれば正義棒で叩かれてしまう話でもありますが、現代はともかくとして少なくとも昭和から平成初期にかけては「男らしさ」という言葉に憧れ以上の意味はあまりなかった気がします。勿論「女らしさ」もです。
そんなことはない?
そりゃ使う人が恣意的に押し付けて使えば何でも呪いの言葉になりますやん(;´Д`)
さて、男らしいオトコといえば先ず思い浮かぶのは宇宙海賊「コブラ」です。
左手にサイコガン(仕込み銃)を持つこの男は常に飄々としつつも熱い魂を胸に宇宙を駆け巡ります。
コブラの凄さは方々で語り尽くされていると思うので私は少しばかり違った側面で話を進めようと思います。
まぁ語り尽くされたと書きながらも全く底が見えないキャラクターですし、もしかしたら似たような考察が既に成されているかも知れません。まぁそこは広い男の背中で受け止めてください。
コブラの最大の特徴といえば見た目にもわかりやすい左腕のサイコガンです。
何と言ってもシルエットクイズなんてやればコブラの存在を知る人間ならほぼ100%皆が当てるのではと思われる程シンプル且つユニークな特徴です。
でもコブラというキャラクターから離れてみると左腕に仕込み銃って・・・悪役っぽくないですか?しかも騙し討ちメインの殺し屋的なポジションで。
おまけにサイコガンのデザイン自体も単体で見ると何やら生物的で不気味さすら覚えます。
あと腕一本を犠牲にした仕込み銃(暗器)って絵面的に不格好に成りがちなんですよ。人間の本能というか、仕込み銃を使う時のスタイルって要は人間の最大の武器である汎用性を失った状態です。
(コブラのイメージから離れるなら例えばフック船長とか?)
例えそこにあるのが強力な武器であっても人類をここまで発展させた器用な指へと繋がる腕自体がないのはとても不安な状態だと思います。子供の頃ですが実際に右手が使えない状態で坂を滑り落ちた場合はどうするんだろうと想像してとても怖くなった記憶があります。
それ程モノを自由に掴めないって恐ろしい・・・身体的不自由を連想させる本能的な恐怖ではないでしょうか。
でもキャラクターのコブラを通して見ると要素単体の不格好さや本能的な不安すら持ち前のふてぶてしさと魂の熱さで吹き飛ばしてしまうのですよね・・・寧ろかっこよさに属性が反転されます。だって卑怯とも思える隠し武器が一気に伝家の宝刀ともいうべき存在に変わるのですよ!
これが本物のキャラクターが持つ熱量なんだと無意識に頭を垂れてしまいます。
ほんと、ロマンと呼ぶには熱すぎて・・・ヤケドしそうです。
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サブカルチャー的なものを中心に緩く語っています(゚∀゚)