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生成AIで『変える側』になる ── 技術者として社会課題に挑む決意

はじめまして、Algomatic AXカンパニーでリードエンジニアを務める山中(@gura105)です。2024年9月から正社員としてAlgomaticに参画し、現在は生成AIを軸とした産業変革に携わっています。この記事は、「なぜ私が生成AIに強い情熱を抱き、Algomaticで社会課題の解決に挑んでいるのか」、その想いと歩みをお伝えする、私の入社エントリーです。

また、本記事は Algomatic で開催している 2024 年度 アドベントカレンダー の一枠として投稿しています。弊社員による投稿もよければご覧ください 🎄📅


生成AIは「可能性」の扉を開いただけ

ChatGPTが2022年末に登場して以来、生成AIは一躍脚光を浴びました。その流れはあたかもインターネット黎明期を彷彿とさせ、新たな「キラーアプリ」が生まれる前夜とも言えます。しかし、まだ産業構造が大きく書き換わるほどの衝撃は起きていません。
なぜか?
「使える土壌」はあるのに、人々の課題を直感的に解決し、産業全体を前に進めるようなアプリケーション、つまり社会実装がまだ十分に浸透していないからです。

私が求めているのは、生成AIという技術を通じて「社会課題を解決し、日本が世界で再び輝くための足掛かり」をつくること。単なる技術の押し付けではなく、人々が本当に望む解法を、共に創り上げることです。

原体験──問題に立ち向かうデータサイエンティストとして

私のキャリアはデータサイエンティストとして始まりました。数学・統計を武器にデータから新しい価値を引き出す仕事は魅力的でしたが、その現実は単なる数式最適化ではなく、顧客の持つ曖昧で複雑な課題に向き合う日々。
「何が問題なのかすら分からない状態から、一緒に課題を見極め、糸口を探る。」
そんな経験は、技術より先に「人や産業の現場に寄り添うこと」の大切さを教えてくれました。

その後、機械学習エンジニア、Webアプリケーションエンジニアへと職種を広げていく中で、私は「動くもの」を創りだす喜びを知りました。コンセプトだけでなく、実際に手を動かし、課題を解決するツールを形にすること。これこそがエンジニアとしての醍醐味でした。

エンジニアとしての軌跡──「動くもの」がもたらす喜び

データサイエンティストとして問題発見型のアプローチを学び、エンジニアとしてソリューションを「実装」する楽しさを知る。これらが合わさると、単なる理想論では終わらない、「現場を変えるものづくり」が可能になります。

受託開発やクライアントワークを通じ、私は他社の産業課題に何度も触れました。その中にはデータが整わない生産ライン、効率化が進まない業務プロセス、海外への発信力が弱く埋もれている日本の魅力など、さまざまな問題がありました。
技術はある、ポテンシャルもある。それでも人手不足や既存慣行で、なかなか前進できない現場を見て、私は歯がゆさを感じていました。

生成AIとの出会いと「社会課題」に向き合う視点

タイミーに参画したとき、私は生成AI技術を社内活用するプロジェクトを自ら手を挙げて推進しました。法務や関係部署と密に連携し、社内ルール整備からツールの導入まで、泥臭いプロセスを踏みました。

隙間時間で開発した社内向け生成AIツールは、特にカスタマーサクセス・営業部署の皆様にご好評いただき最終的には社内表彰されるに至りました。
Ryoさん(小川社長)からも直々に褒めていただき、ここまで喜んでいただけるとは予想外だったとともに大変嬉しかったと記憶しています。

ここで私は確信しました。「生成AIは、人々の働き方を実際に楽にし、産業構造を変えうる大きな可能性を秘めている。」 しかし一方で、「いまだ社会全体がこの可能性を十分に活かせていない」ことへのもどかしさも感じました。

表彰時いただいたステッカー

日本はDXで後れを取っていると言われますが、私はそこにこそチャンスがあると考えました。生成AIによって、人手不足の現場が効率化され、インテリジェンスを持ったロボットが高度な判断を伴う作業を行い、観光産業がきめ細かいサービスで海外の顧客を惹きつける。その未来は、技術と産業、そして人々が「共に創る」ことで初めて実現します。

この時点で私自身はアプリケーションエンジニア、データサイエンティスト、生成AIエンジニアとしてのスキルがあり、問題解決の当事者になれる十分なバックグラウンドを備えているという自負もありました。

上記の課題感と素養、そして自身の好奇心に従ってAlgomaticの門戸を叩くことにしました。

AI Transformation(AX)カンパニーとCo-Innovation

AI Transformation(AX)カンパニーは、業界別に深く入り込みながら、クライアントワークを通じて得た知見をプロダクト開発へ展開する「二段構え」の戦略を取っています。

AX体制  https://note.com/hktech94/n/n2acd8565819c

特にエンジニアリングチームではIndustry Co-Innovatorを標語として自分たちのあり方を模索しています。この言葉には以下の意味を込めています。

  • 当事者として産業に向き合う

  • 産業×生成AIで何が起こせるのか技術者として考え抜く

  • 既存産業のパートナーと伴走することで相乗効果で革新を起こす

既存産業に関わる全ての方達をリスペクトして、お互いの知識を組み合わせることでどのような爆発を起こせるのか。単なる技術者ではなくCo-Innovatorとして振る舞うことを是としています。
Co-Innovatorという標語に込めた思いは後日別記事として発信します。

私は中でも「製造」「観光・インバウンド」領域に注力しています。

製造業

熟練者しか解決できなかった品質管理や点検プロセス、設計の自動化領域で、生成AIによる劇的な効率化を模索しています。製造現場では業務都合上、手書きの情報や非構造化データが混在化することが避けられずにDXまで行き着かないという構造上の問題がありました。しかし生成AIの力でこれらの課題を乗り越えてDX, その先のAXを目指しています。

観光・インバウンド

観光大国を目指す上で、生成AIは顧客ニーズに合わせてサービスをリアルタイムに最適化し、「日本らしさ」を世界に発信する新たなエンジンとなるでしょう。特に発信のために必要な業務プロセスをAXすることは必須課題と言えます。

最初は個社別のソリューション提供から始まります。しかし、共通する課題やニーズが浮き彫りになるにつれ、業界横断的なプロダクト化への道筋が見えてきました。単発の案件対応に留まらず、産業一般で再利用可能な「キラーコンテンツ」を生み出すことで、国内企業が世界市場でプレゼンスを高める基盤を築いています。

続々と集まる優秀なメンバー

AI Transformation(AX)カンパニーCEOである鴨居とは前々職で一緒に働いてこともあり、彼の優秀さは身に沁みて理解しています。彼が大企業でのキャリアを捨ててまで選んだAlgomaticなら間違いないと思えるほどです。

鴨居をはじめとしてAXには優秀なメンバーが続々と集まっています。
皆優秀な技術者であり様々な得意領域がありますが、共通しているのは若さから来る情熱生成AIに対するとめどない好奇心、そして生成AIを使いこなして自らの能力を限度無く拡張している点です。

私も若輩ながら彼らに大いに触発される日々です。1つ確信を持って言えることは彼ら彼女らと一緒ならCo-Innovatorとして生成AIキラーコンテンツを絶対に生み出せます。生成AIに当事者として関われることもエキサイティングですが、何よりもこのような優秀なメンバーと一緒に働けることも私にとって最高の喜びです。

あなたと一緒に、課題解決の当事者になりたい

もしあなたが、
「日本の産業が本来持つ力を、技術で引き出したい」
「生成AIという新たなテクノロジーを、真に人の役に立つ形で社会へ実装したい」
そんな想いをお持ちなら、ぜひ私たちと共に課題解決の当事者になりませんか?

待っているだけでは、世界は思うように変わりません。誰かが創り出す未来に期待するだけでなく、私たち自身が共創し、実装し、課題をクリアしていく時代が来ています。AXカンパニーは、そんな「共創の舞台」であり、共に挑戦する仲間を求めています。

日本のDXが遅れていると言われる中、それを逆手にとって新しい価値を生み出せるのが今の時代です。
生成AI×ロボット×業界知見×あなたの才能。
それらを掛け合わせて、産業を、社会を、より豊かにするため、一緒に未来を切り拓いていきましょう。

興味を持たれた方は、ぜひAlgomaticの仲間に加わってください。


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