札幌から青森へ あおもり犬に会いに(2024.8.14~8.16)
野分避け旅のいくすえ風まかせ 青空のもと立つ犬みあげ/瑞野明青
8.14 エスコンフィールドで ファイターズvsマリーンズ
東京から札幌へ飛行機で飛んだ。初日の目的は北海道日本ハムファイターズの本拠地エスコンフィールドで千葉ロッテマリーンズ見ること。去年こけら落としのこの球場は球場自体も面白いけれど、回りにも施設がたくさんあって野球だけではない楽しみがあること。今回は北広島の駅からまちなかを通って、寿司屋に酔ってから向かった。イカの耳や北海道ならではネタが美味しかった。
実はこれで3回目なのだが、前回は球場内にあるタワーイレヴンというホテルに宿泊した。併設されているサウナは水着着用で、シーズン中は野球が見られるという話題のスポット。ちょうど少年野球をやっていて、雰囲気だけ楽しめたのは良かった。
この日の楽しみはマリーンズの先発が佐々木朗希だったことだ。初めての生佐々木朗希は2イニングで終わってしまった。その後の継投がうまくいかずファイターズにビックイニングを与えての敗戦だった。
8.15 台風の混乱を避けて青森へ?!
翌日は帰る関東が台風の接近を受けて交通が麻痺することが予想された。実際新千歳からの羽田便は、午前の早い時間で欠航となっていた。そもそもその羽田便が取れなかったので、青森便にして新青森から東北新幹線で東京に向かうことにしていた。塞翁が馬とも言うべきかな。もっとも青森には行きたいところがあったので、楽しみだった。
あおもり犬に会いたい(青森県立美術館)
空港から青森駅にバスで向かった。青森駅からバスを乗り換えて、三内丸山遺跡方面に行った。途中の青森県立美術館前で降りた。美術館はいくつかの棟に分かれていて、お腹の空いていた自分は一番奥のカフェに直行した。カフェは県産のお肉やホタテを使ったカレーやパスタが人気で、もちろんりんごを使ったアップルタイザーやシャーベットなども美味しかった。今回はチキンカレーとリンゴシャーベットを楽しんだ。お腹が満たされたところで、展示室へ。
青森県立美術館は出身のアーティストの奈良美智と棟方志功の作品を中心に展示していた。そのなかでも屋外に展示されている奈良美智作の「あおもり犬」を見るために来た。この日は晴天のもと暑くて、入り組んだところを回ってやっとご対面がかなった。アルカイックスマイルとも見えるこの犬の像は見る角度によっても表情が変わり、写真を取るのも面白かった。しかも、しばらく独り占め状態だったのはとてもありがたかった。
もう一つの屋外展示の八角堂はとても不思議な構造で、宗教的なものも感じ少し意外な気がした。こうして写真に撮ったものを見ても、八角堂とはわかりにくが、八角形の構造体(壁)の中に彫像が置かれているというものだった。上から見るとユニコーンの角がぴょんと突き抜けているようだった。
三内丸山遺跡
美術館から歩いて隣の区画のはずの三内丸山へ向かった。暑い中思ったよりも歩くことになって、汗かきながらようやくついたつもりだった。相方にはそんなに歩いていないと馬鹿にされたけど。
まず屋内展示の発掘調査で出土した土偶を始めとした土器や歴史を確認した。ここに来るときにちょっと思い出したことがあって、それも確認した。2002年の日韓共催のサッカーワールドカップの時、青森も候補地になりスタジアムを建設しようとしたときに、この遺跡が見つかり保存が決まった。この遺跡も大きい意味でワールドカップにゆかりのある地でもあった。
広い敷地に竪穴式住居や高床式の建物が再現されていた。竪穴式住居は藁葺き屋根ということもあって、燻された匂いが立ち込めていた。わらを燻した匂いを嗅いで、ここで生活するという実感もした。思ったよりも広い建物があって、何に使ったのかななど好奇心も刺激をされて面白かった。
三内丸山遺跡からは新青森に出て、一度青森に戻った。この旅の締めはと思ったら、ラーメンが食べたくなったから。
ラーメンの麺が選べるというので、ちぢれ麺を選んでみた。くるくるのカーリーの縮れ麺で驚いたけど、しっかりスープを運ぶのでとても美味しく食べられた。このお店で『ねぶた漬け』が気になっていたけど、ご飯までは食べきる気がしなかったので断念した。お土産用でも考えるのだけれど、一食分のパックで売ってくれないかなぁ。イカの塩辛とか、松前漬けとか‥‥
帰宅 東京へ
心配していた東北新幹線の台風の影響はなく、無事何事もなく東京について今回の旅は終わった。ただし、東北新幹線は新青森・函館北斗間が残っているので、全線踏破はもちこし。札幌まで開通したらかな。