リーダーに必要な2つの資質とバランス
”軍師” こと、株式会社GUNSHIコーポレーションの社本です。
このnoteでは経営者の軍師としての目線で、
これからの時代を生き抜く戦略を発信しています。
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『軍師って、何の仕事をしているの?』
と聞かれることがよくありますが、
『経営者と社員のギャップを埋めること』
であり、私がさせていただいていることは、
ここに尽きるなと思っています。
コンサルティングや研修などのお仕事を
させていただいていると、チーム作りに
関わらせていただく機会が多く、
チーム作りについて考えさせられることが
多々あります。
チーム作りについて、今回はとくに
経営者やリーダーの、部下との関わり方
について書いていきます。
業績を上げるという目の前の目標にも、
良い会社や風土にしていこうという
長期的なビジョンにも、
『部下、社員とどう関わっているか?
また、これからどう関わっていくか?』
を真剣に考えて取り組むことは、
必要不可欠です。
たとえば、会社で何かを決めるときや
プロジェクトを進めていく際に、
さまざまな意見が出ることがあります。
その中で意見が合わないことも、当然あります。
主張と主張がぶつかりあって、
バトルになることもあるでしょう。
喧嘩で終わるような非建設的な
話し合いはよくありませんが、
『良いものをつくりたい!』と、
関わる人全員が本音を出せて、
白熱する議論が展開できるのは良いことです。
このような良い意味でのバトルも、
時にはしていかないと良いものは生まれません。
ただこれは、メンバーとの関係性の根底にある、
絆や信頼があってはじめてできる議論です。
これがないと、ただの非難のし合い、
足の引っ張り合いになってしまうだけ。
数多くのチームに関わらせていただいて、
やはりベースは人間関係…
信頼関係なのだと痛感します。
何事もここを整えた上で進めていくことが、
組織をつくる上でベストです。
孫子は、リーダーの資質として
必要なものをいくつか挙げていますが、
その中に【仁】と【厳】があります。
【仁】…仁徳。思いやり。
【厳】…威厳。(統率を図るための)厳しさ。
この二つのバランスがとれている人が、
良いリーダーだと言われています。
思いやりだけがあっても、
ルールや決まりを守り、教え、
導くことができなければ、
チームの統率はとれない。
反対に、ルールや規則にばかり縛られ、
思いやりに欠ければ人は離れていく。
【仁】が欠けても【厳】が欠けても、
良いチーム作りをすることはできません。
当然、良い仕事もできない。
リーダーは、このふたつのバランスを
とりながら部下に接していくことが、
本当に大切です。
思いやりも厳しさも、
ただあればいいのではなく、
周りをよく見て的確に発揮して
いかなければ、意味がありません。
だからこそ、
周りのことを、よく見ていますか?
部下のことを、本当にわかっていますか?
と、よく思います。
部下とのコミュニケーションのことは
別の記事でも触れていますが、
部下が今抱えている悩みを知っていますか?
部下が、将来の夢を話してくれたことは
ありますか?聴いたことはありますか?
一見すると重要なことだと
感じられないかもしれませんが、
将来の夢、のようなことまで話せる関係が、
部下と作れているかどうか…
これはとても重要で、この関係性が
構築されていれば、もし何かあったときでも、
一致団結してみんなで乗り越えることができ、
素晴らしいものを作り出すことができます。
成果が出る仕組み作りは本当に大切ですが、
まずはチームの状況を見直し気を配り、
チーム作りから入る、ということに
意識を向けてみてはいかがでしょうか。
私は軍師事業を通して、
目標を達成する、あるいは
プロジェクトを成功させる、その前に、
部下や社員との関わり合い方を
整えた上で取り組んでいけば、
本当に成果が出やすいと実感しています。
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