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<美術館>訪れて初めて見える世界がある。

先日、群馬県館林市にある多々良沼(たたらぬま)を散策した。

そこから20分弱歩いたところに、群馬県立館林美術館があり、『せっかくだから』と、お散歩がてら行くことに。

以前『13歳からのアート思考』という本を読んでから、美術館を訪れてみたいと思っていた。

↑美術館での作品の見方や考え方、実際の作品を例に挙げてその背景をわかりやすく解説してくれる本。『アートの見方がわからん』という悩みを解決してくれます!読んだら美術館へ行きたくなりますよ♪

いざ、館林美術館へ

美術館の敷地に入ると、ハスの花がお出迎え。

水の中には鯉もいます

この時開催されていたのは、『大森暁生(おおもり あきお)展』
(2024年9月16日まで開催)

大森暁生(1971~ )は、動物や鳥を主なモチーフに、写実表現と幻想性をあわせ持った作品を制作する彫刻家です。カラスの舟、月夜にたたずむ架空の生き物、角を生やした狼や象。大森は「誰も見たことがないもの」を求める心が創作の原点であると語っています。そこから生み出された作品は、純粋で静謐な意志を宿し、「霊気」とでも呼ぶべき気配を帯びています。この展覧会では、人物や動物像をはじめ、鏡の効果を用いた「in the frame」シリーズ、ファッションブランドとのコラボレーション作品など、これまでの制作の軌跡に最新作を加え、木彫や金属による彫刻約100点を作家の言葉とともにご紹介します。

群馬県立館林美術館HPより

彼が手がけるのは彫刻作品。

果たして私は楽しめるのかな?難しいんじゃないかしら?
なーんて不安がよぎりますが、『えいやっ!』と飛び込みました。

受付でチケットを購入し、展示室へ向かいます。
途中にあったテレビには、作品作りをしている大森さんの姿が映し出されていました。(見たかったけど、先客がいて遠慮してしまった。。。)


作品の写真撮影OK(フラッシュはNG)だそうなので、撮ってきました!
(静かな館内でスマホのシャッター音が鳴るのは気まずかったけど、作品が魅力的すぎて撮らずにはいられなかった。)

一緒に作品鑑賞を楽しんでいただけたら幸いです。

大森さん
この文章を読むだけでワクワクしてくる。
ところどころに大森さんの言葉が。
雲のランプ。影も含めて作品の一部。
ハッとさせられる。
ひとつの空間を使った、とても大きな彫刻。
ここまでの覚悟を決められる人はどれだけいるのだろう。
鏡を使った作品が多い。奥行きが出るし、見る角度や、設置する場所で景色が変わる。
異世界にいるような気分になる。
こんなふうに、自分について言語化できるようになりたいな。
ツノを生やした生き物たちがたくさん出てくる。
漆を使っているからか、瞳に艶があって意志を感じる。
トルソーの『どこかが欠けている不完全さ』が好きなのだそう。
アンテナのようなユリ
作品から物語を想像させる。
鏡の向こう側と繋がっているかのよう。
ファッションブランドとのコラボも手掛けている。これはステッキ。
こちらはベルト。カッコ良すぎる。
パリコレクションでお披露目した作品。
スカートが木でできてる。
こちらもパリコレでお披露目した帽子。
彫刻の帽子は、使い込んだ革製品のような貫禄がある。
これ好き。
古い洋館を買って、設置したいなぁ。
熊本市動物愛護センターの動物たちを彫刻で『記録』したもの。
“殺処分ゼロ”を目標に掲げる愛護センター。
そこに保護されている犬たち。
まるまる。ふっくら。寝息が聞こえてきそう。
ポンザ。犬舎の端っこにいて、職員にすら心を開かないのだそう。
片目が見えない
片耳を失っている
ドラゴンの彫刻もいくつかあった。
小さなドラゴン。

 大森さんのドラゴン、可愛くて好き。
そばに置いておきたい作品。
不死鳥。
表情がいいよね
めっちゃ好みのタイプです。
今にも動き出しそう。
瞳はルビー。
金属なのに、ニョロニョロ柔らかそう。
これも、彫刻なのか!
このペンケースは売店でも販売されてる。
鏡もアートになるんだなぁ。
映すだけじゃない、アートとしての鏡なら飾りたい。
あなたは何に対して素直でありたいですか?
ふくらはぎの高さにあった作品。
スーパーマウス。
生涯同じままではいられない。
人は変わってしまう生き物だから。
『傲るな。』肝に銘じたい。
次回予告!
ミロ、美味しそうとか思う私です☕️
美しく整えられた芝生と美術館。
別館。中に入ると彫刻家のアトリエがある。
(常設展示)
小さなハスの葉っぱたち
あ、芝刈り機かなぁ?
ここで読書したいな
別館かわいいなぁ。住みたい。



行ってよかったああああ!!!

及び腰で挑んだ今回の美術鑑賞。

自分なりに作品を理解しようと考えて考えて。

かと思えば、ただただ作品に圧倒されてしまったり。気づけば魅力されてもいた。

大森さんの言葉が心を震わせて、

動物愛護センターの犬たちが、知らない世界を見せてくれた。

ものすごく没頭できた。快感すら覚えた。

この展示を、もう一度味わいに行きたい。と強く思えた。

彫刻って、いろんな角度から見られて、その度に表情が変わるのが面白い!! 
被写体としても、非常に魅力的でした。
(写真OKなのも嬉しかった!)

近くにお住まいの方、是非見にいってほしい!

実際に見に行かないと、わからない。

写真じゃ、文章じゃ、とてもじゃないけど伝えきれない『何か』がここにあります。

あなたは何を感じるだろう?もし行った方がいれば、私にも共有してくれると嬉しいな。

以上、館林美術館レポートでした!

大森さんの言葉のシャワーを浴びたい方は、こちらの本もオススメです。

あと、大森さんの作品と暮らしている人々とその空間の物語もあります。(羨ましい!!)

それと、今回紹介した熊本市動物愛護センターについて、大森さんが取材した模様はこちら。

それでは、またお会いしましょう!

またね〜♪

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