妊活は「急がば回れ?」
かなり衝撃にも近い驚きを覚えました。私は妊活している方への支援に直接携わったことはなかったのですが、妊活は実はとても心にも体にもそして夫婦関係にもと、幾重にもストレスを感じるもので、本当に何と表現してよいか難しいほど、とても大変なことだと感じました。
そこで、なにか役立つことがないのかどうか調べてみました。
妊活と育児のメンタルヘルスについて調べている中で、マインドフルネスが貢献できる可能性がないかどうかを調べてみたら、ありました!
ストレスフルな妊活
妊活中の夫婦にとって、ストレスやプレッシャーは大きな課題となります。妊活は、1度で上手く行くことは少ないため、赤ちゃんを授かるまでの間に、それぞれの思いで夫婦それぞれが孤立してしまう恐れがあります。
典型的には…
相手が協力的でない
自分だけが…と感じる
自分に原因があると思い込む
相手に原因があると思い込む
自分の性アイデンティティが揺らぐ
二人で協力しないといけないことなのに、このような苦しみを抱えるのはとても苦しいことです。特に女性の方が負担が大きい部分や、男性側のモチベーションの低さからくるコミュニケーション不足などもストレスとなるようです。
また、男性自身の負担が精神的にも身体的にも女性よりも小さいことから、役立てていない感じを持ったり、女性側にかける言葉が見つからなくなったり、コミュニケーションの点で孤立しがちという問題もあり、もしかすると結構共有もできず、深刻な問題につながっている可能性も気掛かりになります。
研究によれば
最近の研究によれば、マインドフルネスが妊活においてポジティブな効果をもたらす可能性が示唆されています※1。本記事では、どのようにしてマインドフルネスが夫婦の心身の健康にサポートできるのかに焦点を当てていきます。
マインドフルネスが妊活においてポジティブな効果をもたらす可能性を示唆した論文として、以下の論文があります。
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、今この瞬間に意識を集中させ、ありのままを受け入れていくことを指します。主に瞑想や呼吸法を通じて練習し、いまのこの瞬間に注意を向けることでストレスを軽減することができます。実は、散歩や食事もマインドフルネスの練習になります。MBSRというトレーニングコースも次第に広まっています。
妊活とストレスの関連性
妊娠中のストレスは、自律神経のバランスを崩し、頭痛、便秘、下痢、動悸、立ちくらみ、めまいなどの症状を引き起こす可能性があります。また、胎児にも影響を与え、低出生体重児や早産を引き起こす恐れがあります。ストレスを解消する方法が必要です。
マインドフルネスは、ストレスを軽減するための瞑想法であり、妊活においてもポジティブな効果をもたらす可能性があります。マインドフルネスを実践することで、自律神経のバランスを整え、ストレスホルモンの分泌を抑制することができます。また、自己肯定感を高め、自己効力感を向上させることができます。これにより、妊活におけるストレスを軽減し、妊娠率を高めることができるかもしれません。
マインドフルネスの妊活への効果
マインドフルネスは、夫婦のコミュニケーション向上に寄与する可能性があります。マインドフルネスを実践することで、自分自身の感情や反応をコントロールすることができ、相手の言動を客観的に捉えることができます。自己肯定感や自己効力感を向上させるため、自分自身に対する理解が深まり、相手に対する理解も深まるかもしれません。さらに、相手に対して優しい気持ちで接することができ、より良好な関係を築くことができるかもしれません。
ストレスは自律神経のバランスを崩し、ホルモンの分泌量を変化させることがあります。ストレスが長期間続くと、副腎皮質ホルモンの分泌が増加し、卵巣機能が低下することがあります。また、ストレスが原因で生殖ホルモンの分泌が抑制されると、生理周期が乱れたり、排卵機能が低下したりするため、不妊につながることがあります。ストレスを軽減することで、ホルモンバランスを整え、妊娠率を高めることができるかもしれません。したがって、マインドフルネスが役立つ可能性があります。
まとめと今後の展望
マインドフルネスは一朝一夕で身につくことではありませんが、妊活中の夫婦にとって、マインドフルネスは積極的な影響をもたらす可能性があり、二人が望む未来に近づく急がば回れの方法だと言えるでしょう。定期的な瞑想や呼吸法の実践が、夫婦の心身の健康をサポートし、妊娠のチャンスを向上させる手助けとなるでしょう。
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