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群馬県の醤油・味噌・漬物について知る料理教室 第4回「群馬発酵ごはんキッチン」に参加してみた。



群馬発酵ごはんって?

昨年に引き続き、2024年7月27日(土)に、群馬県醤油味噌工業協同組合が主催する「群馬発酵ごはんキッチン」の第4回目が行われました!いつもは縁の下の力持ちに徹しているけれど、なくなったら毎日の食生活が成り立たない存在の醤油や味噌を、想像力豊かな料理人に活用してもらい、それぞれの個性を知ってもらうというコンセプトの料理教室イベントです。会場は今回も「道の駅まえばし赤城」の調理室にて行われました!

本日の先生

今回は、前橋市内で子ども向け料理教室「ことことクッキング」を主宰している小崎ますみさんを先生としてお迎えしました!小崎先生はもともと子どもに関わるお仕事をされていて、子どもたちへ食育体験を通して「生きる力」を与えたいと思い、子ども向け料理教室を始められたそうです。先生の料理教室では先生の見守りのもと、子どもたちだけで協力して料理をし、包丁など道具の使い方や食の知識はもちろん、楽しかったこと、自信がついたこと、家族に喜んでもらえたこと...という体験を通して、コミュニケーション能力や自己肯定感を育んでもらいたいとお話しくださいました。

ことことクッキング 小崎ますみ先生


本日のワークショップ

今回のテーマは味噌を使った「親子料理教室」。参加者は小学3・4年生の男の子や女の子、そしてそれぞれのママやパパと言ったいろいろな親子にご参加いただきました!

群馬県醤油味噌工業協同組合 會田さん


最初に、群馬県醤油味噌工業協同組合 事務局長の會田さんの挨拶のあと、小崎先生から本日のテーマである味噌の説明がありました。味噌の長い歴史や日本における地域性、味噌ができる仕組みなど、大豆や米・麦・麹などの実物を交えながらの説明に子どもたちも興味津々の様子でした。

その後、3種類の味噌と短冊切りのきゅうりが乗った皿が1組ずつに準備され、それぞれの味噌の味比べをしていただきました!

今回用意した味噌は・・・

・合わせ味噌
・麦味噌
・金山寺味噌

の3種類です。
一般的に「合わせ味噌」とは、麦味噌・米味噌・豆味噌の3種類のうち2種類以上の味噌を合わせたものや、味噌を作る際に米麹・麦麹・豆麹を2種類以上使って作られたもののことを言います。近年の日本国内では消費量が増えており癖がないので、みなさんにとって今一番身近な味噌かもしれません。今回の合わせ味噌は麦味噌と米味噌を合わせたものでした。
「麦味噌」は、麦麹を使ったもので、甘口で淡い色合いが大きな特徴です。日本では米麹を使った米味噌が多く食べられているそうです。
「金山寺味噌」は、大豆・米・麦・野菜から作られており、具材が入っているので味わい深く、ご飯のおかずや酒肴として食べることが多いのが特徴です。

みなさん3種類の味噌をきゅうりにつけて食べ比べを楽しまれ、特に子どもたちは生のきゅうりをそのまま味噌につけて食べるのが新鮮だったようで、味噌が無くなるまで綺麗に食べていました。3種類の味噌の中では「金山寺味噌」がおかず感覚で美味しいという意見が多く寄せられました。

メニュー紹介

さて、本日のメニューは、

・豆腐のハンバーグ もろ味噌ソース
・焼き野菜サラダ
・和風コーンのスープ
・米粉の蒸しパン

今回は味噌を使った「親子料理教室」ということで、どのメニューも味噌をベースにアレンジされており、且つ子どもでも簡単に作れるメニューばかりでした。

まず最初に参加者全員で小崎先生のデモンストレーションを見てから実際の料理に入りました。先生のデモンストレーションでは、メニューそれぞれの料理方法だけでなく、子ども向けに道具の使い方から食材の扱い方、料理をする順番など、基本の基から教わりました。

食材を切る時はまな板の中心と人間のおへそを合わせるようにまな板の真正面にして立つこと、使わない時の包丁は刃を自分の反対側へ向けつつまな板の奥側へ置くこと、フライパンや鍋の蓋を開けるときは人のいない方へ向かって開けることで熱い蒸気を逃すことができること・・・などです。
また料理をする順番は、生野菜→焼き野菜→肉や魚料理・・・といった順に処理することが大切です。なぜなら生で食べるものはまな板が汚れないうちに処理をし、生肉など触った後に生野菜を触らないようにして衛生を保つためです。

こういった基礎的なことは、普段料理をする大人にとっては当たり前のことなのですが、つい疎かになってしまいがちなので、改めて勉強になったとともに、とても新鮮に感じました!

今回、参加者が実際に料理するのは「豆腐のハンバーグ もろ味噌ソース」と「焼き野菜サラダ」の2つでした!「和風コーンのスープ」と「米粉の蒸しパン」は作り方を教わり、試食では先生が作った完成品を美味しくいただきました。

料理が完成したらそれぞれテーブルに着き、みなさん揃って「いただきます!」

参加者の声

参加者の親御さんからは、食はカラダを作る源なので自分の子どもには料理に関心を持ってほしくて親子で参加できる料理教室を探されていた方や、以前から子どもには料理教室に参加してほしかったが一人参加は嫌がるので親子一緒に参加できてとても良かった、という声が聞かれました。小崎先生が主宰する料理教室にも通ずることですが、こういった声が多かったことを考えると、いかに食や料理が人間の営みで大切なものであることを痛感させられる印象的なお話でした。

また、メニューについては「和風コーンのスープ」の人気がとても高かったように感じます。みなさん口を揃えて、コーンスープの後味に残る味噌の風味がなんとも言えずに美味しいとのことでした。また、「焼き野菜サラダ」にかけたヨーグルトソースも大変評判が良く、プレーンヨーグルトにマーマレードと味噌を加えたソースは、ほんのり感じる酸味と味噌の香りがとても新鮮で真似したいという声が聞けました。どちらも普段は味噌と合わせることのない組み合わせなので、それが新鮮であり嬉しい驚きとして受け止められたのではないかと思います。


レシピ一覧

今回、料理したそれぞれのレシピはこちらです!
どれも子供にも簡単に作れるメニューですので、みなさんのご家庭でも試してみてはいかがでしょうか。

豆腐のハンバーグ もろ味噌ソース


焼き野菜サラダ


和風コーンのスープ


米粉の蒸しパン

まとめ

以上のように、今回の群馬発酵ごはんキッチンは、その道のプロから直接料理方法を知ることができ、また参加者ご自身が料理することによって、基本的な調理道具の使い方から意外な食材と味噌の組み合わせによる新たな味の出会いなど、新しい知識や体験を提供しつつ、地元の発酵食材に接することのできる良い機会になったのではないかと感じました。近年では世界中から発酵食品・発酵調味料に対する期待が高まっており、日本食や地域食への理解や関心がさらに広がっているそうです。


次回告知

群馬の発酵調味料を学び、魅力を存分に味えるフェスを開催。群馬の魅力ある商品の販売会も行います。応募の必要はございませんので、当日お気軽に会場までお越しください。

群馬発酵ごはんフェス vol.1
日 程:2024年10月1日(火)
時 間:10:00 - 17:00
場 所:道の駅まえばし赤城(群馬県前橋市田口町36)
定 員:無制限
参加費:無料

群馬発酵ごはんフェス vol.1


【第6回 群馬発酵ごはん お食事会】の開催も予定しております。

群馬発酵ごはんお食事会 @ KINGPIN CAFE

醤油・味噌の世界を知ってみたくなりましたか?
次回の群馬発酵ごはんイベントもぜひ応募してみてください!

文:NiRO inc. 善養寺良子

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