見出し画像

群馬県の醤油・味噌・漬物について知るイベント第1回「群馬発酵ごはん」試食会 at むくびに行ってみた。

「群馬発酵ごはん」って?

2022年10月26日に群馬県醤油味噌工業協同組合が主催する「群馬発酵ごはん」第1回目が行われました!
いつもは縁の下の力持ちに徹しているけど、なくなったら毎日の食生活が成り立たない存在の醤油や味噌、漬物を想像力豊かな料理人に活用してもらい、それぞれの個性を知ってもらうというコンセプトの試食会イベントです。
100名近いご応募の中から抽選で16名が招待されました。

第1回目の参加店はこちら!

前橋市敷島町に佇む「薬膳和食 むくび」さん。
「気取らず、ゆっくりと流れる 楽しい無垢なひと時 無垢な日々を…」を
コンセプトに、季節の和食と土鍋ご飯を楽しめるお店です。

今回の献立は、

  • すり流し

  • 前菜

  • 醤油の違いを味わうお造り

  • 一手間かけた味噌を味わう鶏ハム

  • お食事

  • デザート

そして、群馬県醤油味噌工業協同組合から参加されたのは、
「糀屋」飯島 藤平さん
「岡醤油醸造」岡 統治さん
「榎田醸造」榎田 雅俊さん
「有田屋」湯浅 雄太さん

それぞれのお店の商品を使用したお料理が出ました!

会場は4つのテーブルに分かれており、それぞれ1人ずつ組合員の方が座りました。
受付を済ませた方達は、食のイベントらしく参加者同士が早くもお食事の話に花が咲いていました。
全員が揃い、開会の挨拶に続きむくびの店主 岩崎さんが登場。
お店にピッタリの優しい雰囲気で、お客さんに楽しんでもらいたい気持ちが伝わってきました。
そして、主催の群馬県醤油味噌工業協同組合の副理事長 飯島さんからイベントの趣旨や組合についてお話ししていただきました。

めくるめく醤油・味噌の世界が展開される!

最初のメニューはすり流しからスタート!
パプリカのすりつぶした物に薄口醤油を合わた料理でした。
素材の旨味が伝わるように薄口醤油にしているという。
暖かく、優しいお味でした。

春菊、ほうれん草、きのこのお浸しには、土佐醤油が使われていました。
ほぼ、お出汁にお醤油しか使ってないということで、醤油メイン。
家庭でも使いやすいので副菜に家でもやってみたいと思います!
里芋田楽やあわ麩田楽には、そのままでも美味しいゆず味噌ふき味噌が乗っていて、それぞれの香りが口いっぱいに広がりました。
季節のサンマは山椒が効いた生姜煮に、脂の乗ったアブラボウズは味噌漬け焼きにしてあり、前菜ですが白米が欲しくなる美味しさでした!

醤油が並んだお皿が運ばれてきました。
同じ種類のお造りを、違った醤油で食べ比べてみるというなんとも楽しいメニュー!
職人醤油の高橋さんから、ワインは食事によって種類を飲み分けるように、醤油も料理によって使い分けて相性の良い醤油を知ってほしいというお話がありました。
今回のお醤油は、濃口醤油、薄口醤油、造り醤油、ごぼう醤油
造り醤油はお店によって配合が違うらしいです。
お造りと並んでいた黒い塊がごぼう醤油でした!これはこのままでもお酒のアテになりそうです。
こちらは何のお野菜でもできるそうで、造り醤油と一緒にレシピをいただきました!

ちなみに、この食べ分けのできる醤油皿は「醤3プロジェクト」で開発されたお皿でした!
白磁の美しい波佐見焼のお皿は、下が球状になっているので少しの量で使えるということと、段差が2段になっていて醤油をつけてから少し落とすことができるという、お醤油を美味しくいただくために作られたこだわりの詰まったお皿でした。

味噌と卵黄に調味料を合わせた「玉味噌」。
今回は、3種類の味噌で玉味噌を作り、辛子味噌、炒め玉ねぎとドライトマト、くるみ味噌に仕上げたものを、鴨ハムと一緒にいただきました。
お味噌をそのまま使用することしかしてこなかった私にとって、とても衝撃的なお料理でした!
それぞれの味噌の味を生かし装飾することで、全く違った楽しみ方ができ、
柔らかい鴨ハムと一緒に口の中で混ざり溶けていくような、調味料が主役になった瞬間でした。
玉味噌のレシピも頂いたので、家でもやってみたいです。

お米マイスターの選んだキラキラと光った新米が炊けて会場内にご飯のいい香りが漂いました。
具沢山のお味噌汁と共に、色とりどりの綺麗なお食事。
中でも、群馬県の近藤スワインポークは味噌で角煮にしてありとてもお米に合いました!

醤油アイス味噌プリン
バニラアイスと醤油を何度も試行錯誤しながら開発されたアイスは思ったよりもさっぱり。
驚きの味噌プリンはプリンの材料に味噌を加えたらしいのですが、これがチーズケーキのような濃厚さ!
最後の最後まで楽しくいただきました。

丁寧に作られた色鮮やかなお料理に見惚れながら、岩崎さんの優しさ溢れる説明をみなさん真剣に聞いていました。
組合員の方々はとても気さくでお話しが上手な方ばかりだったので、参加者の皆さんと醤油や味噌の話、お店の歴史、料理の説明など少人数だからこそ話しやすい空間が生まれ、一人ひとりが調味料の魅力を知りながらお料理を堪能しました。

今まで決まった物しか使わなかったけど、調味料を変えていきたい…!

今回参加された方に感想を聞いてみました!
飲食業を営む参加者さんは、「仕事柄、醤油や味噌は決まったものしか使ってないのですが、工夫したいと自分の中でも変えたい気持ちはあったので、これから先こうしていきたいというアイディアが色々湧いてきました!勉強になりました。美味しかったです!」と満足そうにお話ししていました。

「いろんな方がいて、それぞれのセンスを感じました。自分の場所でも醤油や味噌のイベントや意見交換がしたい。」「主婦の世界が広がりそう。」「もっと知りたい!」「次回も参加したい!」など、他の参加者さんからも前向きな声をたくさんいただきました!

広がる醤油・味噌の世界!

醤油や味噌の使い方や作り方、素材に合った商品、食べ比べなど、知らなかった調味料の世界が盛りだくさんでした。
お食事の合間には組合員さんからそれぞれのお店や商品のお話を聞くことができ、地元群馬県の歴史ある企業を身近に感じることができました。
食べ方や調理法を知ることで、明日からの食卓が少しだけレベルアップできそうな、そんな新しい発見の詰まったイベント。
第2回の「ぐんま発酵ごはん」もどんな切り口で展開されるのか楽しみです。
次回の開催店は同じく前橋市にある「うめむら」さんです。

第2回 試食会の概要

日 時:2023年1月11日(水)18時30分〜
場 所:うめむら(前橋市上小出町1-32-3 ハイツ敷島1階)
定 員:12名(2名1組/抽選で6組様をご招待)
参加費:無料
内 容:
①醤油、味噌、漬物などの生産者から素材の解説
②「うめむら」さん考案の「ぐんまの発酵ごはん」の試食会
③「うめむら」さんの素材の解釈や料理の解説

お申込み方法

以下のリンク先の応募フォームに必要事項を入力ください。
抽選の上、当選された方にご連絡させていただきます。
応募期間:2022年11月24日〜12月19日 23時59分https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScYseLJWNv5aUD1rmjVMD50FUPXD42IDqcdhMQ_uEYTd9taXw/viewform?usp=sf_link

醤油・味噌の世界を知ってみたくなりましたか?
次回の試食会、ぜひ応募してみてくださいね♪

文:NiRO inc. 小池 香


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?