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アーティストデート:国立科学博物館
アーティストデートとは、自分の創造性を引き出し、心を豊かにするために自分の好きなことをする特別な時間です。
忙しい日常から離れてリフレッシュし、新たなインスピレーションを求めて、今回はJR上野駅から徒歩約5分の国立科学博物館へ。
実は娘が小さい時に一度、訪れたことがあります。当時は子供を楽しませることに一生懸命で、特に印象に残っていませんでした。
しかし、最近テレビで博物館が紹介されているのを見て「こんなに魅力的な場所だったか?」とそこで!今度は自分自身が楽しむつもりで訪れてみました。
今回は午後からの有給休暇を使って、限られた時間でも楽しめる国立科学博物館の常設展示の見どころを、私の個人的な好みでご紹介します!
国立科学博物館の概要
国立科学博物館は、東京・上野に位置し、自然史と科学技術をテーマにした日本最大級の博物館です。
日本を代表する科学博物館では、地球科学、生物学、人類学、宇宙科学など幅広い展示が楽しめます。
常設展示の料金は一般・大学生が630円(安っ!)65歳以上および18歳未満はなんと!無料。
これだけ充実した展示をたったの630円で楽しめるのは驚きです。
私のおすすめ!まずはここ!
博物館などを効率よく見て回る方法に悩むことってありますよね。事前にリサーチするのも良い方法ですが、私はいつもインフォメーションでスタッフの方に聞いています。
博物館を知り尽くしているからこそ、的確なアドバイスがもらえます。
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この科学博物館は日本館と地球館に分かれていて、入口も出口も日本館にあります。
スタッフの方に教えてもらったのは、まず地球館を見てから日本館の上の階に行き、展示を見ながら降りてくると、帰る時にスムーズだということでした。
今回、私は午後から博物館を訪れたので時間が限られていましたが、これにより短い時間でも充実した博物館体験ができました。
迫力満点!恐竜の骨格展示
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地球館の地下に降りていくと、迫力満点の巨大な恐竜の化石がお出迎え。
地下1階には、ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルスなど、まるで『ジュラシック・パーク』に迷い込んだかのような海外の大型恐竜の全身骨格が展示されています。
巨大な恐竜の骨格標本は圧巻で、古代の生物に思いを馳せることができます。
恐竜たちの迫力と壮大さに圧倒されること間違いなし。迫力満点の恐竜の骨格標本は必見です!
科学博物館に降る深海の雪
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国立科学博物館に一年中雪が降っている場所をご存知ですか?
地球館の地下2階では神秘的な「マリンスノー」の映像展示があります。
マリンスノーとは、プランクトンの死骸や排泄物、微細な植物や動物の破片などがゆっくりと海底に降り積もる現象のこと。見た目が雪のように見えるため、こう呼ばれていいます。
以前、この展示を見たときと同じように、なぜかスキマスイッチが2007年にリリースした10枚目のシングル『マリンスノウ』が頭の中に流れ出しました。
この曲は過去の思い出や恋人との別れを海中に舞い落ちる雪、マリンスノーに例えた切ないバラードです。
しかし、実際のマリンスノーがプランクトンの死骸や排泄物、微細な植物や動物の破片でできていると知ったときには、少しショックを受けたことを覚えています。
それでも、この液晶展示は今見ても美しく、深海にいるような感覚を味わえます。まるで別世界に引き込まれるようです。
息を呑む!リアルすぎる剥製
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地球館の3階ではさまざまな哺乳類や鳥類、そして絶滅した動物たちがリアルな剥製としてずらりと展示されています。
これらの剥製は、まるで映画『ナイト ミュージアム』さながら、今にも動き出しそうなほどリアル。ちょっと怖いくらいです。
動かない剥製もまるで生きているかのようで、もしかしたら夜には本当に動いているのではないかと感じるほど。
館内は涼しく、これからの季節には動物園やサファリパークに行かなくても、動物を間近で観察できる絶好の機会。
動物が動かないのでじっくりと観察できます。暑い夏でも熱中症の心配がなく、涼しく快適に動物を見られるので子供連れにも最適です。
ハーブガーデン&スカイデッキで感じる開放感
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お天気が良ければ、地球館の屋上に広がるハーブガーデンとスカイデッキは、都会の喧騒を忘れてリラックスできる開放感のある場所です。
スカイデッキにはベンチやテーブル、飲み物の自販機があり、休憩スペースも充実しています。
ここでは、お弁当や軽食を持ってきて楽しむのもおすすめ。
そういえば、娘と一緒にお弁当を持ってきて、このスカイデッキで食べたことを思い出し、懐かしい気持ちになりました。
スカイデッキからは上野公園や周辺の景色を一望でき、展示を見終えた後のリラックスタイムに最適です。
ぜひ、この開放感あふれるスカイデッキにも足を運んでみてください。
展示を見下ろせるレストラン
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地球館の中2階、上野精養軒が運営するレストラン「ムーセイオン」でちょっと休憩。
レストラン内は明るく広々としていて、座席数は140席。
展望席に座ることができれば、展示室を見ながら食事が楽しめます。
ランチが終わり、ちょうど落ち着いた時間だったので展示室を見下ろせる席に案内してもらえました。(ラッキー!!!)
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時間もあまりなかったので、ベイクドチーズケーキとアイスコーヒーのセットを注文。
他にも、恐竜の足跡ハンバーグや恐竜アートのチョコレートドリンクなど子供はもちろん、大人も童心に帰って楽しめそうなメニューがありました。
この特等席は、大人でもテンションが上がります!
展示物を眺めながらのティータイムは贅沢なひとときとなりました。
歴史を感じる重要文化財
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日本館は、関東大震災からの復興を目的に昭和6年(1931年)に完成したネオルネサンス調の建物です。
ネオルネサンス調とは、ルネサンス時代のデザインを取り入れた建築様式で、対称的な外観やアーチ型の窓、華やかな装飾が特徴です。
中央ホール上部のステンドグラスは小川三知のアトリエ製作で、日本のステンドグラス作品の中でも傑作とされています。
また、建物の内外に施された装飾も見どころの一つで、戦後の建物には見られない独特の美しさがあります。
平成20年6月に国の重要文化財に指定されました。
博物館や美術館では、建物自体を見るのも楽しみですよね。
繊細なデザインのステンドグラスはとても美しく、重厚な雰囲気を醸し出していて、その場に立つと歴史の重みを深く感じ取ることができます。
フタバスズキリュウに恋をする
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日本館3階で注目すべきはフタバスズキリュウの化石です。日本初の恐竜化石として有名なこの展示は見逃せないポイントです。
フタバスズキリュウとは、1968年に高校生の鈴木氏が福島県いわき市の大川で発見した首長竜の化石です。
その後の研究で、頭骨、胸部、ひれに独自の特徴が確認され、新種として認められました。
フタバスズキリュウ(双葉鈴木竜、学名:Futabasaurus suzukii)と名付けられ、全長は約7メートル、白亜紀後期に生息していたとされています。
フタバスズキリュウは、日本国内で初めて化石が発見された首長竜として知られ、映画「ドラえもん のび太の恐竜2006」に登場するピー助のモデルでもあります。
フタバスズキリュウの骨格標本を見た瞬間、私はその繊細な美しさに心を奪われました。
優雅な曲線と力強いフォルムは、まるで生きているかのように迫力があり、息をのむほど魅力的でした。
まさに一目ぼれ。
ぜひ足を運んで、その素晴らしさを体感してください!
大人も楽しめる!国立科学博物
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国立科学博物館は子供の頃の好奇心や驚きを再び体験し、純粋に楽しむことができる場所です。
大人になってから訪れると展示をより深く理解でき、新たな発見もあります。
地球、生物、自然、動物、植物、人類—すべてが見事な創造物。
大自然の仕組みや生き物の多様な姿に触れると、その美しさと複雑さに圧倒され、言葉では表せない感動があります。
訪れた際には、ぜひミュージアムショップにも立ち寄ってください。
ここでは、展示品をモチーフにしたオリジナル商品や化石・鉱物の実物標本、実験・観察キット、書籍などさまざまなグッズが揃っています。
おみやげやプレゼントに最適!
見ているだけでも楽しめますよ。
おわりに
入館料が630円と手頃なので短時間でも楽しめますが、できれば一日かけてゆっくり見て回る方がいいかもしれません。
次回は、もっと時間をかけてじっくり楽しみたいと思います。
国立科学博物館には、訪れる人それぞれが「これだ!」と思う見どころを必ず見つけられるでしょう。
私にとっての「これだ!」は日本初の恐竜化石「フタバスズキリュウ」の骨格標本です。
ぜひ、あなたも自分のお気に入りの展示を見つけてみてください。