2冊目『人類最強のsweet heart』読破

こんにちは、もしくはこんばんは。

何年も寝かし続けてる間にいつの間にかシリーズが完結し、文庫版すら刊行が終了した最強シリーズでずっと私が読むのを楽しみにしていたのは今回紹介する、

人類最強のsweet heart


です。どうしてそんなに楽しみだったかというと、クビキリサイクルに登場した

姫菜真姫さんの子どもが出てくるらしい


というアバウトな情報を本書の購入前やクビキリサイクルの副音声の潤さんの言葉からなんとなく知ってはいました…はい。

アニメのクビキリサイクルのファンブックに掲載された

人類最強の恋占い


は先に読んでいたこともあり、一体あの姫菜さんの子どもとはどんな子なのだろう?性別は?性格は?とか色々気になってはいたのですが、先に竹さんのTwitter(現X)で見た目だけはずっと知っていました。

ほぼこの1冊は姫菜さんの実子のこの子が楽しみで読んでいたようなものなので、早く彼(彼女)について語りたいのですが、一応収録されている順番に感想を書くという私なりのルールがあるのでそれに従って書いていきます。


それでは始めます。

まず最初のお話が

人類最強のlove song

まさか最強シリーズで人間シリーズ、というか零崎曲識の話が出てくるとは思いませんでしたね。
もうそれだけでテンション上がります😤

そしてそんな彼に思いを馳せるのが時宮病院の1人、時宮時針ちゃん。新キャラだけど恒例のピンナップに竹さんの描き下ろしで見た目が載っていて可愛かったです🥰

それと舞台が曲識の経営してたクラッシュクラシックで話が展開されますが、もうクラッシュクラシックって名前を聞くだけ(読むだけ)でテンション上がりますね🥳(2度目)

戯言シリーズは読んでる内にどんどんその世界観や魅力的なキャラクターに虜になって行きますが、その後に人間シリーズを読み出すともう中毒になるんですよね…零崎一賊めちゃくちゃ好きでした。
もちろんまだまだ過去形ではありませんが😤

曲識が残した遺作であろう楽譜について時針ちゃんと潤さんがあーでもないこーでもないと推理していくだけのお話なんですが、既に亡くなった偉人でも著名人でも、そうじゃなくても所縁のある人の事を思う、想うことって切ないけど良いよね🥹って思えたお話でした。

あと人識くんは今どこで何をやっているんだろ…元気だと良いですよね☺️

続いて次は

人類最強のXOXO


です。XOXOと書いてキスハグキスハグと読みます。

これは姉が高校生の頃にハマっていた海外ドラマのゴシップガールというドラマの冒頭で必ず流れる台詞だったので昔から知っていました。

なんとこのお話ではあの鴉の濡れ羽島の料理人(ではなく、本当は料理の天才)だった佐代野弥生さんが登場します!やっぱりクビキリサイクルからの登場人物は歴史もあって再登場するとテンション上がりますね!それにこの世界感でまだ未来でも生き残ってる1人でもありますしね😅貴重な存在です(笑)

あんな事が起きたのに、帰らずに島に残って料理を作り続けた佐代野さんが1番変人だったのでは?って当時は読んでいて思いましたね…あといーちゃんが巻を増すごとに佐代野さんの印象がどんどん薄れていったのにもちょっと笑いましたね。

こいつ、個性が強くないとすぐ忘れるんだ…みたいな(笑)

これを読む前に佐代野さんと潤さんがアニメの副音声でご一緒してるのを聴いていたので、しれっと2人の活躍するお話があるんだろうな〜くらいの気持ちで聴いていたのですが、この話は割とショッキングでしたね。

私、というかほとんどの人がそうだと勝手に思ってるんですが…虫がとても苦手なので昆虫食に目を付けて、それで更に美味しい料理にできる佐代野さんてやっぱり天才なんだなって思いました。そして2人が蒸木博士の怪々館に突入するシーンは想像する程ではないのですが、やはり虫の描写が出て来るとゾワッとしましたね😨
しかも蟻の蟻酸で溶かされて跡形もなく…って殺され方もやはり虫嫌いとしては恐怖でしたよ。もはやこのお話はその蟻の恐怖しか覚えていません🐜

そして次のお話が、先程も軽く触れましたが

人類最強の恋占い

初出はアニメ、クビキリサイクルのファンブックに掲載された書き下ろしだったんですよね。

この本は少しですが竹さんの描かれたいーちゃんや玖渚の衣装デザインが見られるのでファンの方にはおすすめですよ。あとokamaさんの担当された空間のデザインラフなども見応えありました。

このお話は特に短いのですが、いーちゃんと玖渚が鴉の濡れ羽島を去って、それと行き違いになって島へと来訪した潤さん視点の本当に短い短編(短短編というべきですね)で、玲さんに扮したイリヤさんから双子のオデットさんとの関係をチラッと話されるのが面白かったです。妹を殺して勘当される様な出来事だったはずなのに、当事者としたらこんなもんなんだ…みたいな拍子抜け感と言いますか😅どこまでも2人にとっては遊びの延長だったんだという。

そして姫菜さんが潤さんに絡みに行くシーンですぐ終わってしまうのですが、このオチが後の幻姫ちゃんとの話に繋がっていくんですよね。


そして1番楽しみにしていたお話

人類最強のsweet heart


待ってました!ついに登場です、彼(彼女)こと

姫菜幻姫ちゃんが!

彼(彼女)の声は見た目のイメージもあってか、ずっと斉藤壮馬さんの声で脳内再生されました。見た目は中世的でも、話し方や声のトーンはなんとなく斉藤壮馬さんのボイスで話しそうだなって思いました。割と合ってると思います😚(自己満足💯)

西尾さんの作風というか敢えて嘘なのか本当なのか分かりづらくしたり、あえて明確に描写をしない表現が好きだったりもするのですが、時にはモヤモヤしたりして、幻姫ちゃんもそんなキャラクターでした。

ですが幻姫ちゃんが潤さんに頼んだ依頼というのが自分の死ぬと予言した日を回避して欲しいという相談で、あの親にしてこの子ありというか、やっぱりそーゆーのも分かっちゃうんだとという印象でした。

それでもあのお母さんよりは人生に行き詰まってる感じはしない子という印象でしたね。

それはキドナプキディングでの盾ちゃんがあの2人の子にしたらまともというか、意外としっかりしてるし、平和そう…みたいな印象を抱いたのと近い気がします。

そして幻姫ちゃんについて詳しく聞くために潤さんが会いに行って登場した赤神ヘロドという人物…あの

イリヤさんとオデットさんのお父様😳


長くシリーズというかこの世界観が作られてきて唐突に現れるのでビックリしましたね。ヘロド氏の声は大川透さんをイメージして読みました。山路和弘さんでも合っている気がします。登場人物のCVをイメージするのが読んでいて私は好きなんです☺️

そして幻姫ちゃんの相談の解決については

北極へ行き、日付変更線を跨いで死ぬと予言した日を回避する!


という解決方法にしたのはいつも通りの力任せというか、潤さんのやることって強行手段がばかりだなと思いましたね。でも幻姫ちゃんが無事で良かったです☺️

こんな急に出てきたキャラがすぐ死んだりしたら嫌ですけど、西尾さんの本だとそんな事もたまにありますからね😅


続いて、

人類最強のJUNE BRIDE

前回の一件から幻姫ちゃんに気に入られて潤さんが度々軽くストーカーされてるという…そりゃ北極まで一緒に行ってたら懐かれるというか仲良くもなるんだろうななんて思いましたね。あとなんだかんだ人当たりの良い人というか、人は選んでも潤さんて主人公属性だと人類最悪の父親も言ってましたしね(笑)

そんな幻姫ちゃんが今回持ち寄った依頼が、デジタル預言者とも言われるAIが予言したことは的中率が100%だと。
そして死を予言された人も確実に死ぬそうで…小説の中とは言え、凄い!?そんな物あるんだ…と思いましたけど、その的中率故に使用するとその人にとっては確定する死の宣告になり得る訳で、それをどうにかするという話なんです。

でも解決策は結構単純で、潤さんの鶴の一声で丸く収まってしまうんですよね。

最強シリーズは潤さんに来る依頼や戦うモノによって結末や解決策が変わりまくる傾向にありますが、この解決策も凄く簡単に終わりましたね。要は、それをどうにかするのが有識者の仕事なのでは?みたいな終わり方だったと思います。

意外と潤さんの請負仕事って、派手な依頼ばかりじゃなくて御意見番みたいな仕事も多いんだろうなってこの話でも思いましたね。

読者としては、派手な活躍をする潤さんの冒険みたいなのが読めたらと思いますけど、探偵の仕事が殺人事件の解決などよりも、実際は浮気調査やペットの捜索が多いってのと似てますね。


そしてこれが最後のお話になります

人類最強のPLATNIC

最後のお話は佐々沙咲さんに潤さんが何か面白い仕事ない?って具合に自ら聞きに行くところから始まるんですが、沙咲さんが潤さんに見せたのは凄惨な(いつもの)死体の写真でして。

女子高生が顔を陥没させられ、首を絞められ、心臓には杭のような物で突き刺されている惨たらしい死体。
それを見て潤さんが殺された順番を思いつきで推理して行くんですけど、途中で犯人像が沙咲さん曰く、

筋肉質で

背の高い

比較的若い男性


という情報を述べると、潤さんがすかさず

隠館厄介じゃねーか!


と決めつけるシーンがあり、笑ってしまいました。混物語以降、別のシリーズの話題やキャラ名などのメタネタを隙あらば入れてくるので知ってると思わずふふ🤭っとしてしまうシーンが多くなりましたね。

昔はクロスオーバーはしないとか言ってた人と思えません(笑)

犯人像はともかく、この事件の経緯というか真相について潤さんが閃き、語り出すシーンから

おや?と謎の既視感を覚えるんですよね。

そう、それはクビキリサイクルの最終章

後日談 まっかなおとぎばなし

を読んだ時に感じた印象と同じ印象を抱きました。

他の人から見たらそうとは思えない、見えない真相に潤さんは辿り着いてしまう。そして、それを他の人は見落としてしまったり、それはないでしょう…と決めつけてしまえることにも光を見出す潤さんの人類最強感を最後に見せつけられて本書は幕を閉じます。

わざと狙って書かれていて、それに私が気付けたのかは不明ですが、本書で最強シリーズも完結ということだったので、原点に帰ると言いますか、少なくともそう思わせるように書かれたのは確かだろうな…なんて邪推してしまいます。

全体的には1話1話が短く、厚さ的にも薄くはありましたけど、やはり最強シリーズも戯言シリーズや人間シリーズと同じ世界観なだけある内容の濃さでしたね。

そして完結とは言いつつ、その後に刊行された人類最強のヴェネチアも存在するので、まだまだ潤さんの活躍は終わりません。

という事で第2回の感想はこんなところで締めたいと思います。

次回はもちろん、人類最強のヴェネチアになります。

果たして次はどんな物語になるのか楽しみです😌

では、また次回。

ここまで読んでくださりありがとうございました🙏🏻


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