
あれ、自分の顔って何点だっけ
占いサイトで運命の結婚相手の似顔絵が見れるというのがあった。
そんなもん、気になる。ミーハー心を高鳴らせ、ポチッと。
・・・・。
絶句。
言葉を失った。
なんというのだろう、ちんけなコンビニ強盗をして(しかも犯行は失敗)指名手配されてるような男がそこにいた。
もちろん、警察の捜査を逃げ切れないような男なので、すぐお縄となるだろう。
髪型は、どう頼んでカットしてもらってそうなったのだろうか、引退した野球部員の1ヶ月後みたい。
目つきは、するどく、顔色は悪く、顔の形はホームベース。
電車でそいつの横しか空いてなくても、立っていたくなるような男。
ぱっとしない男だ。
ブスだ。
え、、、こいつ?
運命の相手、この人ですか?残酷すぎる運命の宣告を受けた。
いや。
待てよ、自分の顔って何点だっけ。
この両津勘吉から愛想を削ぎ落としたような、指名手配犯の男の容姿を否定できるほどの顔でしたっけ。
思うと、自分の顔の点数ってよくわからない。
いつも写真にうつる自分の顔をみて、幻滅してばかり。
自分への期待値が高いのかしら。
ただ、自慢っぽくなるが、
「顔がきれい、美人」と面と向かって言われたことは同世代の男性からおじ様まである。
ドイツで暮らしていたときなんて「あなたほど美しい女性をみたことない」と口説かれた。
だけど、これ、全部合わせても10回くらいしかない。
微妙な回数である。
私、飛び抜けた美人というのに対する人の反応を知っている。
みんなソワソワするのだ。
その人が部屋に入ってきただけで、空気が一瞬さわさわしてぐいっと部屋中の気がそこに集まる。
その人と話すだけで、みんな目がキラッとしたり高揚しているのがわかる。
美人というのは、存在だけで何かしら発電を起こしている。
もはや美人そのものが発光している。
その人と出会ったというだけで、その日は大安となる。
私に対して、周囲がそんなふうになったことなど、まったくない。
だから、美人ではない。
裏でクスクス男子に笑われたこともあるから、ブスなのかも。
うーん。
正直、くすくす笑ってきた人たちのことも、美人だって言ってくれた人たちのことも信用していない。だから、良くも悪くも、私の点数に影響を与えない。
ただ、わかることは、今朝、Webミーティングをつけたら、カメラテストにうつる化け物がそこにいた。
.....。
ここ最近の激務のせいにしたくなるあたり、私は私をやっぱり、ブスだと思ってない。
うーん。
ま、いいさ。
どんな顔だって顔を上げて、前をまっすぐみて歩けばいいさ。
なんて開き直りだしたら、完全にブスまっしぐらなので、
ちゃんと髪の毛を整えて、顔を洗うのだ。