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外国人採用事例: 外国人採用を始める前と後
2021年3月に『外国人雇用推進課』を立ち上げ、同年4月からは在留外国人の採用に舵を切った株式会社セイノースタッフサービス。以降外国人採用によりいっそう力を入れており、現在は全社で40名ほどの外国人が活躍しています(2021年11月時点)。
今回は本社営業部部長 岩村様と外国人雇用推進課係長 久野様に、
外国人採用を始める前の課題や「Guidable Jobs」導入に至った経緯やその運用、今後の展望についてお話を伺いました。
外国人採用開始前の課題:「日本人採用だけでは限界を感じていた」
ーーー御社で外国人採用に舵を切る前、日本人の採用活動ではどのようなことで悩んでいましたか?
岩村様:コロナ前から少子高齢化による人手不足が課題でしたね。
我々は特に物流系を中心に人材ビジネスを行なっていますので、案件は受注できるけれども求職者の数が足りないという状況でした。
当時は外国人採用も頭になく、限界を感じていました。
ーーーそうした人手不足の課題に対して、岩村様が具体的に検討されていたことや対策として行なっていたことを教えてください。
岩村様:人手不足解消に関して、よく言われる「三種の人器」(注1)というものがありますけど、その中で主婦層・高齢者層の獲得には力を入れていましたね。
「ピッキング」や「梱包」と呼ばれる軽作業領域では特にそうした方々に活躍していただいて売上拡大につなげていました。
(注1)「三種の人器」・・・ここでは、主婦層・高齢者層・外国人を指します。
ーーーそのような中で外国人採用に踏み切った理由を教えてください。
岩村様:やはり主婦層や高齢者の方々には、荷物の仕分けやフォークリフトオペレーターなどの力を必要とする仕事は難しいんですよね。
ですから若い労働力が必要な領域の人材が確保できないという課題が引き続き残っていました。
また軽作業領域においても、フルタイムで働いていただける方が少ないという問題がありました。
私たちのお客様である運送会社さんは基本的に夕方に忙しくなるんですが、その時間帯に働ける方がなかなか見つかりませんでした。
こうした状況を踏まえて、「三種の人器」の最後の一つである外国人の採用に舵を切ることを決めました。
外国人採用を始めてみて 〜お客様に理解していただくための努力〜
ーーー実際に外国人採用を始められていかがでしたか?
岩村様:当初は全社で10名程度の外国人を採用していたのですが、今年4月に外国人雇用推進課を立ち上げ、今では40名もの外国人が活躍していますので伸びている実感はあります。
ただ、お客様に外国人スタッフを受け入れていただく必要がありますのでその点は工夫が必要だと感じました。
弊社のお客様の中で、現在外国人スタッフの受け入れをしていただいているのは全体の3~5%です。受け入れを断られるケースが圧倒的に多いですね。
難しいところですが、逆に残りの95%のお客様に対しては、我々が切り込む価値があると感じています。
ーーーお客様に外国人スタッフを受け入れていただくための工夫や戦略はありますか?
岩村様:手探りの状況ではありますが、お客様の業務内容を掘り下げて理解しそれにあった提案をすることが大切だと思います。
外国人採用に関しては、「よくわからないから」といった漠然とした不安や「読み書きができないから」といった理由で受け入れを断られることが多いです。
しかし、詳しく話を聞いてみると「外国人だからダメ」という訳ではなかったり、実際の業務では読み書きが必要なかったりということが多々あります。
「外国人」という一括りではなく、お客様にスタッフ一人一人を個人として見てもらえるような努力が必要だと考えています。
今後の展望 〜外国人採用の拡大に向けて〜
ーーー今後の外国人採用における岩村様の展望をお聞かせください。
岩村様:今後の展望という点では、伸び代しかないなと感じますね。
ただ、先ほどもお話ししましたが、外国人採用に対する漠然とした不安はまだまだ残っています。
そうした「コミュニケーションや文化の違い」という言葉に括られた固定概念の牙城を崩していきたいと思っています。
外国人が現場で働きやすいように業務の「仕組み化」もどんどん進めていくつもりです。