親の気持ちは大人の気持ちのそれと違う
女の子は特撮を観てはいけないのか・・・・
いいえ、そんなことはありません。だってわたし、あかレンジャーに恋してましたから。あかレンジャーはプリンセスの白馬の王子様のように子どもを助けてくれる。そう、女の子は子どもカテゴリー。そこに多少の不服があったとしても、こっちは助けてあっちは助けない…なんて道理はヒーローにはあるまじき行為、なのだ!
・・・・と、いうことで、またまた映画ではなくドラマです
『トクサツガガガ』
お人形さんより怪獣が好き💛 赤、青、黄色のふわふわではないマスクをかぶった特撮ヒーローが好き…な、女の子が主人公でございます。はい、ざっくり言わなくても、特撮オタのお話です
小芝風花がかわいすぎる⤴⤴
いやいや、身につまされる内容だったのよ。親子関係をね、染み~じみと感じさせてくれるドラマでした。それだけじゃないけどね、でもね親子関係はまずくても、兄妹関係がよろしいのはほっこりするね…あんちゃん、妹のこと「かのチン」とか呼んじゃっててかわいいの
そして、
わたしは共感しすぎてランドセルのくだりで泣いてしまった・・・・
上記読書感想文にてちょっと触れたことがあるランドセル問題。こちら、ドラマ内でも取り上げられていました。ちょうど主人公が小学校に上がる辺りがカラフルランドセルの出現のころだった・・・・と
主人公は黒いランドセルが欲しかったらしい。でもお母さんは「女の子らしい」女の子を良しとし、赤いランドセルを強要する。娘はぶ~タレながらも母親のいうことに逆らえずに甘んじる。加えて特撮好きな娘を拒絶、挙句に大事にしていた特撮グッズを焼きイモのために燃されてしまう。こじれる、こじれる、こじれる、こじらす・・・・エピソード
子どもの頃思わなかった? 子どもの意見を聞かない親にはならない。子どもを押しつぶす親にはならない・・・・なんて、子どもに都合よく、素敵な親になろうと心に誓った
わたしにも経験がある。そして娘はみずいろのランドセルが欲しいといったのだ。わたし自身、ランドセルを買いに行くまでは「何色でも好きなものを選べばいい」と思っていた。でも、売り場についてカラフルなランドセルを見たとき、わたしは自分の紫色の歴史を思い出した
あれは忘れもしない小学3年生のこと、
よく知りもしなかった「ドレミまりちゃん」から乗り換えることになった「こえだちゃん」自転車。ゆくゆく後悔するとも知らずにその場の雰囲気と自分の好みだけで買ってしまった軟弱な過去である。ただこの時、自分の子どもたちがわたしのように流されやすい性格でなどはなく、きちんとブレない性質だったことを思い出すべきだったと今さらながらに後悔している
とにかくランドセルだ。出没したばかりのカラフルランドセル、どれだけの子どもがそのカラフルを手に取るのか、目に見えて解るのはごく一部だということ。新しいことを始めるときはだれしも逃げ腰、思い切りがいいのはあとあと買い替えても「問題がない」と思うお金持ち様か、なにも考えもせず子どもの「やりたい」を優先することのできる豪気な放任ママンだけだ。たかが色ごときに保守的な母は思い悩み、大げさなまでにされど色でございと胸を曇らせたのはわたしだけ・・・・いや、2、3人くらいはいたかもしれない
今でこそ思う。自由に選べる時代に親の「良し(好)」を押しつけることなく、娘にはみずいろ、息子にはあかのランドセルを買ってあげていたなら、もっと心は自由だったのかしらと
ランドセルだけでこんなにも引っ張ってしまったが、ちょうど娘がいたので直接本人に確かめてみた
「あんた、無理矢理赤いランドセルしょわされて、さぞ母を恨んだでしょうね」と。すると娘「そうだっけ」と言いました。えぇ、そうねあんたはそういう人だったわ。小学校を卒業してから倍になる歳を数える今を差し引いたとしてもそう答えるのよね、解ってた。でも涙が止まらなかったのよ、結果無理強いした形だったんだもの・・・・
「そうだっけ」と答えながら、でも「赤いランドセルでよかったよ」と付け加えた娘がやさしいとは言わない。マイペースさんなんだもの、本当に気にしてなんていないから。でもちょびっとだけ救われたわ
あぁ、特撮から随分と話が遠くなってしまったわ
このドラマを観て思ったことがある。そう言えばわたしは小学校に上がってから、いや。なんだったら中学になってまで特撮どころかず~~~っとNHKの教育番組とアニメ観放題だったな…と。親に止められることなく「女の子なんだから」的なマイナスな言葉のシャワーを浴びることなくやり過ごしてきた。それを「かまってもらえなかった」と捉えたらまぁそうなるが、まるっきりそうでもない
へぇ、わたしったらわりと自由にさせてもらってたんだ・・・・
うん、そうね。わたし、だいぶ自由だった。そこには自覚がある。まわりの親戚に「最初の子だから甘やかしすぎ」って言われてたらしいことも知っている。当事者のわたしからすれば「まったくもって甘くねえ!」って思っていたけれど、いやいや全然あまあまだったんだわ
あ、このドラマの見どころとか語っておいた方がいい?
それはネタバレになるからいいよね? わたしの言いたいことは伝わったと思うし・・・・テヘ(*´Д`)
ただ、ひとつだけ
子どもだったわたしが大人になって、ドラマの主人公のように「特撮」に埋もれる日々を送れる自由を満喫したとする。その時点でのわたしはおそらく「ランドセルなんて何色でもいいじゃん」「自分の好きな色でいいじゃん」と思っている。だが、
子どもだったわたしが親になって、ドラマの主人公のように「特撮」に埋もれつつもそれをやんわり隠しながら生活していたとする。そんなわたしは「まわりと違ったらいじめにあう?」「高学年になったら恥ずかしい思いをするんじゃない?」って、やっぱり気にするのよ。だから、
だから、親のわたしと、大人のわたしの間には矛盾が生じて葛藤してる…ということ。だから泣くのよ
いつもお読みいただきありがとうございます とにかく今は、やり遂げることを目標にしています ご意見、ご感想などいただけましたら幸いです