マガジンのカバー画像

地理・歴史学

182
人の価値観は、外的環境に大きく影響されます。地球全体に関して時間軸・空間軸双方から、どのような環境のもとで我々が今ここにいるのか?解明していきたいと思っています。
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

旅行して感じたトルコのイスラム事情

今回2週間ほどギリシア・トルコに滞在して、2週間前に渡航したロードス島の中央内陸部で山火事になっていることに驚いています。私が訪問したのは島の北部の先端部分だけなので、まったく別の場所ではありますが。。。 #日経COMEMO #NIKKEI さて、国民の99%はイスラム教徒だといわれるトルコにおいて、イスラム教に厳格だというカタール(2022年訪問)やUAE(2017年訪問)などと比較しつつ、イスラム的には、どんな感じだったのか、ざっと以下に整理したいと思います。

「アリストテレス」ゆかりの地を巡る

アリストテレスは現ギリシア領スタゲイア出身の人ですが、アテネのアカデメイアを出て以降、彼がアレクサンダー大王の家庭教師になるまで(BC347年−343年)、エーゲ海沿岸の古代都市アッソス→レスボス島ミュティリネに滞在していました。 アッソスで彼は『政治学』『ニコマコス倫理学』を構想し、ミュティリネで『自然学』を著したと言われています。 ▪️聖地「アッソス」聖地「アッソス」は、レンタカーでないといけない場所にありますが、別途紹介した哲学発祥の地「ミレトス」とは違って、地元向

哲学発祥の地「ミレトス」に行ってきました

今回のトルコ・ギリシア訪問の目的の一つは、トルコ、イオニア地方の古代都市ミレトス。 哲学はどうやって生まれたのか?その生まれた、まさにその場所に行ってみたかったのです。その場所はトルコ、西アナトリア地方の古代都市「ミレトス」。 ミレトスは、そこそこ遺跡も残っているものの、観光ツアーで行くような場所ではないし、 バスなど公共交通機関もないような辺鄙な場所なので、空港でレンタカー(フィアット クロス)借りて行ってきたのです。 ▪️なぜ哲学は誕生したのか?古代ギリシアでは、

『ロードス島攻防記』塩野七生著 聖地巡礼

<概要>歴史エッセイ家、塩野七生の海戦三部作の一つ。イスラームにとってのクリスチャン海賊「聖ヨハネ騎士団(英語では「病院を経営する騎士団」という性格から「ホスピタラー」という)」をロードス島から排除して、イスラームの自由な航行を実現させたオスマン帝国大帝スレイマン一世のロードス島攻防記(ただし主役は聖ヨハネ騎士団の三人の騎士)。 <コメント>塩野七生ファンとしては、絶対行きたかったロードス島、 念願の初上陸。今風にいえば、私にとっての聖地巡礼です。 ロードス島はギリシャ