今に生きる野蛮の文化、アメリカ南部 「名誉と暴力」 書評
<概要>アメリカ南部における殺人や暴行事件の多さは(北部との比較で)、牧畜文化にルーツを持つ「名誉の文化」が原因だとし、認知的・感情的・生理的実験や態度・行動などあらゆる実験・調査からこの仮説を実証した著作。
<コメント>社会心理学者ニスベットの著作は、人間の知能は50%が遺伝要因だが、残り50%は環境要因なので、環境次第で知能はより高めることができる、と提言した著作「頭のでき、決めるのは遺伝か環境か」に続き2冊目。
本書の英語版は上の著作よりも前の著作(1996年出版)