【CLE】開幕前に低評価していた人は謝りましょう【3,4月振り返り】
お疲れ様です。いつも読んでいただきありがとうございます。Windiansです。
今年は他球団の毎月の振り返りnoteが増えており、去年から頑張って投稿してた自分も気合を入れて頑張るか!と思っていたら数日過ぎてしまいました😩来月からはちゃんと毎月1日に出します。
今月については10日ほど前に軽くまとめて紹介してしまったので、内容が被る部分も多分にあると思いますがご了承ください。
↓↓↓先に書いちゃったnote↓↓↓
1. 3,4月の成績
3,4月は19勝10敗で貯金9とし、2位のロイヤルズと2ゲーム差の地区首位に立ちました。開幕から怒涛の勢いで勝ち続け、4月最後のブレーブスとアストロズとの計4戦で小休止するまではメジャートップの勝率を誇っていました。詳しい成績は以下のとおりです。
チーム打撃成績(()内は30球団中の順位)
チーム投手成績(()内は30球団中の順位)
今年は昨年から見違えるようにホームランが出ています。去年は4月末時点で14本(???????)だったので、同期間では今年のほうが1試合多いとはいえ本数が倍増しています。今年は外野たちにテコ入れが入ったので、その影響が色濃くでています。
投手成績はほぼ全ての平均以上となっていますが、これを先発とリリーフで分けると全く違う成績が出てきます。数字を出すと長くなるのでFangraphsを見ていただくことにしますが、先発はイニングを食えず平均以下のスタッツを残し、それをほとんどの指標でメジャートップのリリーフ陣が介護するという体制となっていました。ギリギリ決壊しないところで早めに継投を始めることで勝ち星を落とさず来れたことが、3,4月に大きく勝ち越せた一番の要因でしょう。
2. ピックアッププレイヤー
2-1 Steven Kwan
2022年のSteven Kwanがパワーアップして戻ってきました。
昨シーズンは打撃で対策されて平均程度まで成績を落としてしまいましたが、今年は「全然空振りしない!」と騒がれた2022年4月と遜色ない数字を残しています。また、ホームランが22年は6本、23年は5本だったのが今年は既に3本と、オフに実践した今までのコンタクト能力が落ちてでもゲームパワーを付けるアプローチの改造が早くも結果を見せています。更に、ハイレバレッジな場面では打点を荒稼ぎしているJosh Naylor以上の貢献度となっており、これまで以上に頼れる選手になりました。
2-2 Estevan Florial
オフにCody Morrisとのトレードでガーディアンズに来たEstevan Florialですが、AAAで見せていたパワーを発揮できるようになりました。
スプリングトレーニングでは異常なまでに三振を量産してDFAの瀬戸際まで追い込まれていましたが、現在のFlorialは危険水域の三振率を犠牲にしてチーム2位の長打率を記録しています。古巣ヤンキースから放ったガーディアンズでの初ホームランで肩の荷が下りたのか、次の2本が同点(上記)、勝ち越しの場面での1発だったので印象が非常に良いです。
ヤンキース時代以上に三振しているのでもはや打席がガチャみたいになっていますが、それ以外の面では相変わらずの選球眼で出塁し(IsoD 0.098)、守備はライトでOAA、DRS共にプラスとチームにかなり貢献しています。今では開幕から低調なRamón Laureanoと序列が入れ替わるくらい信頼度が上がってきました。これからも頼むぞ!
2-3 Ben Lively
彼を語る前に一言言わせていただきます。
まさか先発陣がなかなか6回を投げきれない中、チームで16試合ぶりにQSを記録する投手が、ケガで開幕をILでスタートして復帰後間もないBen Livelyになるとは思っていませんでした。
球速は4シームとシンカーでも平均で90mphがやっとですが、7.1インチと非常に長いエクステンションから素晴らしいコマンドでコースギリギリを攻めて、スペックとは裏腹にイニング以上の三振を奪っています。ガーディアンズは去年から先発ローテーションが若返り、それに伴って平均球速が速くなってきましたが、このような技巧派ピッチングだけれど三振も取れる投手がいるとアクセントになっていいですね。ただ打球指標が悪く、しかもゴロが少ないので長打や被弾が急増してもおかしくないのは不安ですが…。
3. トピック:Shane Bieberトミー・ジョン手術
3,4月のトピックはコレでしょう。
開幕戦を6回4安打10奪三振、次の試合も6回を6安打9奪三振で共に無失点と、今年のShane Bieberは完璧なスタートを切っていました。球速もサイ・ヤング賞を獲った2020年に近いレベルまで戻して完全復活を予感させていましたが…
現地4/6の試合前、昨年痛めた右肘の同じ箇所に損傷が見つかり、トミー・ジョン手術を受けることが決定しました。会見で目に涙を浮かべながら「自分のピッチングに惚れ直していたんだ」と語る姿は、胸に来るものがありました。
昨年91mphでようやく球速低下が止まり、オフにドライブラインで球速を戻すことに成功します。FA前最終年に備え、市場にアピールするには。そしてスプリングトレーニングから素晴らしいピッチングを披露し、シーズンが始まってもオフの成果を遺憾なく発揮した中でのケガなので、本人としても忸怩たる思いでしょう。また、球団としても散々噂が上がりながらトレードせず、かといって契約延長もここまでできなかったため、残り1年の保有権でできることがほぼなくなったのはチーム編成としても非常に痛いです。
選手の入れ替わりが激しいこのチームで今まで4年間エースを張り、看板選手として今年も若い選手たちを支えてもらうはずでした。現時点ではこれ以上ないスタートを切ることができていますが、明らかな歪みを作りながら戦うこととなったなかでどこまで耐えることができるでしょうか。
4. 5月の展望
5月は4/30から続く16連戦でスタートです。リリーフに負担がかかっている今あまりにも厳しい日程ですので、ここでのやりくりは重要になってきます。如何にモップアップ要員を使っていくかが鍵になりそうです。怪我で離脱していたSam Hentgesが復帰間近で、Eli Morganもリハビリ登板を始めるとの報道が出ていたので、彼らも加えながらこの大型連戦を乗り切ることはできるでしょうか。
また、3,4月は5試合しかなかった同地区対決が10戦あります。4チームが接近している地区なので勝ち越せると大きいですが、打線が湿り気味なので5-5か6-4で乗り切れるといいですね。仮にも3,4月のリーグ最高勝率チームなはずですが、ちょっとそんなこと言ってられないくらいの状態に陥っています。野球は点を取らないと勝てないスポーツなので、野手陣の奮起に期待しましょう。
今年のア・リーグ中地区は、近年では珍しく各チームが高いレベルで競っています(ホワイトソックスは…)。今までなら多少油断して星を落としてもなんとかなっていましたが、油断するとすぐに追いつかれ、置いていかれるので、気を引き締めていきましょう。