壊れた傘をなおす!
傘職人になれるか。
先日の強い雨と風の日、傘を開いたら骨が折れた。折り畳みにもかかわらず、「風に強い」というのが売りだった。わりとがっちりした作りに思えたこと、大判なのも気に入っていたのだが。やわな代物だった。
これまでなら即捨てて、新しいものを買いに行くところだが、ふと修理できないものかと考えた。折れたのは一本で、他は「健康」なのだから。
子供の頃は、月に一度くらい「傘屋でござーい」といって御用聞きが来た。傘である必要はなく、靴だろうが何だろうが修理する修理屋さんだ。今ならさしずめミスターミニットがあっちからやって来てくれるようなものだ。
ミスターミニットといえば別の傘(長い傘)のプラスチック部品が割れたため、持ち込んでみたところ、一瞥して「そういうのは無理なんでメーカーに連絡してください」と、ぶっきらぼうにひとこと。
お前それでもミスターミニットか。
彼らに職人プライドは無いのである。
そこで、ホームセンターでパーツを買ってきた。4個入り202円。
傘職人になる予定はないが、やってみた。
骨折箇所は手の届きにくいところ。本来なら開いた状態で骨の修復をしないと元通りにはいかないが、折れているままで開いていると力がかかりすぎてどうもうまくいかない。このあたりは「職人技」や何かしらツールが必要なのかもしれない。
いちおう、応急措置には十分な気がする。
プチ安堵感ととりあえず自分で直したという満足感。しばらくは持ちこたえてもらいたい。
ちなみにこの傘と日傘(いずれも折り畳み)は、通常使用にもかかわらず、柄も曲がるという軟弱さ。コンビニのビニール傘のような安物ではないつもりだったが、こういうモノづくりということなのか。
頑丈な傘がほしい。