【詩】beyond
これ以上の 想像の先は 無い
そう 確信した時 ふとした瞬間
上へ上へと昇り 浮上を始めた
ビルを越え 空を越え 大気圏を越え
星々を越え 銀河系を越え 宇宙を越えた先に
見つめようとした 何かがあると信じて
ブラックホールに入ると 時間も空間も自分も
捻れ 歪み 伸びて 縮まり 進み 戻り
形や 概念すらも 消えて 無くなった
限界点で 捲れ上がり 裏返しになった
私の心は 何故だか 何処迄も広大で
嬉しくなっては 寂しくなった
あの時 君と観た SF映画の中で
表現された みたいに この世界は
遊具の硝子玉の中に 有るのだろうか