『鳥獣戯画ノリ』　　４６７字

「と言う事で、本作戦のコードネームは『鳥獣戯画ノリ』だ」
局長の言葉に僕は内心、（地球を侵略から守る任務にしては『巫山戯てる』）と思った。

察したのか局長は続けた。
「敵を欺くには丁度良い。早々に任地に赴くように」
「分かりました」僕は「地獄谷（長野県）」に急いだ。

今回は女性局員Sも一緒だ。
実は以前から彼女を好ましく思っていた僕は、不謹慎だがちょっと嬉しかった。

「ですが、こんな所に一体何があるのでしょう？」
「例の温泉に浸かる猿の中に、『猿型宇宙人』が紛れているらしい」
「なる程」

今、地球上では他にも人間や動物に擬態した、様々な敵性宇宙人達が暗躍しているのだ。

「我々は恋人同士と言う事なので、それらしく」
「了解しました」
僕らは渓谷を見下ろす橋の上で、熱烈なキスを交わした。

と、次の瞬間、僕は自分が落下していくGを感じた。
「！？」
橋の上にいるSの目は黄色く光っていた。

「今、任務を完了した」
「了解」
「しかし、地球人の男はチョロい。何も蛙型を煽動するまでも無い」
「だな。官も民も上も下も『ハニトラ』でイチコロだ」

猿型宇宙人達はそう嘲笑い合った。

＜了＞４６７字

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読んで下さった皆様へ✨



最後までお読みくださって有難うございます✨

『たらはかに』さんの企画に応募させていただきます。

すっかり調子こいて、、、今回は２作目です(^◇^;)

はい、、、駆け込みなので、何も考えてない、勢いだけのギャグです🙇‍♀️

コードネーム「鳥獣戯画ノリ」作戦は、女性局員S（実は敵の猿型宇宙人が送り込んだ潜入スパイ）によって、とっくにバレていたようです。
敵側の対抗作戦、コードネーム「鳥獣戯画ノリ・ツッコミ」によって、あえなく失敗に終わってしまいました。
まさに猿だけに、、、「敵もサルもの」なんちゃって、、、😅

皆様には、一杯やりながら「ふふん」となって下されましたら幸甚至極です。

皆様には、どうぞ良き週末を御過ごしくださいませ✨
いつの日も✨LOVE❤️


アッシュ拝