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#『お題で』ショートショート

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(1)「たらはかに」さんの企画 (2)シロクマ文庫さん関連の企画 皆様にチョッピリでも「ふふふ」とか 「ふふーん」となっていただけたらメッチャ嬉しいです!
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固定された記事

『着脱式』 1196字

ある朝 目覚まし時計を止めようと、ボタンを押したが鳴り止まない。 (壊れた?) 僕はすぐ…

『人生は洗濯の連続』 440字

今日は休日。 久しぶりの秋晴れだ。 ここぞとばかりに洗濯機を回す。 ピーという音が「出来ま…

『夜からの手紙』 467字

「今まで有難う」 夜からの手紙の書き出しはこうだった。 (何を唐突に・・・相変わらずだな…

『バンドを組む残像』 467字

最近は曲のbpmがやたら速くなってる気がする。 昔は80〜マックスでも200くらいか。 いま…

『残り物には懺悔がある』 476字

先日の事。 久方ぶりに仲間と会う機会があった。 折角だからと夕飯も食べる事に。 さて何に…

『懺悔』   287字

ごめん。 君には本当に申し訳ないと思っている。 こんなにも君を苦しませるなんて・・・ 
…

『独白』  494字(#残り物には懺悔がある)

(別に確固たる信念があった訳じゃ無い。単に結果としての今があるだけ) 私は心中で独りごちる。 この事実に対して、一ミクロンも無いと言えば流石に嘘になるが、総じて一般的な意味での後悔はない。 無論、わざわざこちらを傷つけようと、嘲笑したりマウントするような物言いをする輩には腹は立つ。 だが元より他者の価値観で自身を測る気は毛頭無いし、何を言われようが、結句どうでも良い事だ。 (ゴーイングマイウエイで上等だ) 唯一心残りがあるとすれば、 それは「経験値」の問題だ。 自

『誘惑銀杏』 404字

(臭っ!?) いつものように通勤電車に乗った僕は、自分が発する悪臭に思わず顔をしかめた。…

『江戸の粋』 422字

こちら、花のお江戸の裏長屋。 ご亭主さん達が朝から何やらボヤいております。 「いや〜春だ…

『センスの問題』 369字

「おお、これが例の?」 「うむ。理論上可能であったとは言え、実用化には正直苦労したよ」 N…

『バスに乗って』 476字

ボンヤリしていると、目の前にバスが停まった。 「乗られますか?」 運転手が聞いてくる。 …

◯恋愛小説5編 計100字 #小牧幸助文学賞応募(10)〜(14)

(10)『楽園のアダム』 笑顔で傘をくれた特殊学級の彼との出会い。 (11)『地上の太陽…

◯ドキュメンタリー小説4編 計80字 #小牧幸助文学賞応募(15)〜(18)

(15)『残滓』現場に人々の「人生」を見た、特殊清掃員。 (16)『青い鳥』 自他愛。一…

◯純文学(?)7編 計140字 #小牧幸助文学賞応募(19)〜(25)

(19)『融合』彼の紡ぐ音は粒子となって私の魂に溶けた。 (20)『温い水』心に浸みた音の粒子は温泉となって溢れた。 (21)『融解』「涙はね氷解した心水だよ」彼は微笑んだ。 (22)『河』溢れた涙は緩流となって、小舟の君を運ぶ。 (23)『幸福論』彷徨の果て。人は自他は不可分だと知った。 (24)『超自我・superego』神曰く「自ら灯火となりて世を照らせ」と。 (25)『新世界』目覚めた人々は瓦礫に一対の果木を植えた。