神仏霊場まいり 奈良21番 安倍文殊院
神仏霊場第34番の安倍文殊院に参拝しました。
久しぶりの神仏霊場めぐりです。どんな神様にお会いできるのかワクワクします。
まず、受付へ行き、本堂券、金閣浮御堂霊宝館券、共通参拝券のいづれかを選び購入します。
浮御堂には弁天様が祀られていて、拝観したかったので、共通参拝券を購入しました。
受付の方に、まずは本堂からと促されて、本堂へ向かいます。
本堂の受付では、参拝記念として、知恵のらくがん1つと、騎獅文殊菩薩のポストカード、お守りを頂きました。
らくがんは五芒星が型押しされていて、こし餡が入っていて美味しかったです。
本堂には小さいホールのような空間があり、階段を少し上がったところに、大きな騎獅文殊菩薩を含め五体の渡海文殊群像が祀られています。
もう圧巻です。
こんなに間近で拝観する事ができるなんて、本当に有難いと思いました。
仏像群の前は少し広くなっていて椅子がいくつか置いてあります。
ちょうど、お坊さんが由緒などのお話をする時間帯だったので、面白いお話も聞けて、さらに仏様の前にしばらく滞在する事が出来て、とても良い時間を過ごせました。
快慶仏師作の文殊菩薩様も素敵でじっと見てしまいましたが、なにより下の獅子が可愛くて、大好きになりました。
そして、私は占星学や色々なことを学んでいますが、使ってこその智恵、どんなふうに使うのか、しっかり考えないといけないなと思いました。
ちなみに、文殊菩薩像は獅子の上に乗っているだけだそうです。
大きな地震が来たら落ちる危険性があり、現在、免震工事や耐震工事を進めていて、今年の夏には獅子から降りられるそうです。
2024年7月〜2025年6月の期間には、獅子から降りられた文殊菩薩様にお参りすることが出来るとのことで、是非ともまたお参りに来たいと思いました。
こちらには古墳があり、本堂のお参りの後、西古墳にも入ってお参りさせて頂きました。
古墳となると、ちょっと空気が重いかもと思いましたが、中には、弘法大師作の不動明王像があり、空間は明るくスッキリしていました。
壁面には、綺麗に切り出された石が積まれていて、玄室の雰囲気が分かり良かったです。
次は浮御堂の拝観です。
中に入ってお参りするだけだと思っていましたが、受付で「七まいりおさめ札」なるものを頂き、説明を受けて七まいりをさせて頂きました。
七まいりとは、浮御堂の回廊を「〜しないように」と願いながら一周して、一周ごとに一枚のお札を箱に入れて、七周し、一生のうちに遭うと言われている思いがけない七難を祓い、浮御堂の中でお参りをする事で福を得るという参拝方法です。
「〜しますように」だと色々思い浮かぶのですが、この「〜しないように」を考えるのが意外と難しく、例として書いてあった「病気しないように」「事故に遭わないように」を順に願いながら周りました。
陰陽道的に祓うとはこういう事なのかなと思いました。厄災を祓うという安倍晴明らしい感じがして、良い体験が出来ました。
浮御堂の中の弁天様はとても小さく綺麗なお姿で、なんだか空間に浮かんでいる感じがしました。
お参り出来て良かったです。
浮御堂のお参りの後、安倍晴明の母親と伝承される白狐・信太森葛葉稲荷様もお参りして、帰りました。
帰ってからパンフレットを見て、白山堂や晴明堂の方のお参りが出来てなかった事に気づきました。
とりあえず一通り体験したい派なので、しまったと思いましたが、獅子から降りた文殊菩薩のお姿を拝観する時にまたそちらもお参りさせて頂きたいと思います。
こちらには、有料ですが大きめの駐車場があるので車を停めるのには困りません。
入山料と駐車場代、両方かかりますが、これだけの施設を保管・保全して頂いていることを考えると、どうぞよろしくお願いしますという気持ちになります。
さらに落雁を頂けたり、七まいりさせて頂けたりと、珍しいと思います。有り難かったです。
安倍文殊院は見どころたくさんの素晴らしいお寺でした。
とても良いお参りが出来ました。
ありがとうございました。
合掌