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【GT7】スポーツカー並みに走れる「GR ハイエース(嘘)」を作る

こんにちは、ブラボーです。

10月頭のアップデートで追加されたハイエース。皆さんはもうゲーム内で触りましたか?

外へ出れば見ない日は無いレベルで多数走っており、その利便性と耐久性から自家用・事業用問わず利用されているのは勿論、傍迷惑なことに反社会的な方々にまで好まれているそうで、正しく社会に不可欠な「働くクルマ」の代表格とも言える1台な訳ですが、GT7へ収録されるに当たり我々ユーザーが最も気になる事といえばその走り。

サーキットでのスポーツ走行とは無縁の車が全開走行したら一体どうなるのか、チューニングによる伸びしろやチューニング後の感触も含めて大変興味深い1台ということで、今回はノーマルの感触を確かめつつ、トヨタのスポーツカーブランド「GR」が手掛けてそうな「スポーツカー並みに走れるハイエース」...即ち『GR ハイエース(嘘)』を作っていきたいと思います。

◆どういう風に仕立てるか

目指すは「スポーツカー並みに走れるハイエース(貨物車)」ということで、ノーマルのハイエースよりただ速いだけでなく、目標となるノーマルのスポーツカーに匹敵する扱いやすさの実現はマスト。あくまでそういう量産車があったら...という仮定でいきます。従ってチューニング内容やカスタマイズには一部制限を掛けていきます。

以下禁止事項
・ボア/ストロークアップ
・軽量化
・ナイトロシステム
・油圧強化サイドブレーキ
・エンジンスワップ

チューニングを行う前にまずノーマル状態がどんなものか確認したところ、当たり前なのですがやはり遅い!兎にも角にもパワー不足が深刻で、重たい車重と空気抵抗の塊の様なボディ形状もあってとにかく最高速が伸びません。ニュル等を走っているとちょっとした勾配に差し掛かるたびにみるみる失速する上、向かい風の無い平地での最高速も143km/hとあまりにも頼りない有様で大幅なパワーアップは必須です。

一方コーナリングでの振る舞いや制動力の方は特別優れている訳ではありませんが、操縦が困難になるような問題もなく、横転の兆候も見られませんでした。パワーを上げていってもトラクションがしっかり掛かって、最高速もある程度伸ばせれば結構まともに走るのではないかと期待できる感触があります。

GRハイエースが目標とするスペックですが、一言に「スポーツカー」といっても多岐に渡る為、目標となるスポーツカー像を絞りつつ大まかなスペックを設定していきます。誰もがスポーツカーと認識するスペックとなると300~400ps辺りが該当するのではないでしょうか。その辺りのスポーツカーのP/Wレシオは凡そ4前半~半ば程度で、これに合わせると車重が1680kgのハイエースの場合400ps弱の程度が必要になります。

チューニング内容は前述の目標に合わせて闇雲なパワーアップは行わず、要求値に留めます。タイヤは大半のスポーツカーが初期装着しているスポーツハードとし、他にもワイドボディ化とエアロパーツの装着、ホイール、サスペンション、ブレーキ、LSD、トランスミッションを適宜交換しています。

前述のコンセプトや条件を満たして用意したものがこちら。

無駄にスポーティな雰囲気を漂わせています。

中身の方はピッタリ400psでノーマル比264ps、20kgfmと大幅増強。0-100km/hは半分以下まで短縮し5秒前半程度。最高速度はここまでパワーアップしてもなお238km/hと控えめですが、こればかりはどうしようも無いです。現実世界においてもメルセデスのGクラスのような角ばったSUVも重量と形状から出力の割に最高速が伸びていない様なので、ボディ形状に因む空気抵抗が如何に大きいか分かりますね。

◆各サーキットを走らせてみる

2Lターボで400ps、リッター200psと凄まじい強心臓を得たハイエースですが、サーキットでのポテンシャルは如何に。筑波サーキット、鈴鹿サーキット、ニュルブルクリンク北コースと3つのサーキットでタイムアタックを実施したところ、以下のようなタイムが出ました。

筑波サーキット 1'04.797
鈴鹿サーキット 2'25.591
ニュル北コース 7'54.810

GT7に収録されている他のスポーツカーと比べると、大体GRヤリスとGR86の丁度中間くらいの速さでしょうか。ハイエースがこのペースでサーキットを走っているのは中々シュールな絵面ですね。

走行中の特徴を見ていくと、400psのパワーで加速性能は十分。乗り易さについても挙動の破綻は然程無く、エアロパーツの装着でダウンフォースが増強されている事もあり中高速コーナーで結構速いのが強みです。対して欠点はタイトコーナーでの回頭性と前述の通り伸びない最高速。強みを発揮できるコースはやや選びますが、結構乗っていて楽しい車です。

不思議だったのが、400psとかなりのパワーが出ているのにも関わらずトラクションがそんなに悪くない事。もっと扱い辛くなるとばかり思っていましたが、多少気を付ければ普通に乗れてしまうレベル。過去にGR86をやクラウンと同程度のパワーまでチューンした際、SM~SSタイヤでも著しくトラクションが掛り辛くなる事があり、かなり身構えていたのですが良い意味で予想を裏切ってくれました。どういう事なんでしょうね?

◆まとめ

車高とホイールのツラは大事!

・パワーを上げても意外と破綻無く走る
・やけに中高速コーナーが速い
・パワーの割に最高速遅いのはご愛敬

パワー的にはまだ伸び代がありエンジンスワップを行うことで更なるパワーアップも可能ですが、当初の目的通り「スポーツカーのように良い感じに走れるハイエース」の制作は達成できたということで、一先ず完成とします。

現実ではパーツや手段に乏しくチューニングに向かない車種であっても、ゲームならばそういった制約は無くこうした遊びが出来るのが美点ですね。

おしまい

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