ドラマ「アンメット」を観て思う事 #28
昔よく観ていた日本のドラマも、めっきり観なくなり、今は1クールにつき1本観てるかどうか。そんな中で、心にグッとくる作品に出合うと、ついトキメいてしまう。
2024年春期、杉咲花さん主演「アンメット」が素晴らし過ぎる。
交通事故で脳を損傷し、記憶障害を抱えた女性脳外科医が、記憶障害だけでなく周囲の目という障害をも乗り越え、成長していく様を描く作品。ややザラついが画質がリアリティーを生み、胸にグッと刺さるメッセージを届けてくる。
チーム医療と言われて久しいが、医療現場でもオフィスでもスポーツでも、突出した個性が輝く時もあるかもしれないけど、やはり一番はチームワークが大切。
個性はてんでバラバラでも、向かうベクトルを揃え、みんなの為に取り組む姿勢は、気持ちを上向かせ、チームとしても価値を高める。その結果として、着実な成果を生み出せる。
アンメットは、一見すると他人と距離を置く登場人物たちが、杉咲花演じる”ミヤビ”を中心に、この上ないチームワークを発揮する。〇〇の為に、チームの為に、この上なく心地好い感動を残す。
自分自身の職場に置き換えた時、そのようなことが果たして出来ているのだろうか。十人十色の個性が、縦横無尽なベクトルを持ち、支離滅裂な結果を生み出していないだろうか。
心の奥底に抱える思いとは別な、主義主張をしていないだろうか。他人を愛しているだろうか。
そんなことをつい考えたくなるほど、アンメットが描く世界は、リアリティがありつつも、とてつもない愛に溢れている。
そんな作品を観ることが出来て本当に最高。今クールのドラマの中で、そこまで評価が高くないようだけど、観る人の中では、出演者史上最高の作品になると確信する、なんてコメントも。
医療ドラマでは、アンナチュラルも秀作だったけど、それに匹敵する作品、感動を届けらえる作品になると確信している。さぁ明日からも頑張ろう。