ビアガーデンの販促エリアを、地図とデータを駆使して最適化してみた。
今回のブログは、当社の営業が相談をうけたとあるビール会社のエリア販促についてのお話です。
駅構内の交通広告を打つ際に、どの駅をターゲットにすれば効率が良いか。
位置情報や統計データを、GISという地図情報システムを使って地図上に可視化して販促エリアを最適化していくアイデアについて、当社営業担当よりリアルな声をご紹介します。
なんとなくのイメージや、いつもここだからというフワっとした感じで販促エリアを決めている。そんな課題をお持ちの方は、必見です!
さて、本題に入る前に。
当の本人たちに、「顔出しはちょっと、、、」と拒否られてしまったので、
頼りになるベテラン先輩社員A子と、入社したての社会人3年目B男ということで話を進めたいと思います。
販促エリア最適化への3ステップ
A子:
毎日暑い日が続いていて、まさに「ビール」が飲みたくなる季節!
家でのんびり飲むのもいいけれど、やっぱりみんなでワイワイしながらビアガーデンで飲むのは最高だよね!
ちょうどコロナ禍も落ち着いてきて、各所でビアガーデンが再開してきているし、やっと夏のビールを思いっきり楽しめる季節がやってきたね。
B男:
そうですね!ちょうど私が担当するビール会社からお台場エリアにあるビアガーデンの販促を相談されて悩んでいたところだったんです。
よかったらA子さん、相談にのってもらえませんか?
A子:
もちろん!販促といってもWEB広告や折込などいろんな手段があるけど、今回はどんなプランを考えてるの?
B男:
ビール会社からは、「駅構内などに広告を!」という要望をもらっています!需要のあるエリアを見つけるのが結構大変そうなので、良いアプローチ方法はありますかね?
A子:
なるほど、駅構内でアピールするわけだから、ターゲット層をちゃんと見極めるのが大事だね!ビアガーデンの利用者となると電車で来る割合が高そうだから、ビアガーデン近くの駅利用者をターゲットにするのが良さそうね!
位置情報を使って駅利用者の動きをトラッキングすれば、駅利用者の住んでいる場所がわかるから、お目当ての人たちをピンポイントで狙えるかも!
B男:
良いアイデアですね!位置情報を使うと、駅ごとに駅を利用した人がどこから来ているか、駅利用者の居住エリアがわかりますもんね!ターゲットは決まったので、次はどうやって駅をピックアップしていくかですね。
A子:
駅利用者の動きと居住地情報を駆使して、効果的な広告戦略を練ってみる必要があるから、手順としてはこの3段階でどう?
①ビアガーデンの最寄り駅利用者はどこに住んでいるかを
GIS(地図情報システム)と位置情報分析システム※で分析
②駅の利用者が多かった居住地エリアを検索
③検索された該当エリアの最寄り駅をピックアップ
※GIS:MarketAnalyzer™5
位置情報分析システム:KDDI Location Analyzerを利用
Step1:最寄り駅利用者の居住地を把握
じゃあ、まず①の「ビアガーデンの最寄り駅の利用者はどこに住んでいるか」を位置情報分析システム使って分析していこう。
これがお台場エリアの駅利用者の住んでいるエリアになるよ。
B男:
お台場エリアともなると、結構広範囲から来訪していますね。
これだと、まだまだターゲットエリアが広すぎますね。
Step2:さらにターゲットを絞り込む
A子:
そうだね。これだと候補となるエリアが多いから、もう少し条件を絞る必要がありそうね。なので、手順②として、特に駅利用者が多く住んでいるエリアを検索していきましょう。今回はGISで、TOP100検索してみたよ。
B男:
結構エリアが絞られてきましたね。
A子:
そうしたら最後に手順③のエリアからの最寄り駅をピックアップしていくよ。
該当エリアの最寄り駅をピックアップすると125駅がヒットしたの。この125駅全部に広告を掲示するのも良いけれど、販促施策を実施するにも販促予算に応じて優先駅を決める必要があるよね。
駅構内に広告を掲示する場合、とある路線だとA等級の駅でB0版を2週間掲示するのに1駅約12万円かかるから、今回の販促予算が200万とした場合には20駅くらいが販促可能な駅ということね。
なので、より効果のある販促施策を実施するには条件を追加して、駅を絞っていく必要があるよ。
Step3:ターゲットの居住地の最寄り駅を絞り込む
例えば今回のビアガーデンが20代から30代をターゲットにしている場合、駅周辺の20代から30代人口が多い順でランキングを出してみよう。
B男:
A子さんありがとうございます。なるほど、データの根拠に基づく具体的な駅名だから、納得感がありますね。
この結果をビール会社に提案してみようと思います。ビアガーデンのことを考えていたら、私もビールが飲みたくなって来ちゃいました(笑)
(A子より)
販促施策において、実施エリアの選定は需要な要素となります。
選定を決める要素となるデータを実際に地図上に可視化し、エビデンスに基づいて分析をすることで、納得感のある施策を実施することが可能です。
地図への可視化や、活用できるデータの種類、うちの会社の場合はどうなるの?など、何か課題がありましたらお気軽にご相談ください!
https://www.giken.co.jp/contact/
(使用したシステム)
・エリアマーケティングGIS(地図情報システム)MarketAnalyzer™ 5
・位置情報分析システム「KDDI Location Analyzer」