【10年ぶりの中本がビックリする程旨かった件】蒙古タンメン中本 (美食の街宇都宮#117)
旨いぜ、中本!
蒙古タンメン中本。
誰もが知る旨辛ラーメン。
私は約10年前、品川店で食べたきり訪れていなかった。
そんな自分を恥じなければならない。
10年振りの中本は、それは美味すぎたからである。
そもそも私は辛いモノがあまり得意ではない。
辛さがどうこうではなく、尋常でない汗が出てしまうからだ。
タオルはもちろん必須、出来れば着替えたいくらいに。
そんな訳で避けていた、いや逃げていた。
びちょ濡れになりながら食べる自分に自信が持てなかったのだろう。
恥ずかしい、とカッコつけていたのであろう。
その日は突然訪れた。
珍しく妻と2人ランチの日。
立地的に中本が候補に上がった。
【蒙古タンメン中本宇都宮店】がオープンして早3年が経とうとしている。
行くしかない。
心がそう訴えた。
びちょ濡れになる?
着替えれば良い。
一緒に行くのは妻だ、理解がある。
汗かいて、恥ずかしい?
むしろ誉でないか。懸命に食べ物と向き合っている証拠だ。
…
さすがの人気店、正午前から賑わっている。
扉を開けると藤川店長が優しく出迎えてくれる。
(私は何に怯えていたのか)
食券機でオーダー。メニューが多く悩むも、辛いモノ大好きな妻が優しく教えてくれる。
トッピングは次の楽しみに取っておくとして、冷しをチョイス。
逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…
よしいったれ!
(麺大盛りも!)
最後は根性ってのが本当らしいぜ、KREVAもそう歌っている。
そうだ、タックル精神だ。
セルフのお冷と紙エプロンを携えて、カウンター席へ。
藤川店長はじめ、店員さん達の動きがテキパキして気持ちが良い。
不安が徐々に期待に変わっていく。
いよいよ
着丼。
…
来たな、中本。
古い友人にそう伝えると、あとは夢中に啜っていた。
夢中に、それは夢中に。
汗だくな自分に気がつく。
でももう怖くはない。
良いじゃないか、楽しい。
そう、楽しい。
食事は楽しい。
中本は楽しい。
ありがとう、中本。
こんなに美味しいだなんて、思い出させてくれた。
残ったのは空の器と感謝の気持ち。
ふぅ。
ご馳走様でした、めちゃくちゃ美味しかったです!!!
としっかり伝えて席を立つ。
藤川店長の爽やかな笑顔と声で店を後に。
既に濡れたハンカチで額を拭く。
また会いに来るよ、中本。