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詰め込みすぎて変わる幸せの形

「自分の外見を変えられるとしたらどこを変えたい?」

以前はタブーとされてきた整形の話題も今ではメイクと同じようにオープンになった。目、鼻、歯などの顔だけに限らず胸、脚の部位、そして手術方法も簡単に情報を手に入れられるようになり、身近なものになったと思う。

長い間コンプレックスとして抱え誰かの目を気にしてうつむいて過ごすより、整形して笑えるようになれるのであればこれ以上のことはないだろう。

脚が太くても鼻が低くても気にしないように過ごしているがあらためて「どこを?」と考えたとき、わたしにはブスと同じくらい言われてきた言葉がある。それが

「貧乳」

わたしと貧乳の付き合いは長い。わたしはこの事実を受け入れてはいるものの全く気にしないというと嘘になってしまう。

おっぱいが大きい人がいると見てしまうし、一度、厚めのパッドを胸にいれていた時、男性の目線がおっぱいだったのを感じ「おっぱいは正義」を実感した。そんな貧乳の憧れ、おっぱい。

だがまず一つ断っておくとわたしはDカップある。嘘じゃないもん!ほんとだもん!

だがブラというものはアンダーバストとトップバストの差でカップが決まる。

A65・・・アンダーが65cm、トップが75㎝B65・・・アンダーが65cm、トップが78㎝C65・・・アンダーが65cm、トップが80㎝

「カップ数が大きい方がおっぱいが大きいんでしょ」

そう思われるかもしれない。これはあくまでもメジャーで測った差であり、体積(おっぱい量)ではないのだ。

土台が広ければ広いほど体積(おっぱい量)が大きくなる。つまり手で感じるおっぱい量に関しては

「A75=B70=C65」

イッツアミラクル!!

これがカップマジックである。

つまりカップ数だけでおっぱいの大きさは判断できない。だからもし女の子が「Dカップだよ」とか言っていたとしてもそのまま間に受けて、裸を見たときにがっかりしないでほしい。

ほんとだもん!!!!!!


豊胸方法はいろいろあるがここで問題点が1つ、わたしは乳がん疑いになってから必ずがん検診を受けるため、シリコンバッグを詰めるなどの豊胸はできないのだ。

(体内で破裂するとか北斗神拳かよ…)

ちなみにこちらがシリコンバッグの料金である。中で破裂するなんて怖すぎるし、破裂した時に痛みがなくても

150万円!!!!!

と叫んでしまうかもしれない。

そして何よりも

・乳頭の知覚障害:術後に乳頭の知覚過敏または知覚低下が起こることがあります。通常は2〜3ヶ月で回復しますが、人によっては長引くこともあります。」

乳頭の知覚障害

つまり「感度が下がる可能性」があるということだ。しかし元々乳首が性感帯なのに感度が下がったら

セックスの時に困らない?セックスにつながる道幅を広くしようとしてるのに本末転倒じゃない?

というわけでシリコンはNG。そして大本命

「ヒアルロン酸注入1㏄1850円」

これはその言葉をどおり胸にヒアルロン酸を注入して大きくしようというものだ。これであればサイズも調整しやすい。

5~10年で体内に吸収されると言われているものの比較的安全、そして胸筋の下に入れるシリコンバッグと違い、胸筋の上に注入するため乳頭の知覚過敏が起きにくい。日帰りもできる。だが

何㏄入れたらいいの???

1㏄とは1キュービックセンチメートル」、一辺1㎝の立方体を1つや2つ入れたところで何が変わるのか。見た目でわかる程度いれるのであれば、150~200㏄必要だろう(通常のマグカップの容量が250㏄程度である)

1850×200㏄=370,000×2=740,000

74万円(約10年で消滅)

いつからおっぱいは高価な消耗品となったのか・・・そして調べていく中で気になるニュースを見つけた。

フィンランド2,166人、スウェーデン3,521人を対象とした調査では、豊胸手術(乳房再建手術を除く)の自殺率が一般女性と比べ、約3倍も高いと報告されています。また、アメリカで行われた1万3,000人を対象とした調査では、何も美容整形手術を受けていない女性に比べて50%多く、他の美容整形を受けた女性と比べると5倍も多かったという結果が出ています。また、自殺だけではなく、薬物やアルコール依存症に陥る危険も高い傾向があるそうです。

 一説によると、「豊胸手術を受ける女性は身体醜形障害やうつ病など、心の不安定さを抱えている人が多い」ため、自殺者の数が多いのではないかと推測されている。

これについては具体的な根拠が明記されていないものの、後遺症の残りやすいリスクの大きい手術をするまで追い込まれていること、実際に後遺症が残ってしまうことなどがあげられていた。

冒頭でわたしが言った「長い間コンプレックスとして抱え誰かの目を気にしてうつむいて過ごすより、整形して笑えるようになれるのであればこれ以上のことはないだろう。」は「整形さえすればいい」という完全なる偏見だった。

成功してさえも過去に起きたことにとらわれ続け、安定することが叶わない人たちがたくさんいるのが現実である。

「整形」は否定するものではない

そこに至るまで散々苦しんで出した結果である。だが術後もその後遺症や維持することにどんどん精神を削られている人たちがいる。幸せになりたくて、やっと踏み出した心を身体がむしばみ始めてしまうのだ。そして

「整形しても必ずかわいくなるわけじゃない」

厳しいリアルだ。だからこそ安易な気持ちでは手を出さないでほしい。「プチ整形」だなんて軽々しく言わないでほしい。

「もっと調べればよかった」なんてあとから後悔しても遅い。どんな手術法があるのか、どんな失敗例があるのか、きちんと調べて後悔しない整形で自分の人生を成形していってほしい。そして自分と向き合ってほしい。

思い切った一歩を踏み出すならそこは幸せに向いていなければ全て無駄なのだから。

「幸せとは」そう思いながら見ていた美容外科のホームページをそっと閉じた。わたしは貧乳と共に生きていこうと思う


最後まで読んでいただきありがとうございます。まだまだ不慣れですがサポートいただけるように頑張っていきます❤︎