目標設定の決定版!その仕事は部下のやる気を引き出せるように設計されていますか?
こんにちは、まさに振り返り面談と新たな目標設定の時期という方が多いのではないでしょうか。。
部下にいきいきと仕事をしてもらい、成果を出し成長を感じてもらう。今日はそんな状態をつくるために、部下がどんな仕事をしているのかに着目しましょう、というお話です。
部下の仕事の成果がイマイチだなと感じる時、何となく仕事への意欲が見えず心配になる時、問題の原因発見のヒントになります。それでは、早速確認してみましょう。
今日はハックマン・オルダムモデルの紹介です。
「職務特性モデル」とも言われ、その人が取り組む「仕事の特性」によって、本人のやる気や、仕事や成果への満足が高まると考える理論です。
5つの仕事の特性を、順に見ていきます。
5つの職務特性
①技能多様性
単調な仕事ではなく、自分が持つ多様なスキルや才能を活せる・求められる
②タスク完結性
始めから終わり(完結)までの全体を理解した上で、関われる
③タスク重要性
他者の生活や社会にインパクトをもたらす重要な仕事かどうか
④自律性
自分で計画や目標を立てたり、自分のやり方で進められる自由度が高い
⑤フィードバック
自分の頑張りの結果がどうなったのかを、その都度、知ることができる
そして、ハックマンオルダムモデルは、この5つの職務の特性が3つの重要な心理状態をつくりだし、それによってやる気や満足感が高まるという結果になると示しています。
重要な心理状態
a.仕事の有意味感(職務特性の①~③が影響)
意味ある、価値ある仕事をしているという実感
b.仕事の成果への責任感(④が影響)
仕事の成果・結果に対して抱く責任感
c.成果への知識(⑤が影響)
自分の仕事の結果・成果がどの程度なのかを知ることができる
つまり、部下が上記の3つの心理状態になり維持できるように、私たちは部下の仕事をマネジメントをする必要があるということですね。
いかがでしょうか。
職場環境や仕事内容によって、実現が難しいところもあるかもしれません。ですが、こうしたモデルを知っておくことで、工夫できる余地がどこにあるのかを検討することが出来るものだと思います。下期の目標設定に向けて、部下への仕事の割り振り、仕事の創出をする際に参考にしていただければ嬉しいです。
内と外、両方からのバランスの良いアプローチで、部下のやる気を引き出し、結果として良いキャリアにつなげて行きましょう!
それではまた。
(執筆者:三木)