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心理学専攻、社会学副専攻
先にも述べたが、犯罪心理学という学科は存在しないため、心理学を主専攻とし社会学を副専攻とすることで、犯罪心理学を学ぶことにした。
この社会学だが、犯罪学だけがFBIに繋がるものではなかった。他にも「交渉術」というものを教えてれる「コミュニケーション」のクラスがあった。
交渉術は、立て籠り犯との人質解放を説得する際に「ネゴシエイター」という専門家が登場するが、その専門家が使うスキルである。このスキルは、犯罪現場だけではなく、ビジネスの場でも必要不可欠となるスキルである。
心理学では、主に「発達心理学」「教育心理学」「認知心理学」「臨床心理学」という分野を勉強した。心理学を学ぶ前と学んだ後とでは、自分の心理学に対する印象や理解が異なっていることに気が付いた。
心理学は漠然と心の状態を学ぶ学問だと思っていたが、心理状態に影響を及ぼす脳からの伝達物質と、影響を受けた心理状態でどのような行動パターンを形成するのかの学問ということが分かった。
「心理学を専攻すると相手の心が読めるのか」という質問を受けるのだが、相手の心は読めない。心理学を勉強して分かるのは、「どういう心理状態の人がどういう行動に出る傾向にあるのか」ということである。
一番鮮明に覚えていることが1つだけある。それは、至極当たり前の事なので、誰が聞いても「知っているけど」と必ず言うことだろう。しかし、殆どの人がそんな簡単なことが出来ていない。