どこかで誰かが働いている安心感
短縮営業になって、就寝時間が早くなって、相変わらず早起きが定着してしまっている店主です。
ここのところは、だいたい4時起きで(早い時だと3時台!!)、この「note」もそれくらいの時間に書いている。
人間の体のリズムって、けっこう活動時間帯によって影響を受けていて、そのパフォーマンスにもずいぶん差が出て来るような気がする。
この「note」も、別の時間に書けと言われたら、ちょっと無理なんじゃないかと思う。
冬場「夜明け前が最も寒い」と言われるように、夏も「夜明け前が最も涼しい」。
こんな快適な時間帯があったなんて、知ることが出来て、今回の件には、少なからず感謝しなければいけない。
それはさておき、
ついにオリンピックが始まる。(もう一部では競技が開始されているようだ。)
色々あったが(これからもあると思うが)、始まった以上は、選手の方々には最高のパフォーマンスを発揮されることを願っている。
今回は自国開催ということで、時差がない。
競技の時間帯もほぼ、日中〜夕方にかけてが多く、無観客で行われる今大会は、テレビ中継などで見るしか方法がないので、その時間帯にお仕事をされている方々には、「ライブで観る」ということは、なかなか難しくなってくるかと思う。
スポーツというのものは、これが結果を知っているいないに関わらず、「ライブで観る」ことの重要性は高い。
今、この瞬間、何が起こるかわからない、という緊迫感で観る、「真剣勝負」は、それが録画ではなかなか感じることが出来ないものである。
ところで、今回のような自国開催でない場合、遠い海外で行われる大会などでは、当然時差があるので、仕事を終えた夜中に、偶然「ライブ中継」を観ることが出来たりすることがある。
僕の場合、通常ならば、帰宅は夜の1時過ぎくらいだから、それから風呂に入って、飯を食うと、だいたい2時半くらいになる。
軽く晩酌をして虚ろ虚ろしているときに、こうした他国開催のオリンピックの「ライブ中継」に出くわしたりすると、何だかとても「得した」気分になる(笑。
この世で「最高の技術」を持ったアスリート達の、「最高の真剣勝負」が、ウトウトしながらお家という安全な場所から眺められる、この「贅沢」。
(それも、できれば普段あまりお目にかかれないマイナーな競技、「射撃」とか「馬術」とかがいい。)
人は、その道の達人が「真剣に打ち込んでいる姿」を見ると、なぜだか妙に安らぎを覚えるものらしい。
そんな折、
とある旧友から(その友人はごく普通の時間帯に働く勤め人だが)、
「健吾が、この時間まだ働いていると思うと、申し訳ないんだけど、ぐっすり眠れるんだよね。」
と言われたことがある。
「それは、単に「優越感」なんじゃないの(笑。」
と突っ込みたくもなるが、
「どこかで誰かが働いてくれている」という安心感は、人に「安眠」をもたらすのかもしれない。
◆
「日本とアメリカの経済力の差は、単純に国土の広さの差だ。日本が一つの基準時しか持たないのに対して、アメリカは四つの基準時が存在する。一日中誰かが働いている国は強い。」という説を読んだことがある。
日本も、この真剣勝負に負けないためには、一日中誰かが働いている必要がある。
時短営業など、本来であればもってのほか、なのだろう。
早く、人がもっと自由に、好きな時間に、働ける世の中が来れば良いと思う。
◆
向かいの公園では、毎朝6時半からラジオ体操が始まる。
以前は「こんな朝早くから・・」と思っていたが、
いまではもう「ひと仕事終えた後」である。
神保町へお越しの際は、是非お立ち寄りください。
子供のころ、夏休みのラジオ体操の皆勤賞は「ビックマック」でした(笑。
お待ちしております。
The Answer Is Silence / P'TAAH
Ubiquity
2000
(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)
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