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「タイムカプセルになる言葉」を使う
以前、とあるつぶやきに頭を揺さぶられまして。
センター問い合わせを連打したあの頃
— 葵シド (@kizumamire_dayo) February 9, 2024
うわ、センター問い合わせって。
なつかし。
この言葉を見た瞬間、青春時代の恋愛がありありと思い起こされました。
「センター問い合わせ」という文字列が、まるで私にとってのタイムカプセルだったかのように。
今回はそんな「タイムカプセルになる言葉」について考察してみます。
「センター問い合わせ」が分かる方も、分からない方も、発信活動の役には立つと思います。
それではよろしくお願いします。
「センター問い合わせ」とは
センター問い合わせ。
知らない方もいるかもしれないので、簡単に説明します。
「センター問い合わせ」とは、2000年代前半の携帯電話(ガラケー)に付いていた機能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1716475255290-yVRAcBDJ7y.png)
当時、学生たちの連絡手段はもっぱらメールでした。
しかし上手くメールを受信しなかったとき、一度「センター」という場所にメールが保管される仕組みだったのです。
サーバーですね。
で、そこからメールを引っ張り出してくるには「新着メール問い合わせ」というボタンを押さないといけなかった。
ここで、困ったことが起こります。
好きな人からメールの返事が来ないとき、それが「無視されている」のか「センターに行ってしまった」のかが分からないのです。
後者のパターンだと一大事で、新着メール問い合わせをしない限り、今でいう「既読無視」の状態になってしまう。
だから「センター問い合わせ」を押すのです。
それも連打。
今考えれば連打する必要はないのですが、はやる気持ちが抑えられないんですよね。
パケットを無駄遣いすることになっても、早く返事が読みたい。
そんな当時のじれったい恋愛観が、「センター問い合わせ」というたった9文字の言葉に込められています。
タイムカプセルな言葉たち
大黒摩季さんの「あなただけ見つめてる」という曲。
この曲には特徴的な歌詞が出てきます。
どこに居ても つかまるように ポケベル持ったわ
ポケベル。
昔の私は、こうした言葉や表現を作品に入れることに懐疑的でした。
ポケベルが廃れた瞬間にこの曲は「古臭い曲」となり、コンテンツとして長生きしづらいと考えていたためです。
でも今は、真逆の考え方を持っています。
すなわちこうした言葉を使うと、
「当時の価値観をそのまま保存する」
ことが可能になると。
まさに「タイムカプセルな言葉たち」。
これは発信活動においても大切だと考えます。
文章にタイムカプセルを埋め込むには
では自分の文章にタイムカプセルを埋め込むにはどうすれば良いでしょうか。
これは単純で、「将来無くなりそうな言葉を使う」ことで達成できます。
そのための方法として、
「20年前を振り返る」
「固有名詞を使う」
の二点が重要だと考えています。
20年前を振り返る
まずは「20年前を振り返る」こと。
自分の使う言葉の20年前を振り返ってみましょう。
例えばイヤホン。
私はいま、アップルのAirPodsを使っています。
でも20年前ってみんなこれ使ってましたよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1716476784442-favB9pLRev.png?width=1200)
そう考えると、イヤホンはかなり進化しました。
じゃあ「AirPods」という言葉はタイムカプセルにならないのか。
答えは否です。
20年前から進化を遂げているなら、今使っているものも、20年後には全くの別物になっているでしょう。
ほとんど進化していない「傘」みたいなアイテムならともかく、AirPodsがイヤホン業界における「テクノロジーの終点」であるとは思えません。
固有名詞を使う
次に意識したいのは「固有名詞を使う」ことですね。
この名詞が具体的であればあるほど、それが将来タイムカプセルとして機能する可能性は高いです。
これは発信活動において取り入れやすいように思います。
例えば「スタバで休憩した」と書くところを「スタバでダークモカチップフラペチーノを飲んだ」と書いてみるとか。
そうすることで後から読み返したときに言いしれぬ「エモさ」みたいなものが出てくるかもしれません。
まとめ
今回は「センター問い合わせ」に関するつぶやきから着想を得て、「タイムカプセルになる言葉を使うこと」について考察してみました。
特に「固有名詞を使う」ことはすぐに取り組めると思うので、ぜひ皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
noteの書き方に関する他の記事もぜひどうぞ。
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それでは、また。
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