本日の読書 #045 「ライターという仕事」
参考書籍:『書く仕事がしたい』佐藤友美
第十章 取材準備はどうすればいい? より
ライターという仕事。
本書を読むまで、私は誤解していたようだ。
ライターの仕事とは「書くこと」だと思っていた。
だってwriterなんだし。
でも実際はライターの仕事のうちで「書いている時間」は1〜2割程度らしい。
残りの時間は「聞く時間」と「聞く準備をする時間」だそうだ。
ライターは「書く人」というより「伝える人」に近い。
作家ではなく翻訳家。
「日本語を日本語に翻訳する翻訳家」だと著者は述べる。
だから重要になるのは「文章を書くための時間」ではなく「これから翻訳する “原文” を手に入れるための時間」。
取材対象にインタビューする時間はもちろん、適切なインタビューをするために対象やそのテーマを調べ込む時間が最重要だという。
ライターに必要なのは「書く才能」ではなく「書く技術」。
ライターとはアーティストではなく、ビジネスパーソン。
自分に向いているような気がしなくもない。
私は興味のないジャンルというものは基本的にあまり無くて、どんな本を読んでも「そこそこ楽しめる」タイプである。
ジブチで働く自衛隊を取り扱った本も、カラスの生態を解説した本も、論理学の入門書も、哲学も言語学も経済学もブラジル史も、何だって楽しめた。
「気乗りしなくて読むのをやめた本」はあるものの、「全く何一つ楽しめない本」はたぶん今後も現れないだろう。
しかも書籍は(途中で脱落しなければ)全文読むようにしているので、著者に取材をするのにもピッタリだ。
いつも作成している読書記録も、有効に活用できるような気がする。
たとえば、個人出版されている方の本を私が読み、読書記録をもとに取材をし、noteで紹介する。
そんな「プチライター」としての活動も面白いかもしれない。
今後の活動の参考になる、良い気付きだった。
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