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グリモア流MVV浸透の歩み〜OKRを添えて〜

この記事は「GRIMOIRE アドベントカレンダー2022 ODD」の12番めの記事です

今回の記事はグリモア人事のmakenが担当します。2017年4月、採用を強化していくタイミングで入社し、採用だけではなく、オフィス移転、評価制度改定などグリモアが「中二病を救う」会社になるためのあれこれを進めてきました。

この記事でわかること

私が入社した当時は10名強だった組織も、30名を超えたあたりから「阿吽の呼吸」だけでは事業運営が困難だとヒシヒシと体感するようになります。そこでMVVの浸透に注力をするわけですが…. そこにはチャレンジと失敗と、ちょっとのドラマがありました。

この記事ではチャレンジも失敗もドラマも含めて、当社がどのようにMVVをどう徹底し、どう浸透をはかったかのあゆみを紹介します。

MVVとは「Mission(ミッション)」「Vision(ビジョン)」「Value(バリュー)」の頭文字を取った略語。経営学者ピーター・F・ドラッカー氏が自著『Managing in the Next Society』にて企業経営の中核に置くべき指針として提唱した、経営理念を構成する基本的な3つのフレームワークのこと。

グリモアの日常にMVVがあることを紹介しながら、当社で働くことのイメージがつき、解像度をあげてもらえたら最高だなと妄想しながら書き進めていきます。

それでは、とある小さなゲーム会社の辿った軌跡をご笑覧ください。いざ参りましょう!

チャレンジと失敗とドラマの歴史

序章 「OKRを導入するぞっ!」(2020年)

歴史を語る上で欠かせない存在、それがOKRです。
OKRとはなんぞやという解説は至るところでされておりますので、細かい説明は「Google re:Work - ガイド: OKRを設定する」の紹介で代替とします。

簡単にいうと、OKRは全体目標への貢献を実感しやすくするとともに、より高い目標への挑戦をサポートする目標管理フレームワークです。OKR活用を通じ、組織の方向性を見失わず全員が同じ目標に向かえること、挑戦が文化として根づくことを目的として導入、運用を開始しました。

グリモアでは【全社OKR】>【プロダクトOKR】>【個人OKR】と落とし込む運用をとっています

プロダクトごとのデイリー朝会での読み合わせ、四半期に一度の全社総会での進捗発表、評価シートに「OKR欄」を設けるなど探り探り進めてみたOKR導入初年度、振り返りを進めると…

結果、OKRの仕組み自体が社内に浸透はしました。非常にHappyな出来事です。
一方で、課題、反省点も泉のように湧き出てきます。

1. Objectives、Key Results設定の背景理解が進まなかった(一方的な発信型の施策中心)
2. Objectivesにワクワク要素が足りず「このObjectivesが自分達のなすべきことだ!」という空気醸成までは至らなかった(Objectives設定時の工夫不足)
 3. 結果が重要ではなく、挑戦が大事だという大元の思想がぶれることがあった(モデルケースの提示不足)

次の期は運用の大幅改善をすることを決意します。勘のいいあなたはお気づきかもしれませんが、この時点でOKRとMVVはリンクしていませんでした。リンクしていないこと自体は反省ですが、この事実に気づけたことにより運用の大幅アップデートに続いていくのです。(まさに序章…!)

第1章 「MVV:About GRIMOIREを策定したぞっ!」(2021年)

第1章の幕開け、一気呵成にアップデートをかけました。
まずは、MVVを「About GRIMOIRE」として整理し直しました。

そして、MVVを土台とした中期戦略を設定し、戦略とOKRのリンクを意識した上でObjectivesを設定しました。

2021年の全社Objectivesとコーポレート部門Objectives

少数精鋭でジャイアントキリングをしていく私たちだからこそ、恐れずにチャレンジをしていかなければならない。チャレンジ推奨の文化を加速させるべくObjectivesを設定しました。

次に社員参加型の施策もいくつか運用開始!

・コーポレート部門Key Resultsに「Uniposへの #ナイスチャレンジつき投稿を月30件」を設定し、社内のチャンジの可視化と促進、加えて表彰制度も設置しました。
・週報に「今週のGRIMOIRE IS...」というコーナーを追加。行動指針に沿ったエピソードを可視化するとともにモデルケースを「皆で作り上げていく」ことを意識し、表彰しています。

運用を続けた結果!社内でMVVやOKRで利用している言葉が日常的に頻出するようになり、物事を決断、判断する時の拠り所にもなっている感覚を掴むに至ります。MVVを浸透させるには一方的な発信だけではなく、「全員で育てていく」ための環境づくりが肝要なのですね。

一方、「せっかく頑張っても評価に繋がらないのはしんどいな…」という声が漏れ聞こえてくるようになったのもこの時期です。

第2章 「MVV-OKRを評価制度に組み込んだぞっ!」(2022年)

2022年、評価制度のアップデートに取り組みます。
評価制度で解決したい複数課題のうちのひとつが「MVV推進が組織目標の達成に繋がることの明示化」でした。

・MVVを推進することが社員として働く上で非常に重要度が高く、評価に値することである
・企業文化は「組織のOS」であり、誰かが担当するではなく、社員全員で意識しアップデートするものである

そんな想いを具現化すべく「ビジョン推進」「スキルアップ」「業績貢献」の三要素を基軸とした評価制度をリリースし運用中です。

そして、OKRのObjectivesも一部刷新!

2022年の全社Objectivesとコーポレート部門Objectives
全社Objectivesは前年踏襲としました。映画ドラえもんの説明はここではスペースが足りない…!

2021年の活動を通じ、チャレンジ推奨の文化が根付きました。ただ十分なレベルではなく、何が障壁となっているかを考えると「失敗に対する恐怖」があることに気づきます。失敗…怖いですよね。
チャレンジの99%は失敗に終わります。チャレンジした結果の失敗は許容し、大失敗とならぬよう皆でフォローしあい、たとえ失敗に終わったとしても失敗をチームのものとしていこう!そんな想いを込めてObjectivesを設定しました。

また前年同様、Uniposを通じての「チャレンジと失敗の可視化」も進めました。

MVV浸透ツールといえばUnipos!(Uniposがこの世にあってよかった!)
「#ナイス失敗」「#聞いてよ!!失敗チャレンジ!!」 ハッシュタグをフル活用しました

こちらの投稿は『心理的安全性を高めるリーダーの声かけベスト100』にも掲載されました。ある意味今までの取り組みの成果物のように思え、献本いただいた書籍を読んだときは嬉しさのあまりうるっときた社員も多かったようです。

MVVとOKRがFUSIONし、運用も馴染んできたところで第2章が完結します。

第3章 「MVVをしみっしみに浸透させるぞっ!」(2023年)

第3章はここまでの取り組みを更に徹底していきます。
組織文化醸成施策は運用が肝。どこまで徹底的に運用できるかを全員でチャレンジしていきます。

新しい全社Objectivesは"世界一「中二病」で有名なゲーム会社になる"です。そのためには悪の組織であること、つまりコトを起こす側であり続けようと日々奮闘しています。

社内に掲示されているポスターの一部です

さて、昨年のAdventCalendar最終日の記事をここでご紹介しましょう。

「地獄のようなゲーム業界でベンチャーがどうやって戦うか」、その解のひとつが「MVVが浸透、徹底された組織で戦いに挑む」。「中二病を救う」ため、第3章以降も物語を紡いでいかねばなりませんね。

最後に採用情報を添えて

あれ?タイトルに「〜OKRを添えて〜」って書いてあるけど、一部しか記載ないじゃん!具体的なKey Resultsは??プロダクトのObjectivesは???

「はて?????」

と思ってくれた方がいたら、それはもう感謝です。ありがとうございます。プロダクトOKRは事業計画にも関わる内容が含まれているため、本記事では取り扱わず、面接や面談でお伝えできたら嬉しいです。

はからずも、現在グリモアは積極的、かつ意欲的に採用活動を行なっております。第4章、第5章、第6章…と続く物語を一緒に作っていきませんか?
一度しかない人生、中二病を救う側でドラマを作っていくのも面白いですよ。

お待ちしております!

※各社の会社名、製品名、サービス名は各社の商標または登録商標です。

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