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両手に、何も持ってないからちゃんと痛いんだなあ。

なんにも書きたいことがなくて、生み出すことって疲れるんだな、と心底思います。寝るときに冷房がいらなくなったり、セミが鳴くことをやめて、鈴虫が鳴き始めることを夏の終わりと嘆くのか、秋の始まりと溢すのかでは意味が変わってきますが、僕はどうしても夏が終わったと思ってしまう。僕は終わったり、失ったもののほうが強く胸に残ってしまうようです。失くしたものの数だけ数えて落ち込んでるみたいな毎日はきっと良くないことなんだろうけども、なんにも進んでいないみたいな毎日よりもずっとましなんじゃないかと思ってしまいます。手の中にはなにもないからぐっと力を込めて握るんだけども、爪が食い込んで痛い。そんな痛さが少し居心地が良かったりしてしまいます。両手に、何も持ってないからちゃんと痛いんだなあ。なにか見つけたいな、なんでもいい。両手で包めるような、なにかを。

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