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【解説】第11話 海外ポスドクを体験してみたにゃ!

まとめ本に収録した各トピックの解説の全文を掲載

このトピックでは博士の学位を取得した後ポスドクとして働く方法をまとめました。これは海外だけではなく国内でポスドク先を探す時も一緒です。基本的には自分で予算を獲得するか、PIのプロジェクトで雇用してもらうかの二択になります。一見、自分で予算を持っていくのが良いようにも思えますが、良い面ばかりではないことをエッセイの中で言及しました。海外であっても国内であっても、研究室に馴染んでしっかり研究を進められれば大丈夫です。
 
私は「研究室に馴染む」ことはとても重要だと思っていて、海外ポスドクの時は特に意識してラボメンバーとコミュニケーションを取るようにしました。これは学生の時に研究室にいた外国人ポスドクを見てそう思ったからです。私の出身研究室には常に外国人ポスドクが複数人働いていました。色々な国の色々なキャラクターの研究者がいたのですが、日本語がメインの研究室の中で自ら声をかけてくるポスドク、日本語で挨拶してくれるポスドク、英語しか話さないポスドク、ほとんど話さないポスドク、さまざまでした。やはり話かけてくれるポスドクにはこちらかも話かけやすいです。そういう経験の中から、まずは挨拶だ!と思い朝ラボに来た時に元気におはよう、と言うことはどこの国に行っても心がけています。でも、日本に帰ってくるとなぜか元気レベルが半減するんですよね。。。「おはようございます(ボソボソ)」みたいになってしまう。。。明日から、もっと元気に挨拶しよう。。。
 
海外ポスドク用の研究予算はたくさんありますが、学生の時に優れた業績がある方が獲得の可能性は高まります。でも、誰しもが学生の時にインパクトの高い論文を発表しているわけではありません。そういう時は行きたいラボのPIに直接連絡を取るのが良いと思います。まずは「予算取ってきて」と言われるでしょう。そこで引き下がってはダメです。人を雇う予算があっても、ほとんどの場合「予算取ってきて」と言われます。プッシュし続けると「じゃ、1年だけなら・・」的な感じで雇ってくれることは多々あります。PIの仕事と自分の興味との関連を熱く語って下さい。そういう情熱は道を切り開いてくれます。


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