見出し画像

5月に自費で心理検査WAIS-IVを受けた話

はじめに

(注釈:この文章自体は6月に書いたものです。せっかく書いたので公開して、最後に今感じたことを追記してみます。)

5月に心理検査(WAIS-IV)を受けてきました。検査内容や検査結果の詳細……は書けないのですが、感じたことを記載します。

ちなみにWAIS-IVとは一番メジャーな知能検査の一つです(おそらく)。
結果はIQとして示され、「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」の4つの指標から成り立ちます。

きっかけ

①自分の特性を知って、キャリア形成に生かしたい

第一の理由はこれです。きれいすぎる文言ですが。

これまで二度転職しました。一つ目はメーカーの会計、二つ目は精神科病院の相談員。どちらも仕事はやりがいもあるが大変だった、という感じでした。自分の要領が悪いか、特性のバラツキが大きいのか…と感じることがありました。

今の仕事、就労移行支援事業所では、反対に自分の力や経験を色々評価いただいています。仕事は楽しいけどこのままでいいのか、と悩むこともあります。マネジメントを学びたいような、ソーシャルワーカーとして専門性をもっと深めたいような気持ちです。

自分の強みを把握して仕事に生かしたい、というのが一つ目の理由です。

②漠然としたしんどさの原因を突き止めたい

小中高大と何となく馴染めない感じがありました。周囲から見ると多分普通に馴染んでるんだろうけども、何となく感じる閉塞感やぎこちない感じ。

職場でも色んな周囲の行動や言葉が気になって、落ち着かないことがありました。色んな仕事を引き受けて首が回らなくなったり、日々疲れ果てたりするのも、自分の特性のバラツキが大きいからでは?と感じていました。もちろん自身の捉え方や考え方、周囲の環境によるとも思います。

検査を通じてそのしんどさの原因のヒントを見つけたい、と言うのがもう一つの理由でした。

心理検査を受ける

今回はカウンセリングセンターにて、自費で受検しました。

医療機関を受診し検査を受けるという流れもあるのですが、早めに受検しようと思い(医療機関に行くほどでもないかなと思い)、検査とフィードバックのみ。受検費用と結果説明のカウンセリング1時間を合わせ、4万円弱ほどでした。高い!と思われるかもしれませんが、価値があるものだったと思っています。

検査当日。はじめに簡単な聞き取りがあり、その後検査が10数種類。一つの検査を終えて感想を聞かれ、次の検査を受けて感想を聞かれ…という感じでした。図形、計算、言葉など色んな検査がありました。

テストではないし、できる範囲で自然体でやろうとサクサク進めたつもり…だったのですが、結果的には2時間超かかりました。心理士さんと一対一という緊張感と、検査で脳を回転させたので、結構疲れました。

また後に心理士さんからも言われたのですが、自信がなさそうに回答することが多いな、と思いました。「間違ってるかもしれませんが…」みたいな回答。予防線を張る、言い訳です。全然自然体じゃないやん~と思います。

検査結果を聞く

2週間ほど経って、検査結果や所見を聞きました。所要時間は1時間ほど。
結果やお話した内容は以下の通りです。

・自分が思っていたより高かった
・各能力のバラツキ(有意差)はほぼなし
・一番高いのは「処理速度」(反対に後の3つの数値は同じ)
・しんどさの要因は知的な能力のバラツキによるものではない
・「正しさ」「周りの評価」で判断する傾向?
・思考優位?

良く分からないかもしれませんが、ほっとしたような感覚がありました。バラツキがなかったから、というわけではありません。

自分ではできてない、できないと思っていたことが、実はそんなことなかったのかもしれない。感じなくてもいい負い目を感じてたのかもしれない、仕事に対する自分のハードルが高かったのかも、と気づいたような感覚です。

また言われた通り思考優位であったり、判断基準を周囲に合わせるところもあるな~と思ってしまいました。もっと感覚を大事にしたり、正しさより自分の判断を優先してもいいのかな、と感じます。

で、今振り返って

あっという間に半年ほど経ってしまいました。最近あったことや感じたことを雑多に振り返ってみます。

追記①:施設長になりました

「今の職場で評価を頂いていて~」と上にさらっと書いておりますが、色々あって施設長になることができました。支援のこと、周囲のスタッフのこと、お金や売り上げのこと等色んなことにバタバタしつつ、勉強を続けています。

追記②:行動や気持ちは別に変わらない

正直、検査の結果が出たとは言え、特に意識や行動は変わりませんでした。(まあ当たり前なんですが)凸凹があまりない、という結果だったからか「ここを補おう」「ここを活かそう」という発想や行動になりにくいのかもしれません。

追記③:検査だけでがすべてが分かるわけではない

職場の方(心理士さん)からは『検査で取り繕ってたんじゃないの?』『バランスよく能力を発揮しているよう振舞ったんじゃないの?』というツッコミを頂きました。確かにそういう節はありますし、まあ演劇もしてたりしますし…(?)

自費で受けた心理検査なので、例えば参考資料となるもの、前後の医師の判断や生活歴の聞き取りが十分にあったわけではありません。そういった意味では信ぴょう性も少し乏しいのかな~、とは思ったりします。

おわりに

「心理検査を通じて、専門家による客観的な評価を受ける」という経験について書いてみました。まあ、なんというか、結果は結果。心の端に置いておきながら、時折見返しながら、今後も前向きに生きていけたらな~と思っています。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集