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ASPEnの第1回太陽光発電メンテナンス研修会 in 神戸

9月26日~28日にかけて、神戸で一般社団法人太陽光発電事業者連盟(ASPEn)主催の第1回太陽光発電メンテナンス研修会を開催しています。

ASPEnが目指す太陽光発電所の適切な管理・運営

再生可能エネルギー電気の固定価格買取制度(FIT)の成功によって、2020年3月末時点で国内には約60万件・1,540万kWに達する低圧規模の事業用太陽光発電設備が設置されています。総発電量は年間170億kWhに達し、FIT開始から8年足らずで国内電力需要の2%弱を占めるに至りました。

FIT以前は特に低圧の地上設置型(野立て)の太陽光発電は皆無だったことを考えると、爆発的な普及だと言えます。

千葉加曽利

この全国に分散している太陽光発電所を、発電事業者が自らの責任によって適切に管理・運営し、FITの支援を受けた設備として30年・40年と稼働させていくことが大切です。FITの支援が終わったら撤去だなんて考えられません。

経済産業省・資源エネルギー庁も、今年度から不適切な太陽光発電所に対する調査・指導を強化しており、FITの事業計画認定の取り消しを含めた強い対応が予想されます。

ASPEnでは、発電事業者目線での太陽光発電所のメンテナンスや、中古査定を通じてこの目標を達成していくため、新たなメンテナンスプラン+独自保険による自然災害補償の仕組みを今夏からスタートさせました。

今回の太陽光発電メンテナンス研修会は、このメンテナンスプランを担っていく事業者の育成を目的として、業界重鎮の講師陣を揃えた満を持しての開催となりました。

全国から多くの事業者が参集!

同じ志を持つ事業者の方々が今回の研修会へと全国から参集し、特に27日~28日のプログラム(年次点検研修)は瞬く間に定員が埋まってしまうほどの関心の高さでした。

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プログラムは座学+現地研修の組み合わせで行われ、ASPEnの秋永顧問や吉村メンテナンス部会長らによる特別メニューで、太陽光発電所に関わる法令・規則から様々な資材の特性、施工部分で注意して見るべき点など多角的な知識を習得していきます。

今回は西日本地区を対象とするために神戸開催となり、次回は11月にも東日本地区を対象に仙台での開催を予定していますので、また詳細が決まり次第告知をしていきたいと思います。

太陽光発電は運転開始からが本番

太陽光発電は「メンテナンスフリー」と言われ、発電所を完成させることがゴールであるかのような空気がFIT開始当初にはありました。それが2016年~2017年頃に実はメンテナンスフリーではないという声が上がるようになり、各地でメンテナンスに関するビジネスや協会が立ち上がっていきました。

私も2014年には「太陽光発電はメンテナンスが重要になる!」との考えに至り、千葉エコでメンテナンス機器を揃えるなどして自社の発電所を管理し始めましたが、当時はほとんどの発電事業者がメンテナンスに関心がなく、放置状態の設備が各地にありました。

あれから6年が経ち、こうして発電事業者による全国規模のメンテナンス事業体制を整えられたことは感慨深いものがあります。FITによる支援が終息する中で、世界的には年間1億kW以上が導入されている太陽光発電の普及拡大は、これからが本番です。

次の世代に再生可能エネルギーで豊かな社会を手渡すために、これからもASPEnの活動を広げていきます。

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