乗りと勢いと小鳥と鈴と 23.9.28
思うようにはいかぬ時期もあり
チクショーめ。秋らしい日和が来ないからと、しびれをきらして始めた屋根の葺き替え工事。今日もまたお約束のようにしつこい雨が降る。びしょ濡れになりながらムリを重ねていたら風邪をひいた。寝込んでいた数日間は、それはもう汗ばむような良い天気だったのは言うまでもない。
杉林の中で、珍しい物を見つけた。上の写真でわかる人はいるだろうか?
日本に自生はしないが、日本固有の食材。なんとゴボウだ。なぜ生えているのか、全く不明だが、立派な株だった。少々採取が遅れたようで、すでに発芽しかかっているものもあるが、乾かして来年蒔いてみよう。ゴボウは、特性に変異が起こりづらい植物なので、多分普通にゴボウになろうとは思う。それにしてもいったいどこから来たのだろう?
全然言うことを聞かない体に呆れつつ、なんとか波板部分は葺き終えた。誰だ寄棟なんて酔狂な事を考えたのは。ただ寄棟造で建てるぶんには良いのだが、捻れ回した古材利用では、図面がまるで役に立たず、結果、勘と勢いでやっつけるハメになり、ひどく頭が疲れた。
下り棟の部分には、オンデュリンという材を使ってみた。物のわりに少々高いが、面白い素材だと思う。今度の小屋はコレだな。そんなに綺麗に収まる感じはイメージしにくいが、何というか手作りしてる感がして良い。
まだ完成したわけではないが、一安心した。あと、半日あればすみそうだ。9月も、終わる。隣村まで北上したアオマツムシが、ここで居着いてしまう前に、秋らしい空気が、降りて来てはくれないものだろうか。