青葉組が目指すもの
代表の中井です。青葉組という林業の中でも特に木を育てる「植林・育林」に特化した事業を展開しています。青葉組は2021年4月に本格的に活動開始からもうすぐ2年が経とうとしています。2022年を振り返りつつ、今後の抱負を語っていきたいと思います。
2022年を振り返る
2022年の3大青葉組ニュースといえば。
1.新潟・村上への進出
関東圏から脱し、村上へ。農林水産業みらい基金という最難関の補助団体(採択率4%!)からの支援を受け、積雪地での造林業という新たなチャレンジを展開。
2.不採算森林の買取を開始
都会に出てしまって山を持て余しているという方が多くいらっしゃる世の中。それなら我々で引き取って、森として手入れしていこうという試み。引き続き募集中です!
3.山猫車を開発
スーパーエンジニア猪股君がプロボノ的にサポートしてくれて開発。原価30万円で使い倒せる造林専用運搬車「山猫車(やまねこぐるま)」。手軽に使えるところがみそ。
紹介動画はこちら
2022年総括
2022年は会社も僕自身も一段成長した一年でした。青葉組の進むべき道がかなりシャープに見えてきた感があります。僕自身もこれまでの人生で一番成長したかもしれない。いや、確実にした。そう言い切れる1年でした。
そう言えるまでになれたのは、仲間とたくさんぶつかったことが大きいです。傍からみれば喧嘩のような場面もあったし、一歩間違えれば会社ごと崩壊していたであろう危機が去年だけでもいくつかあった。青葉組には全国から強い思いを持ったメンバーが集まっていて、それだけ高い熱量があるからこそ、たくさんの議論が生まれた。そして、それを少しずつ会社の成長に繋げていくことができ、着実に組織として成長しています。すべてはいつだってここからだ。
なぜ植林・育林の仕事をするのか
青葉組は、植林や植えた後の森を育てる会社です。僕らは森が大好きで、大好きな森の中で仕事がしたい。この仕事をしているときにしか味わえない最高に気持ちいい瞬間がある。でっかい森をつくるロマン。それにちょっと哲学的でもある(?)。
あえてそこに、なぜ、この時代にこの仕事をやるのか、付け加えるとすれば、それは、こんな最高にイカした仕事なのに、だれもつきたくない辛く大変な仕事みたいになっちゃってるってこと。実際、従事者数は激減中。
こういう表をみせたりすると、大抵のおじさんたちは、育林者は激減していて大変な仕事だから機械にやらせようとか、DXだとか、外国人を連れてこようとか言い出す(←ちょっと偏見?)。ばかやろうと言いたい。こんな最高の仕事をアウトソースするなんて、ほんとにばかやろうだ。
もちろん、大変なところはある。夏場の下草刈りのハチ刺されや、資材の運搬などは最たるものだ。現場のメンバーを守るための機械化はどんどんやる
べきだし、生産性を高める努力はがっつりやるべきだ。実際うちの会社も運搬ドローンを2台去年買っている。ただ、育林をなんとかしようということの起点は、現場で仕事にあたる人にあるべきだ。出発点は、現場がどうやったら最高に気持ちよく森づくりに勤しめるか、なのだ。
だから、青葉組は、この育林の仕事を、そのネガティブなイメージをがっつり覆し、森や自然を愛する人が誰でも就きたくなるし、どんな人であっても努力すれば就ける仕事にしていきたい。
森はどんな時代であっても、人間が生きていくうえで絶対になくてはならない大切なもの。それを育てるのだから、やってる僕らは誇り高くこの仕事をやるべきだ。医者や弁護士や建築家やそれに並ぶくらいの職業にしたい。
その為には、だ。そもそも大枠の育林業という仕事の定義からアップデートする必要がある。なぜなら、もはやとっくに木材だけを売って対価を得る時代は終わったからだ。とりあえずスギやヒノキを植えとけという時代は終わった。
僕らは「森林インパクト集団」を目指す。
これからは、現場ごとに一つ一つ森林をできるだけ丁寧にデザインしていく時代だ。デザインするときに考慮すべきは、社会(グローバル⇔ローカル)と環境へのインパクト。ESGといってもよい。森の多様な価値、特に生き物との共生をデザインし作り出す。それを先頭に立ってやるのが、僕たち青葉組だ。すなわち、青葉組は最強の「森林インパクト集団」を目指すのだ。
近年のテックの盛り上がり(簡単にドローン飛ばしてオルソ化して現場を分析できるようになったし、苗木もドローンで運搬するのが当たり前になってきた。それに森林生態学の研究もすごい)を現場に活かしたらもっと良い森ができる。
青葉組には、未経験で入社する社員も多いが、皆が「森林インパクト集団」のメンバーに相応しい高いマインドを持っている。このまま技術を磨いていけばきっと次の世界がみえてくるだろう。
仲間と森を探しています!
しかし、まだまだ社員は募集しているし、森林系の研究者さんや技術者さんとは是非提携してよりよい森づくりに生かしたい。
それに、自分たちが手掛ける森林も増やしていきたい。山林も絶賛募集中だ。売らなくてもいいので、もし僕らにできることがあれば是非声をかけていただきたい。
というわけで、今年もどうぞよろしくお願いします!
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