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無農薬無肥料不耕起の自然栽培を選んだ理由

野菜栽培の方法としては、慣行農法(農薬と化学肥料を使う、普通の方法)が一番ポピュラーだろうと思います。"慣行"という呼び名な訳ですし。次は有機栽培。無農薬無肥料不耕起の自然栽培となると、結構ロックな方ではないかと思います。

なぜ、この方法で栽培しているのか、一言で言うと、利用している農園が無農薬無肥料のところだから、という身も蓋もない答えになってしまうのですが、ではなぜそういうところを選んだか、ということになります。

いろいろ複数の理由が組み合わさり、その場の勢いや流れもあって...なのですが、自分の中で、無農薬無肥料不耕起の自然栽培に向かわせたこだわりみたいなものを書いてみます。

栽培方法に迷っていたり、自然栽培に興味のある方の参考になれば幸いです。

・自分で農薬散布したくない

家が兼業農家だったので、近所で若いうちに身体を壊す人が出ると「マスクちゃんとしないで農薬まいてたからだ」といった噂が聞こえてくる環境でした。そのため、農薬を散布するという行為を、できれば避けたい、という気持ちがあります。

・農薬を正しく使うのは結構大変

農薬散布の時にきちんとマスクやメガネ、防護衣を使わないと、自分の身体を壊してしまいます。

また、野菜によって使ってよい農薬の種類、使用時期が決められていて、これを守らないと、残留農薬の危険性があります。

家庭菜園レベルでやるのは面倒そうだなと...仕事ならやるけれど...

・農薬のドリフト(農薬を使うつもりの作物以外に、農薬がかかってしまう)が心配

家庭菜園サイズの貸し農園だと、お隣の人が使った農薬が自分の畑にかかるのが心配だったので、貸し農園を利用するなら農園まるごと無農薬のところがいいな、と思っていました。

・有機栽培とか、自然栽培とかの付加価値に期待

私の場合、農業やりたい、とりあえず家庭菜園から始めよう、という動機でしたので、仕事として農業やるとしたら、というのが頭にありました。

まず、露地栽培(普通に畑で栽培)よりも施設園芸(温室とかハウスで栽培)のほうがいいかも?と思っていました。

その上で、露地栽培であれば、慣行農法では、規模が大きくないと採算が厳しそうに思えるので、有機栽培とかで付加価値を付けるほうがいいかも、という打算がありました。

・自然○○な農法に興味があった

自然農法の福岡正信氏が取り上げられたテレビ番組を見たのが、自然○○といった名前の農法に出会った最初でした。

草が胸くらいまで生えている、畑とは思えない場所で、粘土団子で種まきしている姿に衝撃を受けました。

その後、自然農法系の本をいくつか読みましたが、「肥料も使わないで野菜育つの?農薬使わなかったら全部虫にやられちゃうんじゃ?あんな草ぼうぼうで...」と疑いを持っていました。

なので、自然栽培で野菜が育つかどうか、自分で試すことにしました。

・まとめ

無農薬にこだわっていたら、たまたま無農薬無肥料で自然栽培という農園に出会ったので、不耕起も追加して無農薬無肥料不耕起の自然栽培になりました。

草ぼうぼうは自分が耐えられないので、野菜の邪魔にならない程度に草は刈っています。

・おまけ

私は、スーパー等で販売されている野菜については、農薬の使用基準をきちんと守って栽培されており、食べる上で安全性は心配ないと考えています。

素人が下手に農薬使うと安全じゃない野菜になるかも、と思っているのと、農薬使う栽培者(自分)の健康被害が不安、ということです。

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