✴︎City Farming Life✴︎オリーブ農家として
2017年に生まれ育った神奈川県南足柄市を中心にオリーブやハーブ、西洋野菜を育てる農家としてスタートアップ。
都市近郊で夫は百姓、妻は丸の内へ通勤。新しいファーマーの在り方を模索する農家の想いを綴ります。
イタリア料理のレストランを経営していた両親のもとで、30年以上前から自然食品が食卓に上がる家庭に育った私が農業を志した時に「オリーブ、ハーブ、西洋野菜、オーガニック、有機栽培」が前提になったのは当たり前のことでした。前職を辞めて農業大学では慣行栽培を学び、就農後は有機農業、自然栽培、循環型、色々と試行錯誤してきて、現在は味、安全、環境を生み出すには、「風土」を尊重する事だとの思いから、農法を追う事を辞めて、自分流での栽培を探究しております。
農薬や化学肥料、家畜糞堆肥は使用しません。無肥料栽培を行う事が多いですが、山の物、海の物を畑に撒くこともあります。オリーブの栽培は農薬不使用では難しい部分もあり、少量使用してます。
オリーブや野菜を美味しくする最高の肥料は作り手の笑顔だと思っております。就農当初はオリーブも全て農薬不使用で栽培しましたが、端から枯れていく木をしかめっ面で見て悩み、畑で腕を組んでる私を見て妻が一言「そんな顔していたら元気一杯のオリーブや野菜を皆様にお届けできるわけない!」と...その一言で我に帰り、まずは出来ることから始めようと。今も農薬不使用のオリーブ畑を設けて日々研究中ですが、まずは世界的なオリーブオイルコンテストでの評価、残留農薬が検出されないオリーブオイル、多くの生物が共存できるオリーブ畑にするため、農薬を最少量で部分的散布すると決めて、自分なりに味、安全、環境を考えた現在の答えに行き着いてます。
オリーブ畑ではニホンミツバチの飼育もはじめており、ミツバチが暮らしていける畑づくりをテーマにしております。
まだまだ駆け出し農家で、悩むことや考えが変わることも有りますが、燦々と降り注ぐ太陽の下、土や植物と語り合いながら、こんがり焼ける肌をお手入れしながらファーミングを楽しんでいます。そんな農家のライフスタイルを「Suburban farming life」としてお届けさせて頂きます。