平屋私庭日記日記#49|サクランボの収穫
あっという間に春が始まり気がつけばGWど真ん中。コロナ年はいつもの一年よりも時間の経過が早いように感じる。瓢箪山の平屋の庭もいつの間にかサクランボの収穫時期をむかえた。
サクランボ、大量収穫のわけ。
今年のサクランボは例年より大量収穫!
何故かというと昨年の引っ越しで根を切って移植しているので、生存本能が働いて遺伝子をたくさん残そうとしているからだと思う。
お客さんの庭への作庭時も一年目はよく実がつく。そして翌年からは成長に力を使うため、実が悪くなるというのがセオリーだった。
ということは植え付けた後も、たまに根っこに刺激を与えると実つきが良いということなのかもしれない。(これは来年も引き続き実験してみます!)
サクランボの収穫
収穫時期が日常のバタバタで少し遅れたため完璧に熟した状態のものに。自分たちで食べるからちょうどいい。(ちなみにお皿は岩倉AAさんで購入したカレー皿、めちゃお気に入りです)
全体の2割くらいを収穫してあとは鳥たちにお裾分けします。
その方が自然と繋がっている気がするし、循環するコトの流れに少しでも寄り添う事ができればと思う。
それに赤い実がなっている庭の姿を少しでも楽しみたいし、サクランボ目当てに飛んでくる小鳥がいる庭の景色は作為ではつくれない良いものです。
それぞれの春
サクランボの他にもアルプス乙女リンゴやブドウ、ブルーべリーなどが順調に動き始めている。
ジューンベリーは相変わらず優秀な動き出し。このコが不調な時を見たことがないくらい必ずキレイな花を咲かせて大量の実がなってくれる。
今年はアルプス乙女リンゴも順調に実を膨らませてくれている。このまま生理落下せずに育ってほしい。
今年一番のメインはなんといってもブドウの木。去年は引っ越してくる途中まで庭師先輩谷○さんが育ててくれていましたが、今年は一から十まで僕が育てるので気合が入りますね!とりあえず受粉を無事に終えて欲しい。
それからレモンの蕾は膨らみ始めてから全く動く気配がない。
うちのレモンは生理落下が得意になってきてるから今年はなんとか食い止めたい。しかし思うようにいかないのが植物、でもそれを少しでも操り寄り添うのが庭師の役割ですよね。
意外なものといえばワサビがすこぶる元気なのには驚きました!
以前の陽光園の平屋ではあまり調子が良くなかったから、どうやらこのコはある程度の光が必要みたいですね。うまく育てて来年あたりには食べれるようになってほしい!
最後に
今年も無事に動き出した瓢箪山の平屋の植物たち。
世間はいつもと違うけれど、このコたちはブレることなく自分の役割をこなしていきます。そんな姿を見ていると日常のバタバタを忘れる空白の時間をつくってくれますね。
一年はあっという間に過ぎ去ってしまう。特にお盆を過ごして次に気がつけば年末になっているのが例年のパターン。
だからいちばん地に足をつけて楽しめるこの5月を一生懸命過ごしたいですね。
園園. 庭師 中山智憲
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