園園 / 中山智憲 / 庭師

園園. 代表 / 庭師 / 大阪。石川県出身。血液O型。188cm。前職は大阪府警察。庭付き平屋にて「エディブルガーデン」をテーマに食べられる、収穫できる植物で作庭している。https://www.instagram.com/enen_nakayama/

園園 / 中山智憲 / 庭師

園園. 代表 / 庭師 / 大阪。石川県出身。血液O型。188cm。前職は大阪府警察。庭付き平屋にて「エディブルガーデン」をテーマに食べられる、収穫できる植物で作庭している。https://www.instagram.com/enen_nakayama/

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平屋私庭日記#50|ブドウの収穫

今年の夏も終わりを迎え瓢箪山の平屋のブドウが収穫を迎えた。 種無しブドウが好きなので、成長調整剤を使う予定だったけれどバタバタしているうちに使用する時期を逃してしまい本来の種ありブドウになった。 ちなみに品種はシャインマスカット。 このブドウの木は僕が植えたのではなく、全入居者である造園の先輩谷○さんが植えたものを引き継いでます。去年は途中まで谷○さんが仕立てていたブドウを引き継いだので、デパートで売られてるようなハイクオリティな出来だったけれど、僕の仕上がりは不揃いだし

    • 京都 宇治の庭

      京都宇治にて個人宅のファサードの庭をつくりました。 作庭しているとご近所の方々や散歩している通りすがりの方が話しかけてきてくれます。「この木はなんて名前なの?」「背の高い木を入れるね」という会話から始まり、植える樹種の説明や花の時期、名前の由来や料理に使える事など、ついつい話が弾んでしまい作業がそっちのけになることも、。 ファサードの庭でボクが心掛けていることはお施主さんだけでなく、その街の景観やみんなが楽しめる庭という役割も担ってくれるようにと。だからボクがつくっている

      • 平屋私庭日記日記#49|サクランボの収穫

        あっという間に春が始まり気がつけばGWど真ん中。コロナ年はいつもの一年よりも時間の経過が早いように感じる。瓢箪山の平屋の庭もいつの間にかサクランボの収穫時期をむかえた。 サクランボ、大量収穫のわけ。 今年のサクランボは例年より大量収穫! 何故かというと昨年の引っ越しで根を切って移植しているので、生存本能が働いて遺伝子をたくさん残そうとしているからだと思う。 お客さんの庭への作庭時も一年目はよく実がつく。そして翌年からは成長に力を使うため、実が悪くなるというのがセオリーだ

        • 一本の電話

          先日、某卸屋さんの専務から久しぶりに着信があり何だろうと思いながら電話に出た。。 //// 僕が造園会社のスタッフとして働き始めて3年ほど経過した頃、その頃としてはとても力が入る大きな作庭の遠征を前日に控えていた。 ぼくは遠征準備にバタバタしていて、その日の午前中は植木の卸屋さんへ木々を受け取りに向かっていた。 松たちを無事に積み終え、急いで会社に戻って最終準備に取り掛からなければと思いトラックに乗り込む。その矢先、 卸屋さんの専務に出会しちょっと事務所へ来いとなんだか

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        • 平屋私庭日記
          50本
        • 園園作庭録
          1本
        • 作庭集
          3本
        • お出かけ日記
          1本

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          平屋私庭日記#48 | サクランボの開花

          ライツ社さんでの連載を卒業して自分のアカウントで平屋私庭日記を続けていくことになりました。 引き続きお付き合いいただけると幸いです! サクランボの開花の不満 瓢箪山の平屋の庭で春一番に咲く花はサクランボ。毎年3月上旬あたりに咲き始めて早いなぁと思っていたのに、今年はもっと早く2月下旬に咲き始めた。 桜の代表格であるソメイヨシノや大島桜は人の春が来る感がちょうどいいタイミングで咲きはじめてくれるのに、サクランボはそこら辺の空気を全く読めていない。 そこに僕は少し不満を抱い

          平屋私庭日記#48 | サクランボの開花

          2018年から2020年までの振り返り。|平屋私庭日記#47

          久しぶりの更新ですが、今回はこれまでのエディブルガーデンの振り返り、ライツ社マガジンでの連載最終回のおしらせです。(このアカウントでは更新を続けていく予定です) あたらしい区切り連載が始まったのは2018年9月。気がつけば2年ちょっとの期間が経ちました。 人は2年あれば生活環境も仕事の状況も変わるもので、この間に僕は結婚し、庭師として独立開業し、園園という屋号と夫という新しい役割・カタチを背負いはじめました。 庭師として独立開業して、ありがたいことにたくさんの方からご依頼

          2018年から2020年までの振り返り。|平屋私庭日記#47

          ぶどうの収穫|平屋私庭日記#46

          庭のぶどうがついに収穫を迎えた。今回は途中まで前住居人の方が育ててくれていて、今までで一番の豊作だと聞いていた。今回はぶどうのお話を。 ぶどうの木ぶどうの木のイメージといえば山の傾斜の農園にあるかテレビでみるヨーロッパのワイン特集の際の映像が出てくる。そんなぶどうの木が庭にあるのは庭師の僕でもなかなか見ない光景です。 そんなぶどうが瓢箪山の平屋にはある。前住居人さんが植えて育ててきたぶどうの木を僕が受け継いだ。「今回が今までで一番の出来になりそうだ」そう言い残し譲り受けた

          ぶどうの収穫|平屋私庭日記#46

          手付かずの夏|平屋私庭日記#45

          陽光園の平屋から瓢箪山の平屋へ引っ越して約2ヶ月が経とうとしている。今回は庭の大引っ越し後のことについてのお話を。 移植のその後植物たちを移植して2ヶ月が経過した。暑い時期に移植するのはリスクだと言われてるけど、なんとか枯れることなく全ての植物たちが根付いてくれた。 瓢箪山の平屋の庭の現状。庭というより茂みのような状態。。 この2ヶ月は仕事面でけっこうバタバタしてしまってあまり気にかけてあげられなかった。だから数本は枯れるなと覚悟してただけに全員生き残ったことには正直驚

          手付かずの夏|平屋私庭日記#45

          陽光園の平屋、引越します。|平屋私庭日記#44

          6月末日をもって中山家は陽光園(大阪府八尾市)の平屋から引っ越しました。今回は陽光園の平屋の総括とお庭の大引越しについてのお話。 庭の引越し約3年間暮らした陽光園の平屋を引っ越すことになった。理由は庭師として独立して手狭になってしまったことが一番大きい。今まで所有していなかった道具たちが借りた車庫から溢れ玄関も道具置き場と化した。 そしてデスクワークをする環境があまりにも誘惑に満ち溢れた場所だった。デスクの横には雑誌や漫画の本棚、反対側にはパントリーエリアのお菓子たち。元

          陽光園の平屋、引越します。|平屋私庭日記#44

          独立して半年|平屋私庭日記#43

          造園業として独立してあっという間に半年が経過した。何も持たず身一つで始めたけれど、ありがたいことに何とか生き延びている。今回はこの半年のことを振り返りたい。 庭師の独立造園業で初代独立は難しいと散々聞かされてきた。独立から半年が経過してその言葉の意味が本当によく分かる。僕も妻も他県からきたよそ者。だから親戚も家族も土地もないこの地でやっていくには越えなければならないハードルがいくつもある。 僕の地元石川県なら簡単に手に入ったであろう土地が、この大阪では無理なぐらい金銭的に

          独立して半年|平屋私庭日記#43

          一番茶を作る|平屋私庭日記#42

          平屋の庭は食べられる収穫できる植物で構成したエディブルガーデンをテーマにつくっている。今回はお茶の木の新葉を使って一番茶をつくってみることに。 お茶の木の新葉で一番茶をつくるお茶っぱの作り方をyou tubeで調べていると、お茶屋さんのチャンネルがたくさん出てきて、その記事はどれもけっこう工程が多くて時間もめちゃくちゃかかってる。これは素人では真似できないと思っていた。 けど、近年お茶にハマっている兄から簡単なお茶っぱの作り方レシピを見つけたと連絡があった。レシピを見てみる

          一番茶を作る|平屋私庭日記#42

          春の花|平屋私庭日記#41

          春の庭は変化がたくさんあって楽しい。そして次々に花たちが咲いていくので平屋の庭も鮮やかになってきてます。今回もそんな平屋の植物たちの動きをご紹介したい。 春の花、豊作の予感。今年は色んな植物に花芽がたくさんついている。この花芽たちが無事に受粉すればたくさんの果実を収穫することができるから慎重に育てていきたいなぁ。 今年で庭は3年目を迎える、やっぱり庭は3年目に一つの良いピークが来る。 それぞれが自分のポジショニングをしっかり終えて落ち着き出すのが3年目だと思う。まぁそうなる

          春の花|平屋私庭日記#41

          園園のロゴ

          園園(えんえん)のロゴが完成しました。 ネーミング&デザインはparagramの2人にお願いしました。 Art direction : 赤井佑輔 Design : 渡会芽生 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 僕は庭師という生業をとおして、 庭 人 暮らし 建築 街 文化 歴史 現代など、 それらが重なり合い 時代とともに変化していくなかで より良い庭園とはなにか考え、 つくり続けられる調整役として 活動できればと考えています。 “園園”って一見文字に見えなくて、

          春の庭で過ごす|平屋私庭日記#40

          暦も4月に入り待ちに待った春がやってきた。この2週間ほどでソメイヨシノなどが咲き始めたし他の植物たちも一斉に活動を始めた気がする。みんなで花見に行きたい気持ちもあるけれど、休日は平屋の庭でじっくり過ごしています。今回は平屋の春のお話を。 春が来た 今年の冬は暖冬で暖かかった分、春がやってきてもそこまで嬉しく思わないかなと思っていた。けれどいざ植物が動き出し身体も少し薄着で動きやすくなってきて、春の始まりを感じるとやっぱり嬉しくなってくる。 庭で過ごすなら春が一番楽しいと

          春の庭で過ごす|平屋私庭日記#40

          サクランボの開花|平屋私庭日記#39

          平屋での春も3回目を迎える。そんな平屋の庭の春はサクランボの開花から始まる。今回はサクランボの花が開くまでについて書いてみたい。 サクランボサクランボの花が咲き始めた。今年は早いと思っていたけど去年の写真を見返すと全く同じ時期だったから少し驚いた。去年の記事でも暖冬だと書いてたからここ最近の冬は暖かいのかも知れない。 さくらんぼを含む「桜の花」と聞くと、白やピンク色の花が樹木の一面に咲き乱れる風景を、日本に住んでいる方なら誰もが想像ができると思う。けれどその桜の花が蕾

          サクランボの開花|平屋私庭日記#39

          春近し|平屋私庭日記#38

          早春の黄色い花が咲き始めたし、平屋の庭の植物たちも開花に向けて動き出している。今回は平屋の植物たちと僕の様子をご紹介したい。 春近し2月だというのに日中は生地厚めのシャツを着ていれば外でも過ごせる暖かさ。近ごろ卸屋さんや庭のお客さん、同業の先輩などから実生(みしょう:種子から発芽したばかりの植物)や挿木の枝を頂くことが増えたように感じる。そういう類のモノをあげれば僕が喜ぶだろうと思われてるみたいで、もちろんその手のモノをいただけると大喜びしてます。 独立してからは予想以上

          春近し|平屋私庭日記#38