あの時、そうなった
空と海の境目が融けた瞬間
北の遥かな海上で
私も共に融けたのだ
あの時確かにそうだった
私は海で
私は空で
私は何でもなくて
私は私で
雲のベールのかかった太陽は
波間に光を落とし滲む
泣いているみたいだった
誰とも混ざらぬよ
私は私だ
だが
少しだけ寂しい
とこぼした涙が
風に乗って私の頬を濡らす
空と海が融けている
孤高の存在を包む
柔らかな寝床になるように
何もかもを受け入れる
優しい時の一部となった
https://www.instagram.com/p/CEB7kd2gI4C/?igshid=1jjccojlrm5nv
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?