見出し画像

読書感想文「人生の授業」



本について


  • タイトル:奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 ――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために

  • 著者  :荻野 弘之 (著) かおり&ゆかり (著, イラスト)

  • 発売日 :2019/9/12

  • 本の内容:奴隷が奴隷でありながら、いかに真の自由を手にするか――。 異色の古代哲学者エピクテトスから学ぶ、 不惑の生き方、考え方!(Amazonの紹介文より引用)



エピクテトスについて


むかし、エピクテトスという人がいたそうです。

どのくらい昔かと言うと、1900年くらい前のローマ時代。
彼は、ストア派(という哲学の一種)を代表する哲学者。

肢体が不自由で、奴隷だったけれど「よく生きるとはどういう事か」を考え、古代から現代にいたるまで多くの人に影響を与える思想を残したそう。
実際には、エピクテトスが書籍を残した訳ではなく、彼のお弟子さんたちが書き残したらしい。

エピクテトスからの教え、そして本書の中で繰り返し語られるメッセージ。
それは

「どうにもできないものは放っておくのじゃよ。」


ということ。


本の感想・印象に残った言葉


心理学者アドラーは、「自分の課題」と「他人の課題」を分けて考えなさいと言った。

メッセージは同じで、
自分にできることを精一杯やる。
自分にはどうしようもないことは放っておく。

だいたいが自分にはコントロールできない事に力を注ぐことが苦しく、不幸の始まりな気がする。

この考えは自分の心が楽になる一方で、
自分のできること"しか"しない、という自己中心的な考えに
聞こえるかもしれない。でもそうでは無い。

「自分にできることには全力で力を注ぐ」こととセットで
実行するからこそ「よく生きること」につながる。

自分に甘いようで、実は厳しい。。。



下記、印象に残った言葉を記録。

「傷つけられた」と君が考えるとき、まさにその時点で、君は実際に傷つけられたことになるのだ

本書 P132より

困難こそ自分が持つ能力を見つめ直す機会となるのじゃよ

本書 P197より

エピさんにはたくさんのことを教えてもらった。
  中略
今でもときどきぼくの心には嵐がやってくる
でも決して負けたりはしない
留まらず、巻き込まれず
正しい方向へと進んでいける
どう考え どう生きるか
すべては自分次第なのだから

本書 P221,222より 


おわり

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集