マガジンのカバー画像

48
日々の葛藤を短い詩に。
運営しているクリエイター

#呟き

sakura

sakura

行き先なんて既に失っているのに
ただ此処に存在している

完結など何処にも無いんだろう
始まった事さえ 解らなかったのだから

降り続いた雨も
凍そうな首筋も
ポケットの中で感覚を失った指先も

何処までも続く浅紅色の下では
今ではもう
どうでもいい悠遠となった

俺は
何者かに成れたのだろうか・・・・

green

143

143

神様とか運命が出てくる話に興味は無いけど
キミがその想いを罰だと言うなら
嘘と愛想笑いですれ違う日々の方が
もっと残酷な罪だって思うよ

二人にだけ通づる言葉とトケアウ想い

其処に距離とか
時間とか
説明のできる言い訳なんて
必要無いって思うよ

637

green

Day,s

Day,s

小さな想いの破片
求め続けた永遠
怯えた自分をずっと隠していた

心に残った現実の傷み
見えないものを求め続け
大切な何かに目を背けてきた

独りで眠る夜
終わりの無い明日に怯え
長い夢から覚めた朝に
終わりの無い孤独を知った

そして今日も
見えない想いに 永遠を誓う

green

X

X

見上げた冬の空に
届かない想いを描き
キミのアドレスを打ちこむ

淋しいとか
哀しいとか
そう思えた頃が少しだけ懐かしくて
おもわず眼を閉じた

雲ひとつ無い空も
枯葉のない歩道も
触れた瞬間に凍りそうなガラス窓も
感情を失った心には何ひとつ与えてはくれない

キミのために買った細いゴールドのチェーン
送信せず削除したキミへのメッセージ

独り彷徨う凍えそうな街で
くわえた煙草の小さな火だけが

もっとみる
記憶

記憶

薄れてゆく記憶を紡ぐ

壊れた時計は
小さな枯葉が気まぐれに舞う様に
ゆっくりと手の中で動き出す

キットまた・・・
そう曖昧に呟きもう一度振り返ると
黄色い葉の舞う小道にキミの後ろ姿を探した

今もこの手の中には
止まった時計と
古いKodakのポケットカメラ

green

6year

6year

冷たい朝

干渉も

触れ合いも

暖かいキスも無い

だけど

そんな東京が好き

green

RE:

RE:

すれ違う風に 想いを止める

胸に付けた小さな花・・・・

ボクはそれを見つめ

触れた事のないキミを想う

green

あおぞら

あおぞら

感情も
感覚も
自分の存在も薄れてゆく

表情の無い冷たいコンクリートの壁に沿って
ゆっくりと空を見上げた
まるで全てを繋げてしまいそうな青空

キミからのメッセージ
失っていたもの
左手の中に取り戻した気がした

green

desire

desire

何度も何度も使い果たし
ボクは限界さえまだ見る事ができない

繋いだ手のヌクモリ
消えそうな微かな感触
白く凍えた心の中に
忘れられてゆく街が霞んで見えた

想いも真実も
本当はとても脆くて
少しずつ汚れてゆく心を癒すなんてできない

何度も何度も使い果たし
ボクはまた此所で夜を待ち
タイトルの無い紙芝居を独り見ている

green